- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908182
感想・レビュー・書評
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R3.3.19 読了。
好きな作家さんの本だったので、迷わず購入。漫画で描かれているけど、内容は思ったよりも深いなあと思った。
既婚者や子育て中の方や独身者など、それぞれの立場があり、多かれ少なかれ悩みはある。そして思ったことは隣の芝生は青いですね。女性じゃなくとも読んでいて「それ、わかる」が結構ありましたよ。ないものねだりしないで今を幸せに生きられたらいいのになあ。
また、別の益田ミリさんの作品を読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家事だけの毎日に焦りを感じ、働こうとするも、夫に「家事に支障が出ない範囲でやるにはぜんぜんOKだよ」と言われ、「わたしのお給料は当てにされず 家事は今まで通りで やりたい仕事もできない」「それじゃあ わたし、なんのために働くの?」と思う主婦のミナ子。
度重なる子供がいる同僚のフォローに、「困ったときはお互いさま 助け合わないといけないのですから でも、でも、 圧倒的にわたしのほうが多い気がする 助ける回数」と思う独身のタエちゃん。
10年も前の本なのに、いまだに2人ともの気持ちが、実感を伴ってわかってしまう。
どうしたら2人がもっと楽しく暮らせるのかなあと考えたけど、もはや1人1人の心持ちの問題ではなく、日本社会がもっと変わらなければだめだという結論に至った。
というか、男の人も、女の人が「自分が主人公」の人生を生きられるにはどうすればいいか、一緒に考えてくれないと。 -
どうして人は、ないものねだりの人生を歩んでしまうのだろう?
タエちゃんとママ、2人の対照的な女性の間で、自分のまま生きている小学生・リナの姿にハッとさせられる1冊。
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益田ミリさんによるコミック物語本です。
1ページは4コマが2列並ぶレイアウトで、シンプルな絵と吹き出しなのでサクサク読めます。
専業主婦のママと、35歳独身・働くおばのタエちゃん、その両者の生き方を見ながら、小学生のリナが思うことが、胸にとても刺さります。
しかし正直なところ、ママとタエちゃん、それぞれの抱える負い目と悩み、言動にモヤモヤ・イライラすることが多く、それをズバッと切ってくれるリナの存在がなければ、読み切れなかったかもしれません。
男性にはピンとこない内容かもしれませんが、「この物語に出てくるパパ、俺と似てるかも…」と思った男性は、将来、離婚の危機に直面する可能性が高いかもしれませんので、興味はなくとも一読してみられるとよいでしょう。
「女性はこういうところに悩んでいたりするのか…」と、きっと気づきを得られるはずです。
タエちゃんの
「人生には自分で休みを決めていい日が必要なの」(引用)
というセリフが、すごく好きだなあと思いました。
誰かが決めた休みに、自分を合わせてばかりいる皆さん!(わたしを含め)
たまには「自分で休みを決めていい日」、過ごしてみませんか。
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アラフォーのもやっとして、答えの出ない問いに対する子供の返事が面白い。
読んでもやっとが解決するわけでもなく 笑
解決はしなくとも、小さな種のようなヒントをもらえるかも。
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独身だろうが、専業主婦だろうが兼業主婦だろうが、そらみんな大変だ!
比べるなら過去の自分だ。
…と自分に言い聞かせる。 -
『ほしいものは なんですか?』
自分の時間♬
洋服を試着して 買ったり。
本を 読んだり。
回転寿司も 行きたい!
リナちゃんの問いかけ
『大人はどうしてサンタクロースがいるってうそつくの?』
タエちゃん
『そりゃ、できるだけ長く夢みる時間を過ごしてほしいからだょ』
『大人になるといろいろ大変だからね〜』
タエちゃんに共感しました!
私は、お正月休みには おそばを食べて、気持ちが余裕ができて、考え事をしたり、昼寝もできるので。
お正月休みが ゆったりできる時間です。
ほしいもの!
そんな時間が貴重だなと あらためて思いました。
ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
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自分で選んだはずの人生、でも何か足りない。
周りから見た自分は幸せだという。でも本当に?
年々欲しいものが分からなくなっていく。
そんなジレンマが描かれた1冊。
夫も子供もいるけど仕事をしていない、ママの気持ち。
周りが言う「贅沢な悩み」に対して「うるせーんだよ」が好きでした。そうだよね。他人にはわからない、自分の中のもやもやだから。 -
アラサー独身のタエちゃんと、アラフォー専業主婦のミナ子さん。ミナ子さんの子供のリナちゃんを介して、それぞれの世の中における立ち位置や、幸せについての思いが語られている。リナちゃんのコメントはいちいち鋭く、芯を食った質問にドキッとさせられる。
本来大きくなれるアラカシの木は、生垣になるために刈り揃えられ、その役目を担っている。その姿を、会社員としてのタエちゃんと重ね、「わたしアラカシの木好きなんだ」という、リナちゃん。
「人はすべての質問に答えなくていいのである。
すべてに答えようとすると、自分を見失うんだよ」というタエちゃん。
押し付けがましく無い、静かなエールに勇気づけられると同時に、自分以外の人も、こんなにも自己の存在について、グラグラと考えているんだなあと、何となく慰められた。
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隣の芝生は青く見える。
自分の人生は他の誰でもない、自分自信が主人公。