- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904613016
感想・レビュー・書評
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本書は、運動が脳の活性化・・・つまり、頭を賢くするのに大いに役立つことを、科学的・統計学的に証明するとともに、脳を活性化させる具体的な実践方法を解説している本である。
なぜ運動することが頭を賢くすることなるのか。本書によれば、運動も勉強も、実は脳を使うからだ、という。「運動する=体を鍛える」というイメージが先行するが、「運動する=脳を鍛える→体を鍛える」なのだそうだ。
ただし、運動するだけで頭が賢くなるというなら、運動能力の高い人はみんな”頭がいい”ということになる。身の回りには、運動ができても、あまり勉強ができない・・・という人が少なからずいるハズだ。これについては、深代教授によれば、同じ”運動”でも2種類の”運動”がある、という考え方で十分に説明できるのだそうだ。2種類の運動とは、1つは純粋に筋力や持久力を鍛える運動。もう1つは、技術(テクニック)を磨く運動。前者をトレーニングと呼ぶのに対し、後者をプラクティス(練習)と呼ぶのだそうだが、このプラクティスを行っている人こそ、脳が鍛えられる、という。
というわけで、本書を読めば、運動(プラクティス)が脳に良いことは十二分に理解できる。また、それを実現するための方法も理解できる。しかし、当然ながら、本書を活かすも殺すも、理解したことを実行に移せるかどうか・・・それにかかっている。理論と実践方法を学ぶにはベストな本だ。それは間違いない。後は、実行し続けることができるか・・・その意志があるかどうかが、この本を買うかどうかの判断の分かれ目と言えるだろう。
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→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2013/04/blog-post_14.html詳細をみるコメント0件をすべて表示