風になる―自閉症の僕が生きていく風景

  • 95人登録
  • 4.13評価
    • (14)
    • (11)
    • (3)
    • (2)
    • (1)
  • 12レビュー
  • ビッグイシュー日本 (2012年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904515020

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮下 奈都
冲方 丁
村田 沙耶香
又吉 直樹
大野 更紗
いとう せいこう
朝井 リョウ
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

風になる―自閉症の僕が生きていく風景の感想・レビュー・書評

  • 自閉症の僕が飛び跳ねる理由2の内容と重なる部分はありました。
    印象にのこっているのは
    ・記憶で時系列を作ることが難しいということ。
    ・視覚よりも音、体で感じることの方が強いこと。
    (自閉症のみなさんが全て当てはまるわけではないけど)
    ・人の視線や、気持ちを感じ取れること。

    言葉の表現がユーモアで、イメージしやすいです。

  • 自閉症の中では豊かな感情が育まれてると思った。

  • 短編のエッセイ。生きにくさを抱えながらも、生きている強さや頑張りを綴っている。
    自閉症だから… とは受け取らずに、素直に文章のそのままを受けとめたい。

  • 「君が僕の息子について教えてくれたこと 」を見て、東田直樹さんという青年を知り、FBにつぶやいたところ、この本の存在知った。その日の昼には、販売員さんに巡り合い、すぐに手に入るという、とても奇跡的な出会いの一冊。

    そして、この一冊は生涯手放したくない一冊だと、確信している。

    奇しくも息子と同じ歳の直樹さん。
    彼の文章によってわかる自閉症の症状は、彼の内面と行動が結びついていないことから起こっているのだということがよくわかる。本人が望まないのに、コントロールできないがために起こっていること。外側からみれば奇異なこと。
    なんという辛さ・・・にもかかわらず、彼の本心は美しい。自然の中に生み出されたばかりのように、清らかだ。奇異な目でしか見られない外の人をも浄化するほどのすごいパワーの清らかさだ。そういう文章だ。

    その中でも一番好きな個所は~
    P112人から「好き」と言われることも希望
    希望というものは普通、将来の夢や目標で、自分の力で探すものだと思われています。けれども、僕はそれだけではないと考えています。希望は生きる意欲を引き出すためのものだからです。人から「好き」と言われることも「希望」ではないでしょうか。
    明日の自分を待っていてくれる人がいる。そう思えることが、希望のない人の「希望」になるのです。

    ありがとう!!
    こんな素晴らしい本を書いてくれて!!

  • 会話ができない重度の自閉症であることは、本を読んでいるとまるで感じられない。
    自閉症者の感じていること、考えていることが丁寧に表現されている。
    言ってる言葉に意味はあまりなく、伝えたいことは言葉にならず消えてしまう。誤解されても弁解できない。自分の気持ちを表現する術がなにもないなんて、苦しすぎる。
    でも、太陽の光の粒に包まれたり、風と一体になれたりする感覚はいいな。

  • 想像力の壁に風穴を開ける本。文体は穏やかだけど、相当の自問自答の末にたどり着いた言葉だというのが読んでてすごく伝わってくる。著者に会いたくなった。

  • 自閉症の東田さんが、ビックイシューの中で書かれた本です。

    私も社会人になり、働く中で色々なことを感じ、気持ちが落ち込むことも多いですが、この本を読むと大きな共感をし、安堵します。

    東田さんが家族に愛されて育ったこと、そして自分自身を受け止めるための苦労、そこから発せられる言葉、全てが暖かく、何度か涙してしまいました。

    そして自閉症や、その他の障害について、今までの報道やドキュメントがいかに脚色(語弊があるかもしれません)されていて、私たちが多くを勘違いしていたのかを感じました。

    お子さんもそうですし、多くの人々に一度は読んでもらいたい素晴らしい一冊です。

    その他の東田さんの本も読んでみたいと思います!

  • 2013.10.20〜10.28
    自閉症の人自身が、自閉症の自分をわかって書いた本。子どもが読んでもよいかも。どんな気持ちでいるのか。よくわかって。隣の家のみーくんも、こんな気持ちだったのかな。

  • 面白かったです。

  • ビッグイシューな大好きな連載。
    ビッグイシューを買い始めた頃から、この連載が楽しみで買っていた。

    東田直樹さんから見える世界。

    眼に映る世界から、美しいと思うこと、違和感に思うことを切り取り、文章で表現し、どう見えてるかを私たちとシェアをしている。

    その感覚にとても共感できるんだなぁ。

  • 東田直樹『風になる―自閉症の僕が生きていく風景 』を読みました。

    ビッグイシューの販売員さんから薦められて購入。
    東田さんの本は、以前も読んで感動したため、
    読むのが楽しみだった。

    巻末の宮本亜門との対話は面白く、
    宮本さんに好感が持てた。

    (39ページ)

    子どもは、笑顔で元気でなければいけません。

    子どもがいじめにあっても、仕方のないことだ、
    社会に出ればもっとつらいことはあるのだから、
    というのは大人の言い分です。

    学校でいじめられている子どもがいれば、
    助けてあげてください。


    その子は、きっと、
    あなたが自分を救ってくれたことを一生忘れないでしょう。


    そうすれば、いやなことがあった時も、
    いずれよくなると信じられるからです。

    信じる力が、
    人の未来を切り開いていくのではないでしょうか。


    (47ページ)

    普通の人のように自分で何でもできれば、
    今よりもずっと、
    僕は生きやすい人生を送れるとは思います。

    しかし、今以上に幸せになれるかどうかは
    わかりません。

    そう考えられるようになったのが、
    とてもうれしいことなのです。

    幸せは、自分の心が決めるものです。

    しかし、どんなに幸せでも、
    それが永遠に続かないのも事実です。

    人生は、未来に向かって動いているということを
    僕はしっかりと認識しなければなりません。

    僕には、明日が想像できません。

    記憶が線でつながらず、
    点のような感覚だからです。


    (61ページ)

    僕が、好きで奇声を出していると
    思っている人もいます。

    けれども、それは違います。

    奇声をあげている時の心の中は、
    恥ずかしくて、情けなくて、
    悲しい気持ちでいっぱいなのです。

    そんな僕にできるのは、
    笑うことです。

    相手は、叱られているのに笑い出す僕を見て、
    何もわからないのだと落胆します。

    勘違いされるのは嫌ですが、
    取りあえず、怒られている状況からは
    抜け出せるわけです。


    障害について知ってもらっていても、
    怒られている時には、
    反省している態度を強く要求されます。

    しかし、当たり前の反応ができないから、
    僕は悩んでいるのです。

    見かけではわからないかもしれませんが、
    そのことをみんなに知ってもらいたいです。


    (102ページ)

    障害者に対して、
    普通の人が気をつかっているのが僕にはわかります。

    僕は、それが不思議でした。

    僕自身は、誰かと一緒に過ごす場合、
    相手に何かをしてもらいたいと思ったことはありません。

    そうはいっても、
    実際はできないことが多いために、
    助けてもらわなければいけないことは
    たくさんあります。

    ただ、困っていることは、
    その時に手伝ってもらえればいいので、
    それ以上のことを期待しているわけではないのです。



    (104ページ 3段落から)

    会話ができないのだから、
    僕の思いを推測して話さなければいけないこともあるでしょう。

    「私は、君がこう考えていると思っているよ」
    と言ってほしいのです。

    自分の想像は外れているかもしれないけれど、
    一所懸命に考えた結果がこれだと言ってもらえると、
    納得します。


    (105ページ)

    気持ちを伝えられないということは、
    心がないことではありません。

    周りの人がさせたがっていることが、
    本人のやりたがっていることだとは
    限らないのです。

    そのことを忘れないでください。


    (108ページ)

    人から親切にされるのは、
    ありがたいし、うれしいことです。

    しかし、
    いつも人に助けられてばかりだった僕は、
    そのたびにみじめな気持ちになりました。

    高校生以降は、
    人に手伝ってもらえることを、
    素直に喜べるようになりました。

    なぜ、心境の変化が起きたのかというと、
    助けてくれる人の気持ちも、
    ... 続きを読む

全12件中 1 - 12件を表示

風になる―自閉症の僕が生きていく風景を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

風になる―自閉症の僕が生きていく風景を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

風になる―自閉症の僕が生きていく風景を本棚に「積読」で登録しているひと

風になる―自閉症の僕が生きていく風景はこんな本です

風になる―自閉症の僕が生きていく風景の単行本

ツイートする