- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904816189
感想・レビュー・書評
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*お父さんが仮退院した日。病院から家までタクシーで移動した。窓から「あれは梅かな、桜かな」とあちこち指を指すと、「まあ、梅だろうね」とお父さんが言った。
p27
数日後、
「良かったねえ、あの日は晴れて」
と雨に降りこめられた部屋の中で言うと、
「梅が見えたからね」
と父が言うので、ああ、良かった、と思った。
この世に、梅と桜という気があって、それが少し時期をずらして咲いてくれるおかげで、この科白を言い合うことが可能になっている。良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても共感するところもあり、新たな視点が得られるところもあり。なにより結婚したくなった。
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初めて山崎ナオコーラさんの本を読んだけど、考え方に芯があって、素敵だなと思った。夫婦の形も色々あって、このように発信してくれることでもっと色々な人が生きやすい社会になっていけばいいなと共感できた。自分の考えはしっかりあるけど、押し付けがなく、もっと作品を読みたいなと感じた。
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どんな夫婦のかたちも素晴らしいと思わせてくれるエッセイ。ナオコーラさんのことをもっと知りたくなったし、憧れの夫婦だと思った。
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私は長女なので、ナオコーラさんの実家の家族(特に父)との関係が、妙に共感できた。
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やわらかな文体の中に生きる姿勢や覚悟が垣間見れるエッセイ集。
生きづらさや社会を否定するでなく受け入れ、心地よい生き方、捉え方を模索されている姿に胸が熱くなりました。 -
旦那さんとの生活
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とても読みやすい
クスッと笑えるところもあった
タイトルに惹かれ購入