魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦【特製小冊子付き初回限定版】

著者 :
  • ティー・オーエンタテインメント
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904376867

感想・レビュー・書評

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  • マヨールと妹の思い出話をはさみながら物語が進む。
    死亡フラグビンビンに立ってるが大丈夫か、と思ったらなるほどこうなったかー。
    邂逅して兄も妹も相当な覚悟でここにいることはわかったが、お互いが全力で叫んでもなお相容れない。
    旧作のアザリー/オーフェンを引き合いに出してるレビューがあって、興味深く読んだ。

    それにしてもラッツベインの師匠貶しに萎えてしまう。
    マジクが増長しないよう抑える役目なのかとも思ったが、彼女の方にそういう含みは無いようだ。あるとすればオーフェンか。
    すごいと思わないのは環境もあるし彼女の考え方だから別にいいんだけど、人をダメな奴ダメな奴言い続けるのはどうもなあ。これからも続くのだろうから、あれだね。諦念を強いられる。
    「魔術戦士の師弟」一番最後の漫才は面白かった。

    そして、もうはぐれ旅できない立場のオーフェンがマヨールにはぐれ旅を助言。以前プルートーに指摘されたように、支配できないところを自ら作ろうと苦心する様が、深いなあ。
    年取ったなオーフェン。
    支配/被支配に関しては『我が館にさまよえ虚像』の、オーフェン・クリーオウ・マジクそれぞれが「自分の判断で行動する」と取り決める場面を思い出す。

    戦術も魔王術とか二段構えの魔術構成、空間術、ジグザグの光線、色んなのが出てきた。前の巻のマヨールとエッジが秘密練習するシーンも好きだったんだけど、技術革新の様子は読んでて面白い。

    魔王術記録についての措置はいまひとつ納得いかない。
    予備の記録も作ってるらしいし、漏洩の危険もあるからということだったが、それにしたって完全な記録が記録碑ひとつしかないってのは魔王術の性質からいって甘過ぎると思う。

    キエサルヒマに渡ったスウェーデンボリーは今何してるんだろうなー。
    あと、クリーオウが言いたかったことはなんだったんだろう。

    http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2013/03/blog-post_119.html

  • 魔術士オーフェン続編!
    ――秩序は崩壊し、魔王は再び戦場へ!――

    キエサルヒマ側からヴァンパイアライズ化を求めて海を渡った集団、
    それを追ってマヨール、イシリーン、イザベラが新大陸へ渡った。

    一方、新大陸側はカーロッタ失脚を確認すべく、魔術戦士を動かしていた。

    マヨールの妹、ベイジット。彼女が選んだ選択は――

    -------------------------------------------------------
    シリアス全開で臨む本編とは裏腹に、
    巻末の「魔術戦士の師弟」
    マジクとその弟子ラッツベインのお話も必読。
    この二人のやり取りも面白いw

  • 新シリーズ第二作目
    このシリーズは昔の魔術士オーフェンはぐれ旅を読んでないと厳しいだろうなあと今回つくづく思った
    そもそも自分が世界観の設定ほとんど忘れていたからなんだが

    一作目から今度は3年の月日がたち再びマヨールが原大陸におりたつことから始まる
    原因はやっぱり妹ベイジット…3年前に誘拐されたのにこりずいまだにヴァンパイア化することを望んでるようで
    ベイジットはマヨールの昔話を見る限り相当ずるがしこい性格のようだが、ヴァンパイア化した人間のほとんどが理性を失ってしまうから
    例え力を得ても世界を救うヒーロー!に到底なれそうもないことも分かっていそうだがそこんとこはどうなんだろうか
    読んだ限りベイジットはかなり覚悟を決めているようだが…
    ヴァンパイアとの戦闘でオーフェン率いる魔術士戦士はほぼ崩壊、
    魔王術碑は壊れて過去倒したヴァンパイアも復活しそうだしシマスは
    完全復活してしまっているしどうなってしまうのか
    今後ははぐれ魔術士になったマヨールとイシリーンの活躍に期待

  • ドラゴン種族といい、今回の巨人化とかヴァンパイアといい、TRPGerからすれば意表をつきすぎる使い方で混乱しまくり。

    あいかわらず曇り空な展開だなぁ、と。

    あとやはり前シリーズのおわりのほう、覚えていない。

  • 設定を…
    飛んだ時間の間に何があったのかとてもモヤモヤします。
    明らかにされる事はあるのでしょうか。

  • かなり面白かった。オーフェン、マジク、クリーオウが出てくるとやはり懐かしい。

  • 新章開始。内容は違うが前シリーズを踏襲してる感じ。

  • 色んな意味でファンサービスの枠を超えているので、こんなお話が読めるという現実がいまだに信じられません。超人でないただの一個人としてかつて世界を波乱に導いたオーフェンが、今は不完全な世界を命がけで生きている。展開のハードさシビアさと、その舞台を生きている人間たちの様々な形の愛がたまらんです。陰惨な展開がたくさん描かれているのに、マヨールくんの最後のセリフにはワクワクしちゃったよ! 続きが楽しみ。

  • 実は新シリーズはこの巻でラストだと思っていた。そうじゃなかったらしい。しかし物語自体はいつ終焉を迎えてもおかしくないような緊張感。

    興味深かったのは、特定の主要なキャラが(今のところではあるが)有用な武器を使えないらしいということ。この子とかあの子。この仕掛けはどうなっていくのか。

    それとオーフェン、何か自然と伴侶なり子どもなりを持ってやっているな……自分もその辺の事にタイムリーな世代になってきたせいか、ここまでに至るオーフェン(たち)の歴史が気になった。もちろん今後の物語全体の展開も。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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