ギョッとする江戸の絵画

著者 :
  • 羽鳥書店
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本棚登録 : 105
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904702062

作品紹介・あらすじ

2006年秋に放送されたNHK番組「知るを楽しむ この人この世界」のテキストとして刊行された冊子をベースに、新たに書籍化。
『奇想の系譜』の申し子・村上隆との対談を収録。
底知れない江戸絵画の魅力を美術史の巨匠が縦横無尽に語る。
図版110点・口絵カラー9点。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代に活躍した個性派(著者の辻先生は『江戸のアヴァンギャルド』と形容しています)絵師について分かりやすく書かれています。
    また各絵師毎に章が分かれているので、気楽に読めます。

    内容も堅苦しくないし、フランクな入門書という感じです。

    絵巻から浮世絵まで、絵画のジャンルも多岐に渡っています。
    その幅広い江戸絵画を『アヴァンギャルド』という切り口でまとめた本書、面白いです。

  • <目次>
    序    芸術の効能は「ギョッ」にある
    第1章  血染めの衝撃~岩佐又兵衛
    第2章  身もだえする巨木~狩野山雪
    第3章  「自己流」の迫力~白隠
    第4章  奇想天外な仙人たち~曽我蕭白
    第5章  絵にしか描けない美しさ~伊藤若冲
    第6章  猛獣戯画~長沢蘆雪
    第7章  天才は爆発する~葛飾北斎
    第8章  機知+滑稽・風刺の心~歌川国芳
    結    もう一つの潮流
    対談   『奇想の系譜』から「スーパーフラット」へ
         辻惟雄×村上隆

    <内容>
    十年ほど前のNHK教育テレビの「知るを楽しむ」のテキストをほぼそのままにしたもの。あとがきにあるように、とても読みやすいもので、あっという間の読了だった。今思うにこの番組を見ておきたかったな、と思う。確かに著者の功績でこうした江戸画壇の人々にスポットライトが当たり、私も多くの作品を見てきた。やがて教科書に載る人も(北斎は別として、若冲や国芳などは)出てくるだろうが、この本ではさらに深読みをされているので、若冲の絵が写生ではないとか、この本に出てく人々がそれぞれ影響下にあったとか、面白い。
    逗子市立図書館

  • 狩野博幸『江戸絵画の不都合な真実』と同時並行で読んだ。

    基本的には『奇想の系譜』と同じ画家を扱っており、一部新しい画家がいるが、非常に面白い。素晴らしい。

  • ここに紹介されている日本画たちは、非常に新鮮。
    繊細さよりも大胆さ。かっこいい。

    村上隆との対談も必見。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授/多摩美術大学名誉教授

「2021年 『日本美術の歴史 補訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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