深い眠り

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著者 : 磯江毅
  • 羽鳥書店 (2015年4月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904702529

深い眠りの感想・レビュー・書評

  • 表題作の【深い眠り】は鎮静剤であり睡眠導入剤。女は一糸まとわず両腕を抱え、透明なピアノ線を思わせる時間の糸に宙吊りにされているような体勢で眠っている。息をひそめようとする夜の呼気が眼球に溶けこむくらい私は目を大きく見開いて凝視してしまう。眠りは死の小さな練習。毎晩、賭けられているのは私の生だ。この画には意識が垂直落下して弾け飛んでいくみたいな睡眠ではなく、均衡を保つ浮遊感のある睡眠が描かれているので私の心を落ち着かせる。私の意識は私から離れない。明日をふたたび始めるために私はわたしの眠りをねむるのです。

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深い眠りの作品紹介

透徹した眼差し

写実を超えて存在の本質を描く、
磯江毅の決定版画集

西洋絵画の伝統とスペイン・リアリズムの土壌から生まれ、写実を超えて存在の本質を描く画家、磯江毅(1954-2007)の決定版画集。初期作品から絶作、デッサンまで、初公開多数を含む197点収録。

●主要内容
作品図版I 1977-2007
作品図版II 習作デッサンを中心に
磯江 毅「真の写実を求めて」「写実考」
〈寄稿〉
今福龍太「写実という自由」
諏訪 敦「言葉たちをあつめて」
石黒賢一郎「スペインでの濃密な時間」
水野 暁「現実へのこだわり――肉眼が捉えた絵画の記憶」
山本浩二「深い眠り――磯江毅の光跡」

深い眠りはこんな本です

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