- Amazon.co.jp ・マンガ (44ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904345351
感想・レビュー・書評
-
ダ・ヴィンチ展で購入。会場には惣領さんによるダ・ヴィンチ始め、ゆかりのある人物のイラストの展示があったが、どれもそっくりで感心。
このマンガでは、ダ・ヴィンチとミケランジェロの壁画対決が描かれている。これは先日観たDVD(ダ・ヴィンチーミステリアスな生涯)でも印象に残っている場面だが、本ではさらに二人がチェーザレ・ボルジアについて語っているシーンが盛り込まれてあり、想像であるのだろうが、なるほど…と感慨深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ルネサンスを代表する二人の巨匠がフィレンツェに集った時、依頼された夢の対決に纏わるエピソード。結局、未完に終わってしまったシニョーリア宮殿(現ヴェッキオ宮殿)内の壁画制作。
二人の芸術に対する感性の違いだけでなく、当時のフィレンツェの政治的背景と戦争についての視点から描かれていることから、凄くリアリティを伴って読んだ。
絵本のような薄さ、短いエピソードだが、濃い内容。
レオナルドとミケランジェロが、ダンテの解釈をめぐる立ち話で口論になったという話は有名だが、互いの才能を認めていなかった訳では無いだろう。
芸術観ではなく、チェーザレ・ボルジアに対するエピソードを介しての二人の会話はとても印象的。
本当に現五百人広場で二人はどんな会話をしただろうか……想いを馳せる。
2013年『レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像』( http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/ )、『ミケランジェロ展―天才の軌跡』( http://www.tbs.co.jp/michelangelo2013/ )に因む。 -
本編の漫画が「そこで終わるかいっ?!」というエンディングで欲求不満だったのだけど、この番外編により完成した、という感じです。チェーザレの人生そのものが(本人的に)欲求不満、未練ののこる人生であっただろうから。。。
彼のお墓のある町に行ったことがある。全くの偶然ですが。スペインのパンプローナの西、Vianaという小さな町です。 -
レオナルド展コラボ企画として描かれた「チェーザレ」の特別編。ダ・ヴィンチとミケランジェロ、二人の巨匠が描くはずだった幻の壁画にまつわるエピソードを大胆な新解釈で描いている。戦争観や絵画表現から、二人の個性が対照的に現れていて面白い。
本編からさらに後の時代を描いているため、「この頃にはもうチェーザレはいないのか」と思うと切ない気持ちに。不在だからこそ際立つ、チェーザレの存在感がしみじみとした余韻を残す。マキャベリもカメオ出演していて豪華。 -
フィレンツェの政庁舎の議事堂に、ダヴィンチとミケランジェロの絵が並ぶ予定だった。ダヴィンチはアンギアーリの戦いを、ミケランジェロはカッシーナの戦いを。
2人の天才が肉迫し、人間を描くことを志向する場面が描かれる。
本作はミケランジェロがローマに招聘されたことで終わるが、ダヴィンチも絵の具が定着せずに完成にいたらなかった。 -
あら、Amazonで買えるのね。
美術展限定かと思ってました。
ミケランジェロ展で購入。
漫画は良かったんだけど、このページ数で千円って高くないかな?美術展限定だと思っていたので、この価格はいたしかたなし、と思ってたんだけど、Amazonでも買えちゃうと思ったらすごく高い気がして来ました。 -
レオナルドとミケランジェロ、幻の壁面対決。ふたりの対照的な戦争観に浮かび上がるチェーザレ。溜息が出るフレスコ風の表紙絵。
-
ダ・ヴィンチ展にて購入。
展覧会限定なのかと思っていたら、普通に後日売られてなんとなく悔しい(苦笑)。本体の深い小豆色としっかりした型押しが好き。
レオナルドとミケランジェロの、ヴェッキオ宮殿の壁画を巡る、こうであったかもしれない話。短い話ではあるのだけど、惣領さんの絵で壁画下絵なんか描かれるとちょっとドキドキする。
まぁチェーザレは結構ねじこんだ感もあるけれど、歴史のほんの一欠片にも膨大な人々の息遣いを感じ、その隙間の様々な物語を思い描くのが歴史の面白い所。
えぇそりゃミケランジェロ展も行きますよ。行きますとも。 -
東京都美術館で行われている「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」にて購入。展覧会自体も実に興味深かったし、ヴェッキオ宮の500人広間に行った身としてもこの作品は非常に気になる。でも…いろいろ保留。だってまだチェーザレ読んでないんで。なんで、いまからチェーザレ読みます。
-
レオナルド・ダ・ヴィンチ展の為の描きおろし、チェーザレ特別編。
二人の天才レオナルドとミケランジェロが顔を合わせていたかもしれない、という掌編。
本当にこんなやり取りがあったのかもしれないなぁ、なんて。チェーザレ本編を読んでいれば尚の事、ぐっと来る話。
展覧会でレオナルドが残した手稿を見たあとだけに、人間レオナルドが想像されて面白かったです。それにしても、この一話の為だけに一体どれだけの考証をされたのだろうと思うと、作者の方にも研究者の方にも頭が下がります。