ほしいものはなんですか?

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著者 : 益田ミリ
  • ミシマ社 (2010年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908182

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ほしいものはなんですか?の感想・レビュー・書評

  • 40も過ぎれば人間は、
    ほしいものはなんですか?とか、
    なりたいものはんですか?

    なんて、楽しげな質問に上手く答える事が出来なくなってしまう。

    なぜだろう…

    満ち足りた人生を送っていると、思い込みたいせいか?
    欲なんてもう私にはありません、と他人に思われたいせいだろうか?

    あるはずなのに。

    だって、
    いつも
    (何かが足りない…)様な気はしているから。

    ミリさんの世界で、この疑問に答えるのは
    専業主婦であるミナコさん
    と、
    独身OLであるタエコさん。

    秘めた胸のうちにある、その欲しいものとして
    ミナコさんの
    「存在感」にも
    タエコさんの
    「保障」
    にも、うなずくことは出来た。

    そして、
    人は「欲しいもの」というより
    他の人は持っているのに、自分は持っていないものを
    目敏く見つけ、
    (後は、それさえあれば、完璧に幸せになれそうなのに。)
    と、思い込んでいる?

    そんな風に思えた。

    おもしろいな、と思ったのは、
    そんな二人を傍で見ている少女の存在。

    (どうして、この大人達は悩んでいるのか?)
    全くわからない。

    大人達の気持は痛いほどわかるが、
    視点を変えてみたならば、

    なるほど。
    悩む必要ないのかも・・・
    なんて、思えてしまうところに
    ミリさん作品にしては珍しく(答え)があった様な気がした。

  • ハッとして、じんわりきて、少し元気になる。
    わたしはミナ子さんであり、タエ子さんであり、リナちゃんのようでもあり。
    そしてわたしはわたしなんだ。

  • 独身の頃に自分が感じていたこと、主婦の友だちに対して感じていたこと。
    逆に今、主婦になって自分に感じること、働いている友だちに対して感じること。
    そんな色んな気持ちを、ページをめくるごとに思い出したり実感したりで感情が忙しく揺れました。
    タエ子さんの気持ちもミナ子さんの気持ちもわかるし、見て見ぬふりをしていた感情を活字で突き付けられたようなところもあってちょっと辛くもなったり。
    でも最後にリナちゃんが言った「誰にもなりたくない」の一言。
    それと「主」のつく熟語を考える宿題に『主人公』を選んだエピソードで、ちょっとスーッと晴れ晴れした気持ちになりました。なんでだろうな…

    タエ子さんの「人生には『わたし』がいなくちゃ!」はシンプルだけどけだし名言!
    あと「女の人はどうして習い事が好きなの?」というリナちゃんの問いへのミナ子さんの「人生をマシなものにしたいからじゃない?」の答えは、言って後悔してたけど核心ついてると思う。

  • 独身35歳、義妹のタエちゃんとおんなじ立場。とっても共感。
    でも、結婚したらママのミナ子さんの気持ちにもなるんだろうな。自分の存在感がなくなっていくような気持ち・・・。
    タエさん、ミナ子さん、リナちゃん、みんなの言葉がぐっとくる。

  • 独身30代女性とアラフォー専業主婦の葛藤。
    こういうのって、いつも思うんだけど、やっぱり結婚して子供も産んで、かつ働いて…ってパターンが1番理想的な気がしてしまう。
    好きな仕事ならだけど。

    みんな無い物ねだりだよね。
    自分の人生、これでいいのだ!って納得いってる人が、一番幸せなんだと思う。
    私も、納得いく自分でありたい。

  • やはり、よかった。益田 ミリってちびまるこちゃんの大人版だと思っていたけど、今回の小学生主人公も、すごくよかった。タエちゃんのことも、お母さんのことも、リナちゃんのことも、わかる、わかる。いい世界観。

  • 専業主婦、独身女性、幸せでうらやましいと思われているけど、それぞれに複雑な悩み、満たされない思いを抱えている。それを見ている子供の素朴な問いかけがなんとも言えず微笑ましい。結局、一生いろいろ悩み考えながら、人は生きて行くのかな?そんなメッセージが伝わってきます。

  • 衣食足りると人間は厄介な動物で自己実現欲求が頭もたげる。甘えてる、贅沢と言われると引っ込めながら何となく空虚な気分に苛まれるミナ子さんたち。女の生きる道に横たわる葛藤を日常のヒトコマの中に見事に描く益田ミリ作品。産んだ苦しみ産まない苦しみの間で繰り広げられる女の対立は普遍的テーマ。夫の一言「家事に支障のないように」が夫の考えることの単純さ能天気さを表しているようで滑稽。シンプルに「生存」だけを目的に生きる母親にはミナ子さんのあまりにベタベタな標準的悩みが理解不能だがジェンダーを考えさせられ共感する部分があ

  • ほのぼのとした絵だが

    女の拭えない嫉妬や妬みを爽やかに描いてる

    善人しか出てこないが
    共感し過ぎてちょっと怖い

  • ミシマ社の本屋さんにて購入。
    「もやもやした女性の気持ちを書くのがうまい」というPOP通り、共感とはっとさせられるのとの繰り返しであっという間に読み終わりました。
    これといった大問題があるわけではなく、「普通に」日常を過ごせているのに、何となくもやもやする。
    「私は何になりたかったんだっけ」
    「私は何がほしいんだろう」
    特別な何者にもならなくていい、というか、自分は自分。
    ほしいものがないということは、ある意味とても幸せなこと。
    でも、なんかもやもやする。
    そんな心情が穏やかなストーリーの中で描かれています。

    出てくるのは2人の女性ですが、もやもやしている女性にも、そんな女性が近くにいる男性にも、いやみんなにおすすめしたいです。

  • ぱぱの妹、35才独身のたえちゃんは、ほしいものは
    「保証」という。40才になった専業主婦のままは「存在感」という。
    結局ないものねだりなんだろうけど、複雑なアラフォー世代の女性の思いを見事に描いています。

  • 目からうろこでした。

  • 同じ登場人物(「結婚しなくて…」のさわ子さん!)が出てくるし、「すーちゃん」のスピンオフ的作品。
    だけど「専業主婦」の目線が入ってます。

    「主婦」対「独女」の図式って、いつの間にかできていて、この作品の中でも「なんで競っちゃうんだろう」「なにに競わされてるのかな」というようなセリフがでてきて、ちょっとそこにぐっときた。

    私はどうものんびり生きてきてしまって、40周りのいまでも独りで働いて生きていますが、頭のどこかに「結婚して家に入ったらラクだよなあ。」なんて気持ちがある。

    (今はかなりふっきれてるし、人生の「大変」は実は結婚したからって軽減しないこともわかっているけど。)

    ここ何年か、子育てひと段落した主婦の友人と会う機会が増えたのだけど、彼女たちは、いつまでも独りで恋愛にうつつを抜かしている私の話を、若干複雑な思いで聞いている雰囲気も伝わってきた。

    どうも女は35を過ぎたあたりで「あれ、どうやら私は、思っていたより『何モノでもない』状況だぞ」ということに気付くと焦りだすようだ。

    「わたしこのままでいいの?」

    でもその焦りって、「主婦」も「独女」もおんなじものだったりする。
    比べて競う必要ないのよね。

    『何モノでもない』がそもそも間違いで、その答えが見えてくるのが、この本です。

  • 専業主婦と独身女性の言葉に
    ミリさんの作品にしては、ちょっと切ないなぁと思う
    子供の純粋な疑問に、ハッとさせられるんだけど
    正直なだけでは、生きにくいのかなと思いながら読んだ

  • 考えさせられるエッセイ漫画でした。
    三省堂池袋本店のカフェで見かけたのですが、読んでみて
    買ってみたいと思い買ってみましたが当たりでした。
    「このまま歳とをって何にもなれず終わるのかな…」という
    問いかけはわたしそのものだと思いました。
    それを考えた時、私もまだまだだなと思った次第です。

  • 【女性作家】
    場面場面で助けてくれる女性作家さんたち
    ・益田ミリ あまりに身近
    ・小川糸 益田ミリに非現実感を一滴
    ・西加奈子 芸術家

  • ステレオタイプ。でも現実、こんな暇な主婦いるのかな?周りにはいないけどな。ここ数年で世の中変わったのかも。

  • 脚本版とセットで読みたい・・・。
    やはり漫画が先だったなぁ。いや、脚本版からのこの流れも良かった・・・。
    結局、いい作品と出会えて、幸せってこと。

  • 女のモヤモヤを描かせたらミリさんはほんとにうまいなあ。あのフッと我に返る瞬間、分かります。好きかどうかはおいといて。「主人公」というりなちゃんの答えを、走って追いかけてほめるお母さんがよかった。

  • 結局、みんなそれぞれ悩んでる。

    タエ子さんの「保証」が欲しい、という気持ち、すごく分かる。自分ひとりでなんとか生きていかないといけないのだもの。

    「すーちゃん」シリーズのさわ子さんも登場。
    専業主婦のミナ子さんからは、まだ恋愛できていいなぁ、なんて思われているけど、子供を産める診断書を出せ、なんて相手の親から言われて別れたさわ子さんからみれば、結婚して子供もいるミナ子さんの境遇がどんなに穏やかなものに映るか…
    むしろミナ子さんが、タエ子さんやさわ子さんのことを少しでもうらやましいと思ってくれるなら救われる、と彼女らの側の自分は感じた。ミナ子さんの、自分は誰かの付属品?って気持ちも分からなくは無いけれど。

  • ほしいものはなんですか?
    相変わらずさらっと読めるのに色々考える。

    ほしいもの。
    ずっと安定だったけど、いまは、刺激かな。

  • たんたんと、40才になった女性の想いが綴られています。
    悩んで落ち込んで、暴言をはいてみて
    挑戦できないで。。。
    そんな変化の無い主婦の毎日

    意外と小学生のムスメの視点が一番シンプルで
    的を得ている そんなことにはっとしてみたり

  • 読んでて、辛くなってきました……うんうん、わかる、わかりすぎる。と。どうしてこんなに胸に刺さるのか……

  • 小泉今日子 書評集のおすすめ本。女心が勉強できる。

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ほしいものはなんですか?の作品紹介

●内容
「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな…」
悩める二人の女性に、一人の少女が大切なものを運んでくる――。
アラサー、アラフォーを超え、すべての人に贈る傑作漫画!!

リナちゃんの問いかけ
「ママ、40歳は嫌なの?」
「どうして 若いほうが お得なの?」
「どうして 女の人は習い事が好きなの?」
「大きくなったら何になりたかったの?」
みなさんなら、どう答えますか?


●書店員さんの感想
またもや益田ミリワールドにズキュンと胸を射抜かれてしまいました。将来を不安に思う独身女性も、漠然とした不満を抱える専業主婦も皆、自分の主人公なのです。タエ子ちゃんの「人生には『わたし』がいなくちゃ」のセリフに大共感! 願わくは齢を重ねていくことがもっともっと賞賛される社会になりますように。
(有隣堂アトレ恵比寿店 加藤泉氏)

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