ふゆのうま (幻想シリーズ)

著者 :
  • 絵本塾出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904716304

作品紹介・あらすじ

かれはのしょうじょは、ふゆのうまをやさしくなでてやりました。さあ、ゆきましょう、たかいたかい、そらのなかに。幻の版画えほん『幻想シリーズ』復刊。

感想・レビュー・書評

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  • 手島圭三郎の版画の魅力が、画面いっぱいに広がる。
    登場するのは「枯れ葉の少女」と「ふゆのうま」だけ。
    秋から冬へと移り変わる模様を、このふたりが天を駆けて表現してくれる。
    ダイナミックな版画は、ときに空いっぱいの白い花や冬の鳥、冬の鹿、白いフクロウを流れるように表す。
    なんと力強く幻想的なその画面。
    冬の到来を告げるそれらは、夢のようで圧倒される。
    背中を丸めてしまいそうな冬の日に、空を見上げることを思い出させる作品。
    それにしても、1ページにどれくらいの時間をかけているのだろう。
    何しろ隅々まで凝っているのだ。
    でもこの作品は発想の自由さがある。手島氏は楽しかったかもしれないな。

  • 素晴らしい感性です。版画の質感や構図も圧巻。他の作品も気になります。

  • 図工で木版画をしている5年生に明日読み聞かせ予定。
    手島圭三郎さんといえば、動物の木版画だよね。
    冬をすごい迫力で表現してて、なんか、感性がすごい。すごいしか言えない。

  • 「かれはのしょうじょは、ふゆのうまをやさしくなでてやりました。さあ、ゆきましょう、たかいたかい、そらのなかに。幻の版画えほん『幻想シリーズ』復刊。」

  • 枯葉の少女と冬の馬。冬の鳥、冬の鹿、白い梟。大画面に表現される版画絵に圧倒される。

  • 枯葉から少女が生まれる
    風から冬の馬が生まれる
    枯葉の少女は冬の馬に乗って、飛び回り冬を呼ぶ

    ファンタジー

    大きな冬の鳥が印象的

  • 黒、白、青、茶。版画の絵がとても素敵。
    厳しく辛いと思いがちな冬の訪れを、
    こんなにも爽やかに、美しく、素晴らしいこととして感じられるとは。
    ふゆのうまが躍動し、ふゆを引き連れていく様は感動的。
    北海道には、こんなに豊かな空が、広がっているのだろうか。

  • ひとめぼれ。かっこいい。こんな風に出会ってみたい。

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著者プロフィール

北海道生まれ。『しまふくろうのみずうみ』では絵本にっぽん賞を、『きたきつねのゆめ』はボローニア国際児童図書展グラフイック賞を、『おおはくちょうのそら』はドイツ児童文学賞絵本部門ノミネート賞など、数々の賞を受ける

「2023年 『みずならのいのち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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