- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903951485
作品紹介・あらすじ
第一線の編集者が豊富な経験と事例から編集の仕組みと魅力を解き明かす21世紀の編集入門書。
●目次
はじめに 人生を編集する時代を楽しむために
第1章 高速編集史
第2章 企画は企画を感じさせないこと
第3章 言葉は人びとを振り向かせる
第4章 イメージはアーカイヴから生まれる
第5章 デザインの形式こそがメッセージである
第6章 編集は拡大する
補講:ところで「美しい」とは何?
あとがき
参考文献
感想・レビュー・書評
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参考になるかと思い読み始めたけど直結はせず目的に沿わなかった。「ビジュアル化できないものは、思考が未熟であるか、空論であるか、欺瞞である。」は、刺さった。糸井さんなどの著名人の名言などは印象的。そして、読書の質を保つことが肝心。
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本には、本当に出会うのにふさわしい時期があるなと思う。
それは自分の勘を私は信じてよいと思っていて、
ふさわしくない時期は、きっとその本を読んでも、
その本が私に伝えてくれるマックスを私は受け止めきれない。
この本については、いい時期に読めたと思う。
これからどうしようかなとか、
考えていた今の時期に読めてよかった。
「人は自分が作品のようなもの」というところにとても「そうだな」と思った。
何かを作っていく人は、もう肩書きなんかいらなくなる時代になり始めていると思う。
その人は、その人で、名づけられないものを作っていく。 -
編集とは何かを述べた本。編集とは企画を立て、人を集め、モノを作る行為であり、また、言葉とイメージとデザインの3つの要素から成るものだと述べられている。
本の最後の、"何を食べて、何を着て、何の仕事をして、誰と付き合い、どこで生きるか、には無限の選択肢があります。その無限の選択肢のなかから、自分で可能な範囲で選んでカスタマイズして人は生きているわけです。言い換えれば、人は常に「人生を編集している」のです。"という言葉が印象的だった。
編集におけるデザインとは言葉とイメージをまとめて世界観を作り上げることと本文中に書かれている。それを踏まえると人生を編集するとは個々の選択から自身の世界観を作り上げることなのだろう。 -
200712_再読
・企画し、人を集め、モノをつくることが、編集ということ。
・テキスト、イメージ、デザインで伝え方を工夫する
・伝えるのがうまくないからこそ、編集して例示して話す癖を持つ。 -
編集は企画を立て、人を集め、モノをつくること。編集は修正のイメージがあったけど変わった。より良いモノを生み出していく、より良い自分になるために、良い人を集められるように、より良い企画が立てられるように、日頃からコツコツと自分にとってプラスになることを積み上げねば。
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僕らは毎日編集して生きています。
編集の定義は、「企画を立て、人を集めて、モノを作ること」です。
編集の基本となる3大要素は、「言葉、イメージ、デザイン」です。
著者の言いたいことは、最後にどかっと主張されていました。
人が生きるということ自体が編集行為そのもの。
何を食べて、何を着て、何の仕事をして、誰と付き合い、どこで生きるか、には無限の選択肢があります。その無限の選択肢のなかから、自分で可能な範囲で選んでカスタマイズして人は生きている。言い換えれば、人は常に人生を編集している。
より良い企画を立て、より良き人を集め、人生をより良く作品化していくことが、この大編集時代を楽しく生きる術。 -
企画、人、デザインが要素。
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編集関係に興味を持ったので、本当にはじめて手に取った本。とても良かった。2012年の本なので読む前は少し古いのかもと思っていたが、編集の本質的な部分をわかりやすく解説してくださっていたので時代に左右されない良書。図書館本なので購入して今後もレファレンスとして手元に置いておきたい一冊。編集をされている方だから当たり前なのかもしれないが、文章そのものからタイトル、小見出しに至るまで全ての構成がきれい。構成がきれいで文章もきれいだから頭に入りやすい。勉強になった。本の表紙にタイトルがないのが良い。
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かなり多く例が載っており、写真や絵を言葉にすると言う難しい作業をやってのけていた。
しかし、どれも惹きつけるような目新しさや、身近に感じさせるような親近感を抱かせるには至らず、上部だけの文のように感じてしまった。
あくまで、編集する物の縛りの中で、脚色して良さを加えるのではなく、その作品の良さを極立てることに注力するという再確認にはなった。 -
5年ほど前に読んだ本を再読。「編集」という作業について、広く、分かりやすく教えてくれる本なので、編集自体を仕事にしている人やしたい人に限らず、情報を発信したり人に何かを伝えるような仕事に関わる人には広くおすすめできる本。
この本では編集の定義を「企画を立て、人を集め、モノをつくること」と定義している。書籍や雑誌に限らず、映画も、広告も、WebサイトやSNSも広く編集に関わるものと捉える。要は何らかのメディアに関わる仕事。
編集の対象となるメディアの特性は、
・フローかストックか
・権威性か参加性か
・記録性か創造性か
といった要素で分析することができる。技術の進化や文化の変遷の中でこれらの要素のバランスが変わったりする。
第2章では「企画の立て方」概論といった位置づけで、アイディアの発想方法の基本をまとめている。「新しいこと」「提案」「独占」「挑発」「再提案」「かけ算」「集める」など。
第3章以降では、編集の3つの要素として、「言葉」「イメージ」「デザイン」をそれぞれ1章ずつを割いて基本的な考え方を紹介している。それぞれの文脈での優れた事例が豊富に紹介されている構成については好き嫌い分かれるところかとは思うが、「文章力は読書量に比例する」や「イメージはアーカイブから生まれる」など各章でも繰り返し述べられている通り多くの事例を知り、感じたり考えたりすることこそが、それぞれの力を養うために必要だということ。個人的にはこれだけコンパクトに雑誌等の事例をまとめて知ることができるという点だけでも本書の価値と言えるように感じる -
編集者である著者が「編集」の仕事を、歴史、企画、文章、イメージ、デザインに分割し、分かりやすく説明した本。
私はエディトリアルデザイン側にいる立場ですが、文章が読みやすく、ひとつひとつの事例も良質で、アート、カルチャー、ファッションに関わる編集を知りたい人に、おすすめできる本です。
本の都合上、図版がモノクロでもったいないかなぁと思いつつ、カラーにしちゃうといろいろ大変だから、まぁしょうがないよね。 -
0131
2019/08/19読了
編集好きだったのに、今は興味がなくなってしまったのか?
全然頭に入っていかなかった。
でも6章と補講は刺さったかも。
作ることに対して前向きになれた気がする。
新装版も出ているみたいなので、また読み直したい。 -
贈り物でいただいた本。
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・編集の目的は伝え触発すること
・情報、イメージ、デザイン
・デザインは装飾ではなく問題解決の手法
他多数の教え -
途中は大幅に飛ばした
文章と画とデザイン、なるほど、シンプル
メソポタミアの粘土板をそうみるというのは面白い -
作業としての「編集」ではなく、職業・役割としての「編集」として。