声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 126
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908649

感想・レビュー・書評

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  • ロシア人の名前を巡る本。ザンギエフってあまりいないんだ、とか長過ぎる名前の理由とか様々な発見があって面白い。特に面白いのはコラムです。ちょっと悪ふざけ感のある箇所があってそれがマイナス。人名へのリスペクトは欠かさないでほしい。

  • 「コーヒーと一冊」というシリーズだけあって、お茶やコーヒーを飲みながらちょっと読むにはぴったり。
    ロシア人の名前は父称を挟むのや、女性は女性形になるのは知っていたけど、「スキー」は地名につく、「ヴィチ」はスラヴ系、「コ」はウクライナ、ベラルーシ系、「ヤン」はアルメニア系、「シヴィリ」はグルジア系など知らなかった。ロシア人の知り合いいないし、知って何になるという気もするが。
    苗字の意味なども分かって面白かった。
    個人的には、名前の変化(愛称の多さ)にも触れて欲しかった。ロシアの小説を初めて読んだとき、呼び名の多さに辟易したので。
    軽く読める楽しい本だが、この装丁で1000円は高くない?

  • これはもう、言語好きにはたまらない!本を読んでいて、こんなに笑ったのは何年ぶりだろう。見開きで面白い名前のロシア人を紹介していくというシンプルな内容でありながら、著者のウィットに富んだコメントが、いちいちツボ。

    「カタカナにすると長ったらしいのに、実はたったの二音節しかない名前」
    「ロシア語にしかない二つの音を含んでおり、貴重な音を一気に体感できる名前」
    「イーゴリ・フョードロヴィチ・ストラヴィンスキーは、疾走感のある素晴らしい名前」

    私は筆者と観点が似ているらしく、上記に激しく同意。大いに共感。特に、その言語にしかない音を含んでいる単語なんてのは、ポイント高い!
    言語は違えど、学生時代に似たようなネタで盛り上がっていたことを思い出し、なんだか懐かしい気持ちに。あまりに興奮して、つい学友にメールしてしまった。

  • ロシアの変わった名前の人をとりあげて、その人物について楽しく語った伝記のような、エッセイのような本。ロシア文学が頭に入ってこないのは登場人物の名前の長さのせいだったのかもしれない。ロシア語ってややこしいなー、でもおもしろい!とこの本を読んで思いました。

  • 2018.9.28「本嫁の会」

  • 平成27年9月発行のYAだよりで紹介された本です。

  • たしかにロシア人の名前ってわかりにくい。

  • いい意味でくだらない内容でした。ほんとコーヒー片手にムフフとほくそ笑みながら楽しむのに最適な本です。
    アッ、でもロシア人の名前の規則についてのコラムはためになった!

  • 独自の切り口が面白いシリーズ③.
    よくぞここまで言いにくい人を集めたという感じ。
    ポチョムキンから始まり、チェルノムィルジンやスヴドリガイロフなど、入力するだけでも一本打法が必需です。

  • 抱腹絶倒の切り口で、一度聞いただけでは覚えられないロシア人の名前に、バッサバッサと突っ込みを入れまくる。疲れた脳に優しいながらも、薀蓄たっぷりの知的好奇心を、ゆるっとくすっとくすぐる愛すべき一冊。

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著者プロフィール

1975年、「ザ・ピーナッツ」解散と同じ年に生まれる。某大学ロシア語科を出たのち、生来の文字好き・活字好きが嵩じ出版社に入社。文字とは1ミリも関係のないビジネス書を主に手がける。現在は、ビジネススキル雑誌の編集長を務めつつ、新たな文字情報がないかと非生産的なリサーチを続けている。そろばん3級。TOEIC受験経験なし。シリーズ「コーヒーと一冊」に初の単著『声に出して読みづらいロシア人』(ミシマ社)がある。

「2018年 『究極の文字を求めて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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