王朝貴族のおまじない

  • ビイング・ネット・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904117002

作品紹介・あらすじ

●未来を知りたい
「岐塞 夕占の神に 物問はば 道往く人よ 占正にせよ(ふなどさえ ゆうけのかみに ものとわば みちゆくひとよ うらまさにせよ)」
(1)道に出て右の呪文を三回唱える。
(2)自分の周囲に米を撒き散らす。
(3)櫛の歯を三回鳴らす。
(4)米の散らばる範囲を通りかかった人の言葉に耳を傾ける。

(前略) さて、その時姫さまでございますが、まだお若くていらした頃といいますから、藤原兼家さまとご結婚なさる以前のことになりましょうか、一度だけ、ご自身で夕占をなさったことがございました。ある日の夕方、お米や櫛をお持ちになって二条大路にお出ましになり、そこで呪文を唱えたりお米を撒いたり櫛の歯を鳴らしたりということをなさって、ご自身の将来をお知りになろうとされたのです。(中略) けれども、これは、受領さまのお嬢さまのお振る舞いとしましては、ずいぶんと大胆なものでございましたから、きっと、お父上の中正さまには内緒でなさったことだったに違いありません。(後略)

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介:平安時代の貴族は呪われたり、祟られたり、神罰を受けたり、化け物と遭ったり、毎日不安でたまらない。「百鬼夜行に遭遇したら」「悪い夢を見たら」など、王朝時代から伝わる呪術の数々をエピソードとともに紹介。(TRC MARCより)

    資料番号:011027208
    請求記号:147.1/ シ
    資料区分:一般書

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著者プロフィール

1997年東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。2003年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了、博士(歴史民俗資料学)。神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学外国語学部非常勤講師。著書に『陰陽師』(中央公論社)、『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』(以上、吉川弘文館)、『殴り合う貴族たち』『王朝貴族の悪だくみ』(以上、柏書房)、『天皇たちの孤独』(角川書店)などがある。

「2008年 『王朝貴族のおまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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