口説く 人は必ず心を開く

著者 :
  • 青志社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905042075

作品紹介・あらすじ

「口説く」ことは「一番」をめざす人の最良の道。メール、インターネットの時代だからこそ、「対面するコミュニケーション」で相手の心をつかむんだ!ビジネススキル指南の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • つんくの処世術を説いた啓蒙書。

    誰しも彼のようにフットワークが軽く実行できるかは?だけど、成功者だけに非常に説得力があった。

  • そら成功するわ。

  • コミュニケーションは大事だなと思いました。

  • 201105/

  • ・モーニング娘。の高橋愛じゃなくて、『高橋愛商店という個人商店の店主』だと思ってほしい。『モーニング娘。』というショッピングモールのフロアの中で、君は高橋商店を経営しているんだよ。」
    ・芸能界には即決が必要。悩んでいるうちは伸びません。その場で瞬間的にOKできない人は、どんな場面でも躊躇するでしょう。人生の大切な場面で。就職先での面談や、プロポーズなんかもね。
    ・できるやつは前例を1見たら、その後はその前例をもとにアレンジして、その次は前例を倍にも3倍にも膨らませて面白くしてくれます。
    さらにすごいと思うやつは前例では音楽だったにも関わらず、次はその前例を舞台にも適応させたり、発送の柔らかい人間であれば、飲食やファッションにでも置き換えたりすることができるやつですね。
    ・簡単な問題を解いていって、徐々に難しくしていくしかないんです。人生も公文式ですよ。

  • つんくさんは、セールスマンだな、と思った。セールスマンというのは直接的にモノを売るわけではなく、自分を売ることに関して心構えから方法論から本当に長けていると思う。
    内容は非常に読みやすくて、自分の小学生の時にお手伝いしていた実家の乾物屋さんの話から、大学のバンドマン時代、シャ乱Q、プロデューサーとして経験してきたことを通してのノウハウがたくさん詰まっている。会社員、経営者、セールスマン、男性女性問わずどんな人でも楽しめると思います。

  • 出版社サイトより

    序章 「口説く」人になれ!

    第1章 「口説き」とは対面コミュニケーションの最大の武器!

    第2章 コミュニケーションを円滑にする「口説き」術

    第3章 仲間や顧客を増やす「口説き」術

    第4章 自信と勇気を与える「口説き」術

    第5章 部下やパートナーを動かす「口説き」術

    第6章 自分のモチベーションを高める「口説き」術

    終章 この本も口説かれてつくられた


    常に自分をアピールする
     たとえば、高橋愛にはこんなことを話しました。
    「モーニング娘。の高橋愛じゃなくて、『高橋愛商店という個人商店の店主』だと思ってほしい。『モーニング娘。』というショッピングモールのフロアの中で、君は高橋愛商店を経営しているんだよ」
    「商品は高橋愛。だからしっかり高橋愛を売りなさい」
     歌を歌っているときも、MCのときも、自分をアピールすることを孝えなければいけない、ということです。

     僕は大学2年生か3年生のころまで、かなリテレビドラマを見ていました。それは、合コンに行ったときのネタとして、テレビドラマがもってこいだったからです。(中略)

     今は時代も変わったので、ドラマのネタで合コンをどれくらい盛り上げることができるかはわかりません。
     大切なのはドラマを見ることではなくて、
    「女の子にウケるネタはなにか」
    「どんな話題をもっていけば、みんなで盛り上がれるか」
     を考えて、準備するということです。
     人の心をつかもうと思ったら、アイデアを練ったり、準備したりすることも必要です。


    いきなり1000人を目指してはいけません。現実的に無理だし、実現できなければ自分のやる気もなえてしまいます。
     だから、まず30人。まずは小さな目標をクリアすることが大切です。
     でも人によっては、そういう努力をしないまま、いきなり「500人のお客さんを集めよう」とか「雑誌のインタビューを受けたい」とか、大きすぎる目標を立ててしまいがちです。それで挫折してしまう人も少なからずいます。
     そうではなく、街角でビラを配ってもいいし、今の時代なら、毎日ツイッターやミクシィにはりついて、PRするといった方法でも何でも構いません。30人の心をつかむことを考えるべきなのです。



     ときどき、いじられることを怖がったり、嫌がったりする人もいますが、そんなふうに思うのは損です。
     いじられるということは、個性があるということです。魅力があるということなのです。
    「いじられる」部分「いじってもいい部分」というのはいわゆる「つっこまれシロ」と呼んでいる部分で、紙の模型なんかにあるノリシロのシロと同じで余白みたいなものです。車でいうハンドルの遊びの部分ですね。
     この「つっこまれシロ」のない人は、絶対に人気が出ません。もしくは一時出たとしても長続きしません。
     人につっこんでもらえるような人生を歩める人が、芸能界では人気も出るし、長続きしていくわけです。

    「この雑誌で水着になれますか?」とか、「罰ゲームのつらい番組に出ますか?」なんていうチャンスに「明日、結論を出します」とか「お母さんと相談して決めます」では、その番組やその雑誌の出演はほかの事務所のタレントに決まってしまうでしよう。
     芸能界には即決が必要なときが多いものです。
     悩んでいるうちは伸びません。その場で瞬間的にOKできない人は、どんな場面でも蹟踏するでしょう。


    自分で締め切りを作ってそれを守る
     僕は、スランプに陥らないようにするために、自分で締め切りを作って、それを守るようにしています。(中略)

     そうすることによって「スランプ」という言葉は僕の辞書から消えていくわけです。だって絶対に書き上げるからです。
     だから「スランプにならないのですか?」と聞かれても、「ならない」と応えることができます。


    ■7.Noと言わない
     僕は、アメーバーのように、こちらがぐにゃぐにゃになって、なんでも受け入れようと思っています。
     僕の中には、今までの経験にもとづいたこだわりがあるのですが、他の人の中にも、違う経験とこだわりがあるわけです。
     人の意見をはじめから拒んだりしないで、一度自分の中に取り込んだほうがいいと思っています。
     どんな難題でも、ぐにゃぐにゃになって、とにかくへばりついておくのです。そうすると、難題のほうもぐにゃぐにゃと形を崩すようになり、あまり難題ではなくなるのです。こっちがガチガチだと、難題もガツンとはね返ってくるので、痛い思いをすることになるのです。



    お二人とも「見えないところでの努力」が半端ない点も同じです。

    たとえば、上記参考記事に書いたように、秋元さんが飲みに行くのを断って作詞していたのと同様に、つんく♂さんはテレビやマンガのないストイックな部屋で黙々と曲作りをしていたという。

    ただ、つんく♂さんは秋元さんと違って、自身がパフォーマーでもある分、より「アピール」にフォーカスされている印象を受けました。

    今まで知らなかったのですが、つんく♂さんの実家は東大阪市にある「乾物屋」であり、5,6歳の頃からお店の手伝いをしていたそう。

    ここでつんく♂少年は、大人相手にあの手この手で商品を売り込む術を学んでいったワケです。

    それは大きくなったら「口説け」ます罠!


    ◆そんな小さな成功体験から、つんく♂さんは、やがてシャ乱Qとして「大阪城公園ストリートライブ(「城天」)」を敢行。

    そこで得た教訓の1つが上記にもある「30人の壁」でした。

    実はこの30人を超えたあたりから「伝道者」が発生するらしく、今回のテーマから外れているため省きましたが、「クチコミによるブームの発生」の現象として興味深いところ。

    そしてその後は広く知られているように、シャ乱Qの成功から、モーニング娘。の大ヒットへと続くワケで、一連の成功の裏で、つんく♂さんが何を意図していたのかが、本書では明らかにされています。

    ここでは、各人ごとの「ウリ」の作り方等、ブランディング面が参考になるかと。


    ◆そういった芸能ネタもまじえながらも、今現在つんく♂さんはご自身の会社の代表でもあるわけで、本書ではマネジメントについても言及が。

    さらには、つんく♂流の「企画書の書き方」なんてお話もアリ。

    まさに、ビジネスパーソンに必要とされる、幅広いスキルをカバーする1冊だと思います。


    自分の音楽をたくさんの人に聴いてもらいたいと思ったら、ファン
    になってくれそうな人を見つけて、自分から口説いていく努力が必要

    結構有名な男優や女優でも、「今回の映画の役柄には始めてチャレ
    ンジしたんで、最初自信なかったんですよね。案の定リハーサルか
    ら難しい事ばかりで、最後まで監督の言われるままに動いただけな
    ので、もう、本当監督さまさまなんです」とか、なんちゅうか日本
    的な謙虚ってやつなんでしょうが、作品パワーが弱るようなそんな
    プロモーショントークな人が多い

    口説くときに必要なものは「信念」です。相手を口説き落としたい
    と思ったら、自分が迷ったらいけません。そして商品を愛してなけ
    ればなりません

    だってその店で働くって決めたのは絶対に自分だからです。たとえ
    誰かに頼まれて入った店であっても、最終的に入社を決めたのは自
    分のはずです(中略)そのときの自分の決心を、その後にまた誰か
    のせいにするのはズルいと思います。自分を口説けていない証拠です

    人を口説くときには、損得の“損”を前提にするくらいの覚悟がち
    ょうどいいと思います。見返りを求めてはいけません

    相手は自分の時間を損して会ってくれるわけですから、すでに借り
    た状態で始まっている

    ガードを固めることよりも、危険な相手が近寄ってこないように、
    自分を高め同じように志の高い仲間に囲まれて楽しく生きていくの
    が一番!

    「うちの商品はいいものだ」と従業員に思い込ませることも、経営
    者として大事なこと

    お客さんはみんな気持ちよく口説かれたいと思っている

    お客さんは、ほしいと思っているものを見ているものです。お客さ
    んの視線の先を見れば、お客さんが必要としているものがわかるんです

    食べていないものは正直に、「まだ食べてへんねん。初物にはまだ
    手がでませんわ」と答えます。そして、「でも毎年信用出来る仕入
    れ先のとこのやから、絶対間違いないで」と、ちゃんと他に理由が
    あることを説明すればいいのです

    面倒なタイプは避けたくなってしまうものなのですが、それでも受
    け入れないといけないのが人生

    実績がなければ、いくら言葉で説得しようとしても、重みがありま
    せん。実績を作り、説得力を持たせることもひとつの「口説き」

    イメージを共有できないのであれば、手本を見せる

    大物を動かすには「メリット」と「情熱」

    「反省はするけれど、後悔はしない」これは僕の哲学でもあります

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著者プロフィール

1968年10月29日生まれ、大阪府出身。音楽家・エンターテインメントプロデューサー、作詞家、作曲家、総合エンターテインメント株式会社<TNX株式会社>代表取締役社長。
1988年シャ乱Qを結成。1992年にメジャーデビューし4曲のミリオンセラーを記録。
その後、日本を代表するヴォーカルユニット「モーニング娘。」をプロデュースし大ヒット、代表曲「LOVEマシーン」(1999年)は176万枚以上のセールスを記録。ハロー!プロジェクトを始め数々のアーティストのプロデュースやNHK Eテレ「いないいないばぁ!」を含む数多くの楽曲提供、サウンドプロデュースを手掛け現在ジャスラック登録楽曲数は1900曲を超える。プロデュースした任天堂のゲームソフト「リズム天国」シリーズは全世界累計販売本数500万本以上のヒットとなり現在国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。2015年 第57回日本レコード大賞 作曲賞「うまれてきてくれて ありがとう」受賞。著書に「だから、生きる。」(新潮社)

「2020年 『ねぇ、ママ?僕のお願い!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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