ザ・万字固め

著者 : 万城目学

• ミシマ社 (2013年2月9日発売)

感想・レビュー・書評

[NAUGHTYさんの感想 · 2013年9月11日]

面白かった。文章的にはそれほど砕けてないんだけど楽しめた。
戦国武将のサッカー代表選手選出とか瞑想的な話しが面白く歴史は苦手だけどちょっと家康なんかの横顔が垣間見れたような気が・・
瓢箪栽培もちょっと興味が。あと台湾なんかでも人気なのですね。中国語になった作品のタイトルは漢字オンリーだとめんどくさいね(^^)平仮名の便利なこと痛感しました。
東電の株で損をしましたか(*_*)

[宮本知明さんの感想 · 2013年4月22日]

万字に骨の髄まで絡めとられてしまった。東電株の話柄は、人間の表と裏、微妙な機微が透けて見え、非常に興味深く読んだ。お金持ちであることを全然隠さないのがいい。ナチュラルボーン。これも良かった。別世界の存在を突如教えられたようなハッとさせられる驚きがあった。

[baen2さんの感想 · 2024年3月10日]

創造力が文章にそのままに書かされるように。。

最後の文章は宮沢賢治を思わせる。
カエルだったかな?　食べられてて行く途中で言葉が途切れる衝撃。。
おっと、宇宙　ヒャリとしました。（笑）

[Ruiさんの感想 · 2023年9月16日]

万城目学のエッセイ。作家はやはり日頃から想像力豊かで、いろんな角度から現在と過去、未来をを見ているんだなと感じる一冊。

特に最後の影についての想像は、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を思い出しつつ、最後の終わり方もユーモアたっぷりで面白い。

また、台湾のサイン会の感想も興味深い。わんちぇんむぅがやってくると読んで中国語かなと思ったけど、やっぱり台湾での万城目学愛はすごい。

[tsunoyoさんの感想 · 2021年6月20日]

万城目学のエッセイ集
「マキメマナブの日常」
「藤堂高虎とあそんでみる」がサイコー　特に戦国武将で編成するサッカー日本代表などは各々の特徴を良く捉えてて捧腹絶倒　でもつくづく万城目学は徳川家康が嫌いなんだね
「旅するマキメ」
台湾、ギリシアの旅行記
「デリシャス七重奏」
寿司の出前、会社員時代の静岡の鰻、モンゴルで飲んだミルクティー、学生時代に置き引きで一文無しになった時にローマでごちそうになったパスタ、京都のモーニング、金沢の寿司、幼い時に食べたタルト
どれも記憶に結びついている味が一番ということを教えてくれる
「やけどのあと　2011　東京電力株主総会リポート」
どんな記事よりも東京電力の体質と危機の時のリーダーの資質というのを雄弁に伝えている
「マキメマナブの関西考」
「地下鉄路線めぐり」「船体ヒーローとして捉えてみる」は大阪の人以外には理解できないのではないか
「ザ・万字固め」
かなり文学的な内容　エッセイを超えている

[Tamaさんの感想 · 2020年8月23日]

さすが京大法出身というべきか、しれっと教養ありますよねこの方。話の引き出しの多さとさらりと披露される教養や知識、何気ないところから物語を作る能力が余すところなく披露されています

[tamausaさんの感想 · 2020年8月9日]

瓢箪育てたり、台湾でサイン会したり、東日本大震災直前に東電株買って大損してその後の株主総会に出たり、いつもの如く妄想したりのマキメ・エッセイ。

装画 ･挿画/ 佐々木 一澄
装丁･組版指定 / 芥 陽子
初出 / 〈平日開店ミシマガジン〉連載"万字固めがほどけない"第一回～第十三回、｢朝日新聞｣2011年1月8日～1月29日"作家の口福"、「ノッテオリテ」2011年VOL.13～16、「CREA」2010年9月号、「CREA Traveller」2012年夏号、他

[どがさんさんの感想 · 2020年2月13日]

めっちゃ面白い
ぜひ読むべき

[さとぽろさんの感想 · 2020年1月18日]

私には合わなかった。万城目さんの文体がかた過ぎる。エッセイストって文体が自分の小説での書き方を貫き通す人とくだける人とで二極化するんだけど、ウルトラ級に面白いといいつつまだ固い。話の内容は面白いネタが多いが、小説風にまとめようとしていることで、面白さが損なわれている気がする。

[中山 みのりさんの感想 · 2019年10月25日]

万城目学氏の頭の中を読む本だと思った。万城目氏の豊富な知識とユーモアにただただ関心するばかり。
わたしもこんな風に日常を面白く考えられるようになりたいなー。と思った。
加えて、関西にいるので関西の話題が出ているのもとても親近感が湧いて読み進められた。

著者プロフィール

万城目学（まきめ・まなぶ）
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』（第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞）でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」