ともだちやもんな、ぼくら (ともだちやもんなシリーズ)

著者 : くすのきしげのり

• えほんの杜 (2011年5月17日発売)

作品紹介・あらすじ

なつやすみ。ラジオ体操の帰り道。ヒデトシ、マナブ、ぼくの三人はカブトムシをみつけた。ところが、その木は近所でもこわーいと有名なカミナリじいさんの家の木だったなんて！逃げ遅れたヒデトシがカミナリじいさんにつかまっちゃった！ぼくたちどうしたらいいんだろう。

感想・レビュー・書評

[nejidonさんの感想 · 2016年7月17日]

Ａｍａｚｏｎで星五つだからと言って、自分もそうだとは限らない。
子どもたちの反応が今ひとつだからと言って、その本がダメな本だとは
限らない。
また、子どもたちにウケたからと言って、その本が良書だとは限らないのだ。

同じ作者の【おこだでませんように】のレビューにも載せたが、これもまた
大人向けの絵本。
大人が書いた、大人ウケする子どもの姿を描いている。

夏休みのある朝の、仲良し三人組の男の子。
ラジオ体操の帰りにカブトムシを見つける・・
この導入がすごく良いだけに、その後の展開がなんだかあまりにもベタで
拍子抜けするほどだ。
結構面白いのに、共感できない。う～ん、もったいない。
そもそも、「ともだちっていいもんだ」という主題を、テキストで説明して
しまっているし。
そこはかとなく子どもたちに感じさせれば良いものを。

子どもにとって良い本とは何か、久々にその命題と向き合う結果になった。
お好きな方がとても多いようで申し訳ないが、読み聞かせの先輩さんたちは
決してこの本をお話会では使わないだろうなぁ。

[nejidonさん · 2016/07/19]

けいたんさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます！
私のレビューとは関係なく、どうかけいたんさんもこの本をお読みくださいませ。
また違う感想を抱かれるかもしれませんし。

夏の絵本をお探しですか？子供用ですか？
幼児向けなら「たろうめいじんのたからもの」。
小学生なら「めっきらもっきらどぉんぉん」「はちうえはぼくにまかせて」などが名作かな。
あと、「おっきょちゃんとかっぱ」というのもありますね。
高学年から大人向けでしたら「銀河鉄道の夜」という素敵なお話があります。
ああ～、自分の好みでばかりおすすめしててすみません。
けいたんさんも見つけられましたら、またぜひ教えてください。

[あいさん · 2016/07/20]

こんばんは(^-^)/

たくさんの絵本の紹介助かります。
ありがとうございました。

子供用ではなく自分で読む用です。
友達と月1冊絵本を紹介しあって読んでいて8月は私が紹介する番なのです。
「うみざざざ」は今月の絵本で友達の紹介でした。
nejidonさんの紹介してくれた本すべて面白そうで迷いましたが「たろうめいじんのたからもの」か「めっきらもっきらどぉんぉん」にしようと思います。
ファンタジー系が好きなので。

「銀河鉄道の夜」は何度も読んでいますが何度読んでも難しくって自分のものにできません。
絵本で読んだ時はイメージしやすくて1番よかったです。

また絵本に困った時は相談させてください。
よろしくお願いします。

[nejidonさん · 2016/07/20]

けいたんさん、こんばんは(^^♪
再訪してくださってありがとうございます！
お友達と絵本を紹介しあうって、とても楽しそうですね。
いいなぁ、私も入れてもらいたいです（笑）
ファンタジー系がお好きということで、ますます嬉しくなりました。
そのあたりが、「ともだちやもんな・・」が今ひとつだったのかもしれません。
これは、リアルな日常の絵本化なのです。しかも大人目線の。

それから、先ほど「銀河鉄道・・」のレビューも載せてみました。
参考になればって、私もそんなに分かってないのかもしれませんが。

[yuukichimaruさんの感想 · 2021年7月25日]

夏の友達との思い出。こんなふうに関わってくれる大人や、友達。いますか？

[shinachanさんの感想 · 2011年6月2日]

ちょっと まえの にほんには 「かみなりじじい」って
まちに なんにんかは いたもんですが
さいきんは コミュニケーションが へって
そういう おじいさんを みかけなく なりましたね。

ぜつめつ きぐしゅ なのかも しれませんよ

そんな かみなりじいさんと こどもたちの おはなし

なかなか いい おはなしだな と おもって
さっかさんの プロフィールを みましたら
「おこだでませんように」 の さくしゃさんでした。

「おこだでませんように」 は いつも おこられて ばかりいる
おとこのこが たなばたに おねがいを かく はなし。

そとから みると おこられる ことばかり
やっている ように みえる おとこのこも
じつは、
そのこ じしんの きもち から みると
おこられたくて やっているんじゃない ということを
きづかせてくれる えほん。

どちらかというと おとなに むけて かたりかけている ような えほん。

「ともだちやもんな」に でてくる
かみなりじいさんも おなじで
おこりたいだけの おじいさんなのでは ない。

そんな ひとの おもてがわと うらがわの ちがいを えがいて います。

この さくしゃさんが おはなしに こめる メッセージが
いっかんしていて とても すてきなのです。

[naceさんの感想 · 2024年4月7日]

入学間近の娘と読みました。とってもいい本だった。娘にもいい友達ができたらいいなと思いを込めて

[マツケンさんの感想 · 2023年10月6日]

10/6二年生に読み聞かせる。
季節はずれになったが読み聞かせた。友だち特集として何冊か読み聞かせるつもりの一冊。

泣き顔が大きくなるところを、じっとながめる子どもたちの様子がかわいい。
おこるはずのかみなりじいさんの言葉も子どもの心にそっととどいたように感じる。

[夏海さんの感想 · 2023年9月23日]

いいお話。泣いてる友達が脳裏から離れない描写がよい。

[まえみなさんの感想 · 2023年4月23日]

取り残された1人を気にかけて戻る2人はえらい!!
友情物語。
〇未就学児～

[おつきさま定期便さんの感想 · 2022年10月31日]

夏の庭/湯本香樹実 を想起させます

[tmk0203さんの感想 · 2022年7月19日]

234年
希望と勇気、努力と強い意志
友情信頼

[ありママさんの感想 · 2022年5月12日]

「ええときだけのともだちとちがうしな」
いっしょにおこられよう、そうきめるとなんだか少し晴れ晴れとした気分になった。

友達を思う優しさ、友情が詰まったこの場面ににぐっときました。
怖がりの幼い子ども達だけど、友達を残してきた後ろめたで悩み謝ろうと決めた潔さに、こちらも晴れ晴れとした気分です。
だけどやっぱり怖いから先にオシッコ、しかもなかなか出ない。可愛すぎて笑いました。
必死な子どもたちの表情や、ヒデトシを心配して想像を膨らませる場面など、わかりやすくて絵がとにかくよかった。
子どもたちが勇気を出して誠意をみせたおかげで、実はカミナリじいさんが陽気で愛のあるキャラクターだとわかったのも嬉しい結末でした。

著者プロフィール

児童文学作家。1961年生まれ。徳島県鳴門市在住。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う。絵本の主な作品に『おこだでませんように』（小学館）、『Life（ライフ）』（瑞雲舎）、『ええところ』（学研）、『ともだちやもんな、ぼくら』（えほんの杜）、『あなたの一日が世界を変える』（PHP研究所）、「いちねんせいの一年間」シリーズなど多数。2019年、新しい文学のスタイルにチャレンジした短編集『海の見える丘 あなたの未来へ贈る5つのものがたり』）（星の環会）を上梓。

「2020年 『5つの風の絵ものがたり（全5巻）』 で使われていた紹介文から引用しています。」