すなはまのバレリーナ

著者 :
制作 : 牧阿佐美 
  • のら書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905015680

作品紹介・あらすじ

「どこへいっても なにももっていなくても 身につけたおどりが 一生の財産よ」

1919年、ロシアから亡命してきたエリアナ・パヴロバは、バレエを通じて言葉や文化の違いを超え、日本の人々にバレエを伝えました。

でも、戦争が近づいてきてエリアナは・・・

鎌倉・七里ヶ浜の砂浜を背景に、バレエを伝えたエリアナ・パヴロバと弟子の橘秋子、牧阿佐美の人生を描いたものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • バレエ伝えた情熱、絵本に 露女性の半生、日本人孫弟子から聞き取り 鎌倉出身の川島さん著 /神奈川 | 毎日新聞(2022/8/23有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20220823/ddl/k14/040/125000c

    「日本バレエの母」の生涯を絵本に 戦争に翻弄された「瀕死の白鳥」 [神奈川県]:朝日新聞デジタル(有料記事2022年9月21日)
    https://www.asahi.com/articles/ASQ9N73RKQ8YULOB00C.html

    【書籍】エリアナ・パヴロバをモデルにした絵本が発売|チャコット(2022/9/29)
    https://www.chacott-jp.com/news/column/others/detail028264.html

    「日本のバレエはじまり物語」エリアナ・パヴロバとオリガ・サファイア はじまりのはじまり|チャコット(2009/1/31)
    https://www.chacott-jp.com/news/column/others/detail003767.html

    川島 京子| 指導陣紹介 | 洗足学園音楽大学
    https://www.senzoku.ac.jp/music/teacher/kyoko-kawashima

    ささめや ゆき(作品一覧・著者プロフィール) | 絵本ナビ:レビュー・通販
    https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1159

    すなはまのバレリーナ エリアナ・パヴロバのおくりもの|本をさがす|こどもの本の「のら書店」
    https://x.gd/OOvCs

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      BS朝日 - 草刈民代 日本バレエの母を求めて ~エリアナ・パヴロバの波乱の生涯と謎~【放送日2014年12月30日】
      https://a...
      BS朝日 - 草刈民代 日本バレエの母を求めて ~エリアナ・パヴロバの波乱の生涯と謎~【放送日2014年12月30日】
      https://archives.bs-asahi.co.jp/kusakaritamiyo/
      2024/04/25
  • 「どこへいっても なにももっていなくても 身につけたおどりが 一生の財産よー」
    日本にバレエを伝えた人 エリアナ・パヴロバと、バレリーナたちのものがたり。

    1919年、ロシアから亡命してきたエリアナ・パヴロバさんが、バレエを通じて言葉や文化の違いを超え、日本の人々にバレエを伝えたことを知りました。
    でも、悲しいことに、戦争により振り回され、南京の中支陸軍病院で帰らぬ人になりました。ですが、彼女が伝えた思い、技術、バレエ文化の種が芽生え、花開いています。
    身近にバレエをする人はいないのですが、今、世界で活躍するダンサーをみると、動乱の時代に懸命に生きた方の努力が後世に夢をつないでくれていると分かります。
    絵本で知ることができてよかったと思いました。
    残念ながら今も戦争が起きています。
    「キーウの劇場が恋しい」ウクライナのバレエ団についての報道を耳にしました。
    言葉や文化の違いを超えて、感動を伝えてくれる芸術、平和な世界が一日もはやくおとずれ、鑑賞できる日がくることを願っています。そして芸術や文化の力が平和への一歩になればと思いました。

  • 鎌倉といえば初めて幕府が開かれた場所ですが
    日本初バレエ教室が開かれた地でもあるのです。

    「すなはまのバレリーナ」とは橘秋子さん
    昨年亡くなった牧阿佐美さんのお母さんです
    七里ガ浜の砂浜で頑張ってバレエの練習したそうです。

    さてこのバレエ教室を開いたのがエリアナ・パヴロバ
    そう、白系ロシア人なんです!

    白系ロシア人というのは1917年のロシア革命のときに
    国外に逃れた人たち。
    共産主義を象徴する「赤」に対する「白」ですが
    必ずしも反革命とは限らず
    ソビエト政権から迫害を受ける危険を感じた人たち
    またウクライナ人ポーランド人ユダヤ人も多かったとのこと。

    ここで、この数日ロシアから逃亡しようとする人たちを思い出したのは、私だけではないでしょう。
    彼らはとりあえず出国するが亡命とまでは考えていないのではないか。
    今はこれしか手段が無いということではないでしょうか。

    白系ロシア人はいつか帰国できると思っていたのでは?
    かと言って私は決して帝政ロシアがそのまま続いた方が良かったとは思っていません。
    誰か、ロシアという国を上手にまとめてくれる人はいないのでしょうか。

    バレエがなかなか上手くならない自分ですが
    それ以上に、解決しないロシアの問題に心が痛みます。

  • 厳しい時代を駆け抜けてきた1人のバレリーナ。
    彼女のおかげで今の日本のバレリーナたちが世界で活躍しているのだろう。

  • 8歳0ヶ月の娘
    5歳0ヶ月の息子に読み聞かせ

    最後の写真がとても印象的
    自分のやりたいこと
    すきなことを
    自由にやれることの
    しあわせを
    大切にしなきゃね

  • バレエを習いたいと言ってる娘のために選ぶ。だいぶ難しかった様子。またいつか機会があれば手に取るでしょう。

    子育てを人の手に委ねる決心がつかない人は、使命なんて果たせないんだろうな。と思う。決意ある母に育てられた子どもは、使命を引き継いだり、自分の使命を見つけたり、母親を恨むことはまずないように見える。しらんけど。望むのは、世界平和。

  • 日本にバレーを伝えたロシアバレリーナと彼女に師事してバレーを広めたバレリーナの話。
    ちょっと私のイメージに合わないので★3つ。
    話は悪くない。

  • バレエの伝記絵本

    2023絵本50

  • 牧阿佐美さんのお母さんとその先生パヴロバ先生の話。「どこへ行っても何も持っていなくても身につけたおどりが一生の財産」という言葉がいい。

  • 橘秋子がエリアナ・パブロワに師事していた頃のエピソードを、娘の牧阿佐美が語り、川島京子がまとめて絵本にしたもの。日本のバレエの黎明期の熱い想いが少しノスタルジックに語られていて興味深かった。

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著者プロフィール

神奈川県鎌倉市出身。金田春枝バレエ研究所、橘秋子記念財団日本ジュニア・バレエでバレエを学ぶ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得。2010年博士号取得。これまでに、日本学術振興会特別研究員、早稲田大学演劇博物館COE演劇研究センター客員研究助手、米国コロンビア大学客員研究員、早稲田大学文学部助教などを経て、現職、跡見学園女子大学准教授、早稲田大学、東京藝術大学、洗足学園音楽大学、上智大学講師。専門は、舞踊学、バレエ史。著者に『日本バレエの母 エリアナ・パヴロバ』(早稲田大学出版部)、編集に『牧阿佐美バレエ団60年史』(牧阿佐美バレエ団)。

「2022年 『すなはまのバレリーナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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