かわいい夫

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制作 : みつはし ちかこ 
  • 夏葉社 (2015年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904816189

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かわいい夫の感想・レビュー・書評

  • 良かったです、期待以上に。
    新聞連載ということもあってかぴたっと字数制限に収まっている(だろう)文章が好ましい。
    短い文章の中の彼女の想いがきちんと入っていて、かつ起承転結もあり飽きない。
    芥川賞候補になった作家に失礼とは思うが、巧いなと思った。ちょっと優等生じみているところはあるけれども。

    ブクログのレビューは賛否両論分かれている。
    嫌な人はとことん嫌なようで。
    私は好きだ、このエッセイ集。
    テーマが夫というのもなんだか潔いし、タイトルを裏切らない可愛らしさ。
    実に正直に生真面目にナオコーラさんが書いているので一緒になってイラっとしたり、全然可愛くないじゃないか!などと憤慨しながら読んだ。
    でも全体的にはなんとも言えない幸福感に包まれている感覚。

    ナオコーラさんのような人、いるいる。
    おとなしくて人前では意見を言わないんだけれど、実はうちに秘めた想いを抱いてる人。
    外見とは裏腹に洞察力の深い人。
    私は、こういう人を見つけるとどうしても仲良くなりたくなってしまう。片思いのことも多いけれど。
    思ったことが先走ってしまう私にはちょっと羨ましい。
    おまけに作家だなんて!
    良いなぁ。

    今までデビュー作?しか読んだことがなかったけれど、今や興味津々。
    ナオコーラさんの本ぜひ読んでみたいです!

  • 表紙のみつはしちかこさんのイラストがものすごく可愛いし、ご主人との結婚生活のノロケ話が満載だろうから読みたくない、とこの本を避けている人と出会ったなら、教えてあげたい、それでも読む価値はきっと大きいよ、と。

    著者はご自分の容姿の悪さとご主人の収入の低さにより「自慢話」と読まれることはまずないので安心して読んでいただきたいと冒頭で述べてくれる。。。のだが、やはり、独身で容姿も悪い私には羨ましいお話が満載の本。

    しかし、読んで良かった。

    それはこんな私でも結婚への希望が持てるとかそういう意味では全くない。おそらく他の読者もこの本によってそういう思いにはならないだろう。

    「自分を肯定」し、また「他人の多様性」を認める上で、背中を押してくれる、そんな本だ。オススメ。

    「自己肯定感」と「たまたま側にいる人」というエッセイだけでも読んでほしい。

  • 題名の通り、かわいい旦那さんだなと思った。でものろけを聞かされている気はしない。山崎さん曰くのほほんとしていて競争の世界を作らず、自分の仕事に誇りを持っている人らしく、硬い瓶の蓋を嬉しそうに開けるなど想像するだけでかわいいなあとほっこりしてしまった。これはエッセイ書きたくなっちゃうなと。夫婦のバランスが良いというか、お互いを尊敬して暮らせるのは素敵だ。

  • 山崎ナオコーラさんご自身が、作品の登場人物のよう。自分とは違う考えを彼女が語っていても、不快にならないのは押しつけがましくないからだろうな。
    ドーンとした作品を残す希望はあるかもしれないけど、今のままでも読者はここにいますよ、楽しみにしてます、と伝えたくなった。

  • こんなふうに気負わずに夫婦をやって行きたいな。私の方が長く生きているし夫婦生活も随分長いけどあれこれ学ぶことが多い内容だった。
    ちなみに私自身は著者より旦那さんに似ているかな、世話を焼いて貰う方だし。

    20170904

  • 結婚というのは、
    自分にぴったりの、
    世界で唯一の人を探し出してするものではなく、
    たまたま側にいる人をどこまで愛せるか、だ、

    というような記述に
    ドキッとした。

    いや、側にいることさえが、
    難しくなるから、別れるのですけど。

  • カテゴライズされたくない、したくないっていうのは何だか分かるなぁ。

    仕事についてのページで、物凄くうんうん頷くページがあったんだけど、どこだったかなぁ。

  • 世間の価値観に反旗を翻す人もまた、世間の価値観やカテゴライズにとらわれている人のように感じた

  • 簡単な言葉でけど、しっくり身体に入ってくるような文章だった。

  • 愛夫家な作者のエッセイ本。
    愛情溢れる文章で、読んでいてスッキリします。
    多様性を受け入れましょう。

  • 「人のセックスを笑うな」という小説を書き、ナオコーラというペンネームで作家になった山崎直子さんの「かわいい夫」、2015.12発行のエッセイです。33歳で結婚、夫は1つ上、東京生まれの書店員だそうです。夫は、著者のことを「なお」と呼び、2人の両親の前では「なおこさん」、友人の前で著者に話しかける際は「なおさん」だそうです。いい旦那さんだと思います。そして、この本を読んで、山崎ナオコーラさんが愛夫家(あいふか)で、本当に嬉しそうに世話をやいてる姿を知り、微笑ましく思いました。著者の可愛らしさが随所に~w!

  • 題名や表紙の可愛さにウッカリだまされそうになります。
    いい裏切り。
    面白かったです。

  • 山崎ナオコーラのエッセイ。
    旦那や家族やお腹の子にまつわるあれこれ。
    さばさばとした文体と考え方が好きだ。

  • 「愛妻家」ならぬ「愛夫家」のナオコーラさんのエッセイ。表紙もかわいいし、題名からして、さぞかし「かわいい夫」ぶりが満載なエッセイなのだろうと思っていた。しかし意外にも「生と死」が根底にあった。確かに夫はかわいかった。それよりも、この夫婦事体がかわいいのだ。形にとらわれない夫婦のあり方。唯一無二の関係。「生」だけでなく「死」も潜んでいる。流産した「喪失」のエピソード。そして、死にゆく父が欲した「そば」のために夫妻で自転車を走らせ、そばを買いに行くも「うどん」を買ってきてしまったのには、笑いでは無く涙が出た。

  • かわいい夫はかわいくて、吉祥寺のあの本屋さんの名物店員さんかなと思って検索してみたけど、何もでてこなかったので、邪推しないでただ楽しめばいいんだろう。

    夫が「墓標には「生きた」と彫りたい。と言っていたのがよかった。
    なんでもない日常に生と死が滲んでて、そのなかで「どう生きるか」「どう社会と関わるか」をずっと模索、確認していて、優しくてまじめな人だなと思う。

    にしても、自分の容姿が悪いことと、夫の収入が低いことをことあるごとに繰り返すので、それがなければな。本人の意に反して、そんなに気にすることないのになーと思ってしまった。

  • 芥川賞候補作「美しい距離」が印象的だったので
    、きっと身内に亡くなった方がいたのだろうと思ってエッセイを読んでみた。短文だからこそわかる言葉使いの美しさ。そして父の病気、夫のかわいいエピソードと夫婦の距離など、「美しい距離」と重なるところもあり、楽しく読めた。

  • 自然でむきだしの、肩の力の抜けた今のナオコーラ。かわいい夫婦。
    旦那さんを尊重する姿勢や、仕事に関する考え方が素敵で、共感できると思った。

  • ナオコーラさんが日常生活について綴ったエッセイ。結婚生活や夫について。そして父のお見舞い、自らの流産など、つらい出来事についても率直な思いを語っている。
    読んでいて思ったのは、とってもまっとうな、普通の感覚を持ってらっしゃる作家さんなのだな、ということ。小説はまだ読んだことがないので、今度読んでみたい。

  • やはりエッセイはちょっと苦手だ。けれど元々が西日本新聞に掲載されたものなので一つひとつが短く、読みやすい。「かわいい夫」というタイトルはうまいと思った。

  • シンプルな言葉がストレートに伝わってきて、共感したし考え方を素敵だと
    思った。 私は社会を信じている という一文に感動しました。
    毎日、地道に働いている私たちが1人1人が社会だから と感じたんだけど・・・
    山崎さん、わたしも好きです。

  • P185親になる 「父親ではなく、親でいいではないか。

    なんとなく気の強い若いお嬢さんのようなイメージがあったのだけど違うみたい。それほどはっとする先輩らしいことはなく、うちの夫の方がかわいいって思えてします。

  • 「かわいい夫」というタイトルに惹かれた。私は夫の事を常日頃から「亭主元気で留守がいい(考えた人、天才)」と心の中でぼやいている質なのでどういう事だろうと。読んでみて、確かに旦那さんはかわいい方だった。でもそれ以上にナオコーラさんもかわいい方だった。「かわいい(ご)夫婦」であった。ウチもかわいい夫婦になれたらいいな。なんだかんだで夫を頼りにしているしそばにいてほしい。「人間は誰でもひとり」が特によかった。夫に頼りっぱなしの私も少しは自立しないと(もうかなりいい年なのに情けない)とも強く思う。

  • 「君は自分の頭が良いことを確認するために本を読んでいるんだな」「僕は感動し易いたちで良かった。読書がより楽しめるもの」「君自身がウェルメイドだ」「君は知的だなあ」「君の場合はこれからも、頭の体操のために小説を読んでいったらいいんじゃないか?」…なんてキレのある悪口だ!反省、反省。

    「顔が悪いことに苦しんでいるのではない。顔を理由に排除されたり、下に見られたりすることに苦しんでいるのだ。」

    「家は会社ではない」…至言だな。反省、反省。

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かわいい夫の作品紹介

日々の暮らし。父との死別。流産。ふたたびの妊娠。さまざまな出来事をとおして、浮かび上がってくる、あたらしい結婚の形。変化していく、作家のこころ。毎日、少しずつ読みたくなる、結婚エッセイ集。

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