街場の文体論

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著者 : 内田樹
  • ミシマ社 (2012年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908366

街場の文体論の感想・レビュー・書評

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  • 読み手への敬意があるかないかってすごく大事ですよね…
    最初からガツンとやられた気がしました。
    書くこと、伝えることの難しさ。
    またあとでもう一回読もうと思います。

  • シリーズ最後、最後の大学講義。
    文章作りための講義。大学の講義だと感じさせるところを残している。
    いきなり、粗忽な人の説明を文章にしろという。文章を書くためには、自分の中にいる他者を見つけなければならない。作家として仕事をするには。¥、地下室の下の地下室、手付かずの鉱脈を探し当てる。誰を意識して、何を伝えるのか?万人向けのメッセージは誰にも届かない。
    母⇒赤ちゃんへ、「あなたがいて私はうれしい」鏡像的なメタ・メッセージのやりとり。理解できなくとも届く。
    あなたは、そう問うことでよって何が知りたいのか?自分の判断の根拠を説明できる。学問は、象牙の塔に入ってしまった。再び出る時代である。

  • 話が途中でいろいろ飛躍するんで、読み始めは戸惑ったけれど、読み終わった後思ったことは、「この話を学生時代に聞きたかった~!」ということにつきます。しかもこの内容をその場で、生の声で聞けていたら、また違った結果になったと思うんですよね。文章を読んでてさえそう思うのだから、このライブ感、半端ないだろうなぁと思います。
    そうです、話している内容が重要なんじゃなくて、「この人、うちらになんかすごく伝えたいことがあるらしいぞ」っていう経験が、その人に影響をもたらすんですよね。

  • 内田さんの書くものが好きだっていう話をしたら、でもちょっと偏ってるよねと言われました。
    確かに、他の人があんまり書かないようなことをたくさん書いてて(そういう部分が好きなわけですが)、独特な論理や修辞法を使われますよね。

    けど、内田さんの言葉をそのまま使いますけど、内田さんの書くものからはそこで扱われているコンテンツや結論に関わらず、自分の学んで得たこと、考えたことをどうしても伝えたい、分かってもらいたいというメッセージ(メタ・メッセージですね)をひしひしと感じることができます。そういう姿勢を学びとることが内田さんの本から得られる大事な滋養の1つだと思うので、あんまり論旨や結論にこだわらないでこれからも読んでくださいね、と言いたかったんですけど、その場ではとても思いつけなかったのでここに書き留めておこうと思います。

  • ブログや趣味の小説など文章で表現するのが好きで、自分の書き方これでいいのかと小さな疑問を抱いている人なら読んでおくべき一冊。
    著者は原因を丁寧に説明してくれるのだが、著者自身は読者の文章に対して執刀してくれるわけじゃない。
    そういう意味でハウツー本では無いのだけど文章を誰かに読んでもらい、何かを伝えることがいかに難しいことかはこの本で知っておいたほうがいい。

  • 相変わらず内田樹の本はおもしろい。ぐいぐい読んでいける。内田先生の解説をすらすら読んでいる途中に、たまにその解説されている思想家本人の著作の引用が出てくる。すると、びっくりするほどそれを読解できない自分に気づく。こんなむつかしい文章を読みこなすのがたぶん教養なんだな、と思った。
    そんな教養を身につけるため、というかそうせざるを得ないような「身体をがたがた揺さぶられる」経験は私にはあったかなあ、と振り返ってみたりした。

  • 読み終わってた。内田先生の最終講義の文章化。

    なにか思ったことがあったはずだが、忘れてしまった(笑)
    なんだったか忘れてしまったが、自分にとっては新しい発見があったはずなので、良し。

  • 本屋で平積みになってたので購入。
    著者の大学最後の講義録とのこと。
    「書く」ということの本質は「読み手に対する敬意」に帰着する。「情理を尽くして語る」「言語における創造性は読み手に対する懇請の強度の関数」という話が第1講に出てきて、すごく納得した。
    ソシュールとアナグラムの「こびとさん」の話も、思い当たるところありでよくわかる。
    この本はぜひまた読み返したい。

  • 「文体論」という表題から、良い文章のことを内田先生が語るのかしらと思っていた私が浅はかでした。これは、文章のことではないのです。いや、文章のことなんだけれども、今を生き抜く為の人間の態度だったり姿勢についても言及されてるものだと私は思います。とっても勇気づけられました。大多数の日本の学生は高校時代の勉強に対する考え方から抜けきれないままに、大学生をやっている。そこから抜け出すためにも、そしてより勉学の本質に近づくためにも、学生のみなさんにこれを読んでいただきたいです。

  • よくある文章術の本みたいに「こうやったら文がうまくなる!」とか言われるより、ずっと勉強になるし、心に残ります。フランス文学や言語学のところが難しかったので、しばらくしてからまた読み直したいです。表紙はアナグラムを意識しているのかな。ぱっと見たら「ぶらく」というひらがなが目に入りました。無意識って結構あなどれません!

    【メモ】
    客観的な視点
    軍国少年だった吉本隆明は外国語に翻訳されないけど、戦争が嫌いだった丸山真男は翻訳される理由
    アジア各国がPISAでよい成績を得る理由は、他国への関心からくる俯瞰力

    エクリチュールについて
    話す言葉によって自己は縛られている
    無垢なエクリチュールを目指す運動が、文章の魅力につながる

    型を自分のものにする
    名文をたくさん読み、自分のものにすることによって、表現の自由を得ることが出来る

    無意識に得ている情報は思ったよりたくさんある
    電子書籍でなく、紙の本である意味
    アナグラムについて

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よみがえる、最後の授業!
言語にとって愛とは何か?
全国民に捧げる、「届く言葉」の届け方。

30年におよぶ教師生活の最後の半年、著者が「これだけはわかっておいてほしい」と思うことを全身全霊傾け語った「クリエイティブ・ライティング」14講。

「アナグラム」「エクリチュール」「リーダビリティ」「宛て先」・・・・・・こうしたトピックを有機的に連関づけながら、「生きた言語とは何か」を探る。

「この本がたぶん文学と言語について、まとまったものを書く最後の機会になると思います。そういう気持ちもあって、「言いたいこと」を全部詰め込みました」(あとがきより)

「街場シリーズ」最高傑作、誕生!

街場の文体論の文庫

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