- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905015680
作品紹介・あらすじ
「どこへいっても なにももっていなくても 身につけたおどりが 一生の財産よ」
1919年、ロシアから亡命してきたエリアナ・パヴロバは、バレエを通じて言葉や文化の違いを超え、日本の人々にバレエを伝えました。
でも、戦争が近づいてきてエリアナは・・・
鎌倉・七里ヶ浜の砂浜を背景に、バレエを伝えたエリアナ・パヴロバと弟子の橘秋子、牧阿佐美の人生を描いたものがたり。
感想・レビュー・書評
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鎌倉といえば初めて幕府が開かれた場所ですが
日本初バレエ教室が開かれた地でもあるのです。
「すなはまのバレリーナ」とは橘秋子さん
昨年亡くなった牧阿佐美さんのお母さんです
七里ガ浜の砂浜で頑張ってバレエの練習したそうです。
さてこのバレエ教室を開いたのがエリアナ・パヴロバ
そう、白系ロシア人なんです!
白系ロシア人というのは1917年のロシア革命のときに
国外に逃れた人たち。
共産主義を象徴する「赤」に対する「白」ですが
必ずしも反革命とは限らず
ソビエト政権から迫害を受ける危険を感じた人たち
またウクライナ人ポーランド人ユダヤ人も多かったとのこと。
ここで、この数日ロシアから逃亡しようとする人たちを思い出したのは、私だけではないでしょう。
彼らはとりあえず出国するが亡命とまでは考えていないのではないか。
今はこれしか手段が無いということではないでしょうか。
白系ロシア人はいつか帰国できると思っていたのでは?
かと言って私は決して帝政ロシアがそのまま続いた方が良かったとは思っていません。
誰か、ロシアという国を上手にまとめてくれる人はいないのでしょうか。
バレエがなかなか上手くならない自分ですが
それ以上に、解決しないロシアの問題に心が痛みます。 -
厳しい時代を駆け抜けてきた1人のバレリーナ。
彼女のおかげで今の日本のバレリーナたちが世界で活躍しているのだろう。 -
8歳0ヶ月の娘
5歳0ヶ月の息子に読み聞かせ
最後の写真がとても印象的
自分のやりたいこと
すきなことを
自由にやれることの
しあわせを
大切にしなきゃね -
バレエを習いたいと言ってる娘のために選ぶ。だいぶ難しかった様子。またいつか機会があれば手に取るでしょう。
子育てを人の手に委ねる決心がつかない人は、使命なんて果たせないんだろうな。と思う。決意ある母に育てられた子どもは、使命を引き継いだり、自分の使命を見つけたり、母親を恨むことはまずないように見える。しらんけど。望むのは、世界平和。 -
日本にバレーを伝えたロシアバレリーナと彼女に師事してバレーを広めたバレリーナの話。
ちょっと私のイメージに合わないので★3つ。
話は悪くない。 -
バレエの伝記絵本
2023絵本50 -
牧阿佐美さんのお母さんとその先生パヴロバ先生の話。「どこへ行っても何も持っていなくても身につけたおどりが一生の財産」という言葉がいい。
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橘秋子がエリアナ・パブロワに師事していた頃のエピソードを、娘の牧阿佐美が語り、川島京子がまとめて絵本にしたもの。日本のバレエの黎明期の熱い想いが少しノスタルジックに語られていて興味深かった。
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https://archives.bs-asahi.co.jp/kusakaritamiyo/