- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908809
作品紹介・あらすじ
女性性とうまく向き合えない自身を描いた『女子をこじらせて』で、世の女性の心を鷲掴みにしたライター・雨宮まみさん。日常に転がる「分析できないもの」を集めた『断片的なものの社会学』で、社会学の新たな扉を開いた岸政彦さん。活躍する分野も性格もまったく違うお二人による「雑談」、もう、止まりません!
私たちはときには譲り合うことなく対立しな がらも(例・浮気の是非)、他者を信頼したい、他者とともに在りたいという思いについては、共有していたと思う。――「あとがき」より
感想・レビュー・書評
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もっともっと雨宮さんの考えを知りたかった、雨宮さんの書く文章を読んでみたかった。。。
p44 自分が何に苛立っているのかを正しく分析する
p81 体目当ての何がダメ?顔が好き、体が好きと言われた時に初めて、何もしなくても愛されることを実感できた
1番大笑いして首もげるぐらい頷いたのはここ。笑
p88 アカデミズムクソ野郎、ただのヤリチンのくせに威張れる神経どうかしてますよね。それで性とか語っちゃうんだけどしょうもないことしか言わないんですよ
ワードチョイスも話題の展開の仕方も、聡明で、豪快で、でも繊細で、とっても好き -
『女子をこじらせて』の雨宮まみさんと『断片的なものの社会学』の岸政彦さんの対談集。どちらも気になりつつも手を出せずにいた本なので、取っ掛かりを得られて嬉しい。前者は表紙が下品なんだよなあ… と尻込みしていた(というかグサグサきそうな予感がしてたから避けてたのが本音だ)けど、本作を通して雨宮さんの素敵さを垣間見れたので、いつか読みたいなと思う
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対談本というものを初めて読んだ。
対談に臨むのは、エッセイストの雨宮まみと社会学者の岸政彦。
僕は雨宮まみが大好きで、そのネームバリューだけでこの本を購入したようなもの笑
だけど対談本だから話し口調なのだ。雨宮まみのいつもの研ぎ澄まされた文体は登場しない。
雨宮まみがとても活き活きと話しているのを同じ場で見ているようで、終始ニヤニヤしながら読んだw
やっぱりこの人は魅力的!
岸政彦に関しては勉強不足で知らなかったんだけど、本書を読んでいるうちに気になる人になった。
社会学的な見地から語られる考察は非常に面白く、それでいてユーモラスでもあって、魅力的な大人の男性という印象を持った。
「断片的なものの社会学」ちょっと読んでみようと思う。
「愛と欲望の雑談」というタイトルに反して、対談内容はもっとマジメだった。
人と人のコミュニケーションの重要さを説き、社会の断絶に警鐘を鳴らすような箇所もあり非常に面白く読んだ。
とりわけ「不幸自慢」のような最近の現象は、そういうのあるよな〜と共感。「より不幸な人が偉い」みたいな風潮は全く好きではない。
この本はミシマ社の「コーヒーと一冊」というシリーズの本でもある。
装丁が可愛く、同じテイストの栞まで封入されている。
100ページ足らずのささやかな本だけど、非常に好きな一冊になった。 -
風邪でちゃんと読めなかった、再読棚
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(アナーキーな欲望ほど偉いみたいな雰囲気があった90年代サブカルについて)雨宮「本当にあのときは、文化系って脆弱だなって思いました。みんな身体性にすごく弱いから、体験主義に弱すぎるんですよ。」
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ライターの故・雨宮まみ氏と社会学者 岸政彦の対談。タイトルの通り、雑談かもしれませんが。
100ページに満たない頁数で、コーヒーを飲みながらサクッと読める一冊。でも中身はかなり濃厚。
途中で出てくる「欲望は他者の欲望の模倣」とはよく言ったものだなあと感心。でも後で調べたら、ジラールという人が言ったのですね。 -
本のあとがきで雨宮さんが書いた「話すだけで、世界は豊かになる。自分の世界も、他人の世界も。」という言葉をしっかり握りしめていきたい。
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とりとめのない雑談。ゴールが見えないので、読みながら少し戸惑うかも。お二人のテンポ良い会話が頭に浮かぶようで、確かにコーヒーを飲みながら読むに合う気がする(わたしはビール片手に読んだけど…)
雨宮さんの、希望を持たない方が楽、でも美しくないというくだりが好きです。欲望とか赤裸々に語るんだけど、美しさとは何か、考える軸があるから言葉が下品でなく響くのかしら。とかとか。
ブクログのランキングで知った本。サクッと読めました。