辺境ラジオ

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903993133

感想・レビュー・書評

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  • 【内田樹&名越康文の 辺境ラジオ】2021年5月23日放送分 - YouTube
    https://www.youtube.com/watch?v=XS9snIL7eUw

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    「内田樹×名越康文×西 靖による人気ラジオ番組が本に!
    毎日放送ラジオで深夜に不定期で放送されている「辺境ラジオ」。アメリカや中国ではなく日本、東京ではなく大阪、テレビではなくラジオ、ゴールデンタイムではなく深夜…という、「辺境」だからこそ見えるニュースの見方を考える人気番組です。」
    http://140b.jp/site/

  • 内田樹、名越康文、西靖の3人のラジオ番組を文字起こしにしたもの。初めて内田樹の本(と言ってよいのか…)を読んだけれど興味深いなと思った。うめだ大仏は笑った。面白いね、この発想。

  • 面白かったー
    内田さんの本は何冊が読んでいるので、今回のもそこらへんはふむふむと読む感じ。

    名越さんと西さんのお話は初めて読むので新鮮な気持ち。
    今、現実的じゃないねって言われそうなものに対する考察が多いのかな。祈りであるとか、そういったもの。

    「祈ることしかできない」とかって、たぶん私も言ってしまいがちだな。
    だけど、祈りはちゃんと届くし、きちんと祈ることに力が必要であるっていうことが書いてあった。
    「祈ることしかできない」って言う割に、祈るだけのことを10分続けられる人はたぶん少ない。
    そういうようなことが書いてあって確かにそうだな、と思う。
    「祈ることしか」って卑下しながら、本当に祈るという行為ができていなくて、それはなかなか失礼なことだな、と反省。

    あと橋下さん関連の話で、名越さんが政治にそれほど興味がない、みたいなことを言ってたの面白かった。
    だからなんか、方法論としての橋下さんを評価する、というところが興味深い感じでした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「面白かったー」
      生で聞くと、もっと面白いでぇ~
      「面白かったー」
      生で聞くと、もっと面白いでぇ~
      2014/05/12
  • 機嫌よく楽しく暮らすためのヒントがいっぱい。もう経済至上主義の競争社会は「金と名誉」に汲々とすること。別の生き方を模索していきましょう。

  • 「辺境ラジオ」( http://bit.ly/qfHoIr )の書き起こし本。
    なので、上記サイトから過去放送も全部聞けます。
    文字で起こされると整理された感があり、またいいですね。
    相変わらず、内田先生の視点は秀逸で、そこに名越先生の慈愛が響きます。
    なんといっても、6回目放送分(2011年12月25日放送:http://bit.ly/1cu8AdU)の最後の、名越先生の「機嫌よくしましょう」という指摘はバカにできない真理というか、耳が痛いです。

    P・S:この本の出版記念公開録音(2012/09/14)の抽選に当たって、当日聞きに行きました♪

  • 内田センセの著作が好きで、読んでみることに。 ラジオの対談が収録されているので、違和感なくスラスラ読めて楽しめました(o^^o) 関西ネタが多いから余計に親しみが持てたのかも(*^^*)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「関西ネタが多いから余計に」
      関西ローカルですからね!
      辺境ラジオはポッドキャストで聴けますし、たまに公開収録があるので、生でも聴けて割とエ...
      「関西ネタが多いから余計に」
      関西ローカルですからね!
      辺境ラジオはポッドキャストで聴けますし、たまに公開収録があるので、生でも聴けて割とエキサイティングです。。。
      2013/06/10
  • これ良かった!!
    個人的に好きなお三人さんというのもあるし、話してる内容にも非常に納得がいくことも多かった。
    「梅田に大仏」…実現せぇへんかなぁ(笑)。

  • 深夜放送の「辺境ラジオ」が文字化されたもの。
    「お題」の中では、下記が笑えたり、「そうそう」と思ったりしました。
    ・「元気」の意味
    ・官僚は真のナショナリストか
    ・もっと知性に敬意を
    ・サンデル教授の無自覚
    ・誰とでも結婚できる能力

  • (以下引用)
    (内田)ヒュンダイやサムソンみたいな世界的トップブランドに国内資源を集中して、それらが世界進出する代償として「悪いけれど農業のような国際競争力の産業分野の人は諦めてください」という考え方。たぶん韓国の場合は、こういう競争力のない分野の切り捨てについて、国民的な合意があるんだと思う。(中略)このシステムは明らかに階層化力学を是とする発想が前提にあるわけで、これをそのまま日本に持ってくるのは無理だと思う。(P.47)


    (内田)「ものを決めようと思ったら、4人以上いちゃいけない」というのが兄貴の持論でしたわ。4人以上いるとクリエイティブな議論が出来ないんだって。(P.100)

    (内田)実際に社会現実的にいろんな利害が絡みあって一筋縄ではいかないところへ、過度にシンプルな綱領を乗っけてもなかなか擦り合わせられない。やっぱり「擦り合わせ」って、人間の柄とか器量でやるわけですよ。それぞれの利害得失や自己都合がぶつかる場面では「悪いけど、今回だけはちょっとオレの顔、立ててくれないか。あとで埋め合わせするから」みたいな、中長期的なやりとりがないと落とし所が見つからない。(P.103)

    (名越)だから「私には祈ることしかできません」と善良な人たちは言うけど、「じゃあ一度本気で祈ってみようよ」と言いたい。祈ることにことにさまざまなブロックがあるにもわかるんです。僕たちは科学的思考・合理的思考に汚されているから、祈りの最中に「無力だから仕方なくやってるけど、こんなことやって一体何になるんだ?」という声が邪魔をする。それを強い精神力で排除して、たとえ5分でいいから真剣に祈るための集中力を身につけてほしい。(P.174)

    (内田)僕は結構「担がれ上手」なんですよ。基本、「好きにやりなさい。責任はオレがとる」ですから。でも1回も責任を問われたことがない。だって、「責任はオレがとる」という人がいたら、みんな質のいい仕事をするから。後ろ盾があると思って仕事をすると、たいていの仕事はうまくいくんです。後顧の憂いがないのと、1つも失敗ができないでおどおど仕事をするのでは、する仕事のクオリティが違うに決まってるじゃないですか。(P.228)

    (内田)「この情報では是非が判断できない」という知性の使い方はありですよ。わずかな情報しかない段階で、決めることができるわけがない。(P.276)

  • 「あとがきにかえて」で、内田・名越両先生がおっしゃっているように、この対談は「鵜匠」役の西さんあっての対談になっているということがたいへんよくわかる。
    そんな西さんのすばらしい「鵜匠ぶり」に拍手!

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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