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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903951638

作品紹介・あらすじ

“ジャンル無用の音楽言論誌"創刊第4号!
今号はメイン特集「101年目からのジョン・ケージ」に加えて、
この冬話題となったふたつの上演、ボーカロイド・オペラ《THE END》と
イェリネク《光のない。》をフィーチャーしてお届けします。

ジョン・ケージ特集では、片山杜秀、白石美雪、細川周平、相倉久人、川島素晴、渋谷慶一郎、杉本拓、若尾裕、大和田俊之など、
アルテスならではの執筆陣が、フレッシュかつ多角的な視点からケージに迫ります。
《THE END》は渋谷慶一郎ロング・インタビューと佐々木敦によるレビュー、
《光のない。》は三輪眞弘×佐々木敦の対談ほか。

輪島裕介、川崎弘二、石田昌隆、大石始、波多野睦美ら
レギュラー執筆陣による連載もますます充実!

感想・レビュー・書評

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  • 特集「一〇一年目からのジョン・ケージ」に惹かれて手に取る。ケージがサンフランシスコ地震の6年後にロサンゼルスに生まれたことに着目し、その音楽を柔構造というより無構造、究極の耐震構造です、としたあとに、大震災時代に突入した日本人はケージの音楽を聴いて、地面は揺れてあたりまえという心構えを育てるべきなのです、とする一題噺/「前衛とは精神の柔軟性だ。夜のあとに昼が来るように、政治や教育の餌食にならなければ精神は柔軟になる。(ジョン・ケージ)/思うに、どんな音も宇宙の中心にあって、耳を傾ける価値がある(ジョン・ケージ)という言葉。/偶然性の音楽とタダのデタラメを分けるために試行錯誤した過程。これはケージ的、それはケージ的ではないという解釈自体が、すべてに開かれたケージの音楽への態度として真摯なものではないのではという自問。沈黙は体制に加担することでありすなわち悪。公民権運動のサウンドトラックとして浮上した黒人音楽はジャズ、その即興性は西洋近代に対する批判として機能したという批評。/結果としてケージは、望まれないノイズを閉め出してしまったことになる。すべての音が良きものなら、どうして不愉快なノイズが存在できよう、という指摘。/ケージの沈黙は、芸術音楽文化の枠内でなりたつものであり、もちろんパンク・ミュージックなどとは相容れない、一種上品な世界にとどまったものでしかない、という指摘。などの論点を興味深く読んだ。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784903951638

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