ザ・万字固め

  • 718人登録
  • 3.60評価
    • (39)
    • (111)
    • (111)
    • (16)
    • (3)
  • 125レビュー
著者 : 万城目学
  • ミシマ社 (2013年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908410

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ザ・万字固めの感想・レビュー・書評

  • 食べ物の話あり、旅の話あり、東京電力株主総会リポートあり、宇宙の話ありの万城目さんのエッセイ。

    目次を見て1番気になったのは、東京電力株主総会リポートだった。
    東京電力の株主総会の取材かな?と思ったけど、株主として参加したなんて…とにかくびっくり。
    でも確かに株主総会の取材なんてないのかな…。しかもあの時期の総会の。
    万城目さんの緊張が伝わってくる総会前。
    株主総会って何だろう?という疑問が浮かぶ総会後。
    今までもなかったけど、これからの人生でも株主総会に出席することなんてないかもしれない。
    となると、株主総会のイメージはこのリポートから更新されないままになってしまうのか…。
    それでいいのだろうか…と少し不安でもある。

    でも、読み終わって1番印象に残っているのは、東京電力ではなく鰻の話だった。
    万城目さんが静岡で鰻を究める(?)話。
    万城目さんが到達した鰻のお店にすごく行ってみたい。
    他の鰻が不味くなる究極の鰻。
    私は鰻を不味いと思ったことがない。
    それは幸運にも美味しい鰻にしか出会ったことがないのか。それとも、私の舌が肥えていないのか…。(たぶん後者だろう)
    それまで美味しかったものを不味く感じてしまうなんて、舌が肥えるというのはかなり困った事態ですね。
    とびきり美味しいものを食べつつ、舌を肥えさせない方法がないものだろうか…。

    万城目さんが宇宙や影について考えをめぐらせている時に、そんなことで悩んでいるというのも少し悲しい。

  • 3食断食中(3日目)に読んだので、ミルクティーと鰻とお寿司とタルトの話が辛かった…。断食と復食が明けたら、ル・プチメックのパンを食べようと誓う。

    ひょうたん、奥深いね。ひょうたん未亡人にはなりたくない。

    東電の株主総会の話はいつもの万城目節とは異なる味わい。株怖い。

  • 「プリンセス・トヨトミ」が店頭に高く積まれていた頃、
    大阪・谷町の街角の古い小さな書店で、
    「万城目学氏来る!」とサイン会のお知らせが、
    マジックインキでひょろひょろと書かれた張り紙を見て、
    「なんでこんなところで?あぁ、きっとこの辺りにお住まいだったんだな」
    と一人で納得した。
    当時はまだ氏の作品を読んだことがなくて、情報をスルー。
    ファンとなった今、激しく後悔している次第である。

    この本を読んで、かつて谷九にお住まいだったことを知り、
    「やっぱり思った通りやったなぁ。万城目さんって作風通りのいい人やなぁ」
    と過ぎし日を思いだし、感激を新たにしたのだった。

  • 会いたかった万城目さん。久しぶりの出版はエッセイだった。
    小説も面白いのだが、エッセイもまたジワジワ来る面白さだ。
    私はこの人の「こだわり方」がとても好きである。言葉や事象に対する飽くなき好奇心というか、気にする仕方、追求の仕方を読んでいるのが楽しくてしかたない。
    どうも現在は「とっぴんぱらりの風太郎」という小説を書いておられるようで、早くもその作品に対する期待が高まっている。うう、早く読みたいぞ。
    しかし、不安もある。本作のラストで恐ろしい事態がまきおこっているようなのだ。影が逃げてしまった万城目氏の運命やいかに! どうか無事に影を取り戻し、一刻も早く「とっぴんぱらりの風太郎」を仕上げてほしいと願うばかりだ。
    ミシマ社の装丁は温かくて大変すばらしい。なんかもう全体にくすくす笑いが止まらない感じである。

  • 幅広い内容で面白かった。
    ギリシャの話がいい!ギリシャはほんと島がいい。
    また行きたいなー。

    大阪ネタは、あ~分かる~って感覚はないんだけど、
    ああなんかそんな感じ、って共感できる。

    原発の話はなー、笑えない。

    便利さについての話とかウナギについての話とか、書くことが得意な話とか、いやいや他にもいろいろ、やっぱり面白いなーって思いました。

  • マキメさんのエッセイ。
    今作もマキメさんの魅力がぎゅうぎゅうでした。はー、わらった。

    特に「マキメマナブの日常」がひときわ面白かったなあ。
    ナチュラルボーンの響きがすきだとか、ひょうたん育てたりだとか、
    夜中に黙々サッカー日本代表を戦国武将で構想したりとか(侍ジャパン!)
    やることがシュールすぎます。

    東電の株主総会レポにしてみても、震災当時のことをこういう視点で書く人は他には居ないだろうなと。
    勿論、被災した方とは比べものにもならないですけど、東電も板挟みで結構可哀想なんだなと勉強になりました。

    台湾でのサイン会も面白かったし。。。。。で、
    あのラストなに!笑

    はあ~。とっぴんぱらりが待ち遠しい。

  • 万城目学氏のエッセイ集.
    氏にかかれば日常が面白いものに思えてくるから不思議だ.
    どうやら万字固めにあったらしい.

  • 2013.12.04読了。リアル侍JAPANのサッカー。絶対見ることはできんけど、見てみたいし、想像できるさすがの万城目ワールド!

  • 万城目さんのエッセイにも、震災の話が出てくるとは。
    まさか東電の株主総会の話で、予想ナナメ上。「え、そこなの!?」という切り取り方と、どっか醒めた観察眼が冴えまくりでした。

    戦国武将でリアル侍ジャパンを妄想する話に爆笑。
    スポーツに疎いので、これまで観戦記では少々おいてけぼりをくらっていましたが(知らなくても面白いけど)、今回は「うんうん、わかるー」と、一緒に妄想してしまいました。

    食べ物エッセイあり、掴みどころのない短編ありで、雑多ではあるけれど色々な万城目さんが見られて満足。
    「とっぴんぱらりの風太郎」のエピソードも語られているので、小説と合わせて読むべし。
    万城目さん、やっぱりひょうたん好きなんじゃん(笑)

  •  この本は「偉大なるしゅららぼん」「プリンセス・トヨトミ」「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」で知られる万城目学さんのエッセイ。

     台湾で「偉大なるしゅららぼん」の翻訳版が出版されたときの、台湾でのサイン会の話とか、少年時代の「遠投げ(とおなげ)」の話とか、どの話も面白かったですが、なんといっても、東京電力の株主総会。万城目さん電力株なんてやっていたのかよという軽い驚きと、人の不幸は蜜の味的な、いやあ万城目さん大変だったねえと言いつつ口の端が上がってしまうダークな笑い(笑)
     あのニュースにもなった株主総会の様子を、淡々と書かれていながらすごく面白い。万城目さんらしい文章です。

     万城目さんの小説を読んでいれば、あっあれね、とすぐに思い出して面白いし、読んでない方にも笑えるポイントがたくさんあります。

  • このひとの文章にはいつもうなってしまいます。ひょうたんのことを書いていても、台湾でサイン会旅行に行っても、つねに観察者の目と思索者の視点をはずさないので。エッセイなのだけど、きちんと作っている。小説っぽい万城目さんのエッセイは独特です。
    建築のはいまひとつだったのでがっかりしてましたが、これは久々に楽しい読書でした。だんだん冴えてきてます。

  • 最初の章は万城目ワールドだったんだけど、だんだんパンチが弱くなってる。
    挿絵といい、ちょっと春樹の香りが…。気のせい?

    「藤堂高虎とあそんでみる」の妄想ぶりはさすがです。「どうぶつ関ヶ原」と照らして読み直してみたり。
    「デアルカ弾炸裂!」に吹き出しかける。デアルカ!

    「わんちぇんむぅがやってくる」
    台湾握手会リポート
    台湾をこういうふうに考えたことがなかったので面白かった。
    年配作家の書いた実態とかけ離れた若者会話文を発見した時は、なんともたまらん気持ちになる。には今まで感じてた違和感がこれだ!とストンときた。文化の違いも楽しいけど、知らないと怖いな。

    「やけどのあと」
    今回、シリアスなエッセイが多い印象。中でもこれはジリジリと焦げる感じ。読み終わってため息が出る。
    我が家もやられました。万城目さんほどではないけれども。

  • 面白かった。文章的にはそれほど砕けてないんだけど楽しめた。
    戦国武将のサッカー代表選手選出とか瞑想的な話しが面白く歴史は苦手だけどちょっと家康なんかの横顔が垣間見れたような気が・・
    瓢箪栽培もちょっと興味が。あと台湾なんかでも人気なのですね。中国語になった作品のタイトルは漢字オンリーだとめんどくさいね(^^)平仮名の便利なこと痛感しました。
    東電の株で損をしましたか(*_*)

  • 相変わらず、バカバカしくも面白い本だった。特に、高虎のサッカー日本代表の話し。「やけどのあと」も興味深かった。
    読み終わった後より、読んでいる最中が一番楽しかった。この何とも言えない飄々とした感じが良いなぁとしみじみ。

  • 万字に骨の髄まで絡めとられてしまった。東電株の話柄は、人間の表と裏、微妙な機微が透けて見え、非常に興味深く読んだ。お金持ちであることを全然隠さないのがいい。ナチュラルボーン。これも良かった。別世界の存在を突如教えられたようなハッとさせられる驚きがあった。

  • 万城目氏のエッセイはバカバカしくも面白く、時に感動もあり。
    同じ時代の関西人なので、微妙なニュアンスもよくわかります。
    小学生の頃男子がしてた遠投げってそんなルールがあったのね。

  • 戦国サッカーポジション決めが面白くて、息子とシェア。
    関西話や ひょうたん育成もおもろい。

  • 時々、穂村弘と混同しそうになる。

    プチメックに行ってきた。新宿、あと一月ほどで閉店との話もある。パン屋さんである。
    鳥もも肉のプロヴァンス風と、栗のデニッシュを食べる。とても美味しい。クリスマスケーキ代わりのつもりはなかったが、結果的に風になった。
    おしゃれな食べ物。最低から数えた方がはやいはちみつパンを食べる彼には、なかなか買えないだろう。
    プロヴァンス風、どこだそれは。

  • 台湾の話がおもしろかった。ギリシャ行ってみたいが飛行機が苦手でなあ……0(:3 )〜 _(:3」∠)_
    あと、戦国武将の話。ぜひ古代中国勢と対戦して欲しい。

  • 著者の頭の中を少しだけ覗けて愉快な気分になった。
    常にユーモラスな空気が漂っていてそれに浸るだけで幸せになれた。

  •  比較的ファンタジーに類される小説には免疫があるわたしも、万城目氏の小説にはしばしば置いてけぼりを食らう。突飛な発想力の根源はここにあったのかと、このエッセイで人物像に触れ、合点がいった。

     序盤、「藤堂高虎とあそんでみる」の項では、歴史上の人物がサッカー日本代表ならば、ポジション取りを如何にするかということに10枚以上のページを割いている。
     「この人あほちゃうか」つぶやきながらも、まあ嫌いじゃないと内心は思っている。

     「平成便利考」や「少年時代」は、卓越した文章力ありきって感じかなあ。内容は響かず。2週間後にはわたしの頭から消え去ってそう。

     面白いと思ったのは台湾の話。
     当たり前だけど、中国語に翻訳すると本は薄くなるのか。万城目氏は、会話に対するセンスが古くならないのが少しうらやましいと言っていたけど、逆にわたしはニュアンスで地域・時代・人柄・喜怒哀楽など、様々表現できる日本語って素晴らしいなあ!と思った。
     東電の話もやっぱり興味深いなあ。あの事故に対する、東電の対応の一端を垣間見ることができた。会長と社長の戦う姿勢の違いなんてテレビじゃわからないし、本当におもしろいと思う。

  • 順番に万城目学のエッセイを読んでくると、作者が成熟していくのがわかって面白い。と反比例して、笑えなくはなってきた。

  • 気楽に読めるなかに時折、おおっと唸るストーリーが登場して、プロってすごいなぁと思わせてくれる本。でも基本的に気楽。

  • 万太郎が居なくなって悲しい。ギリシャが良かったな。行きたい。ひょうたん育成は実際にやってたから書けたのね。

  • ほんわりしたー
    京都に行きたくなるわ
    学生街ののんびりぼけっとした感じが好きだ
    つくばもそうだったなあ

全125件中 1 - 25件を表示

ザ・万字固めに関連する談話室の質問

ザ・万字固めを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ザ・万字固めを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ザ・万字固めの作品紹介

ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり…。大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。

地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは…!?

ウルトラ級のエッセイ集、誕生!!

ザ・万字固めのKindle版

ツイートする