仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073741

感想・レビュー・書評

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  • 365日読書 6冊目

    仕事の捌き方how toも勉強になったけど、1番自分を振り返ったのは9章。
    謝るときって「ごめんなさい」を先に言いがち。
    でもそれって謝る人の謝意中心の伝え方。
    (例)△ごめんなさい。あなたが大切にしていた花瓶を割ってしまいました。

    謝るときも「あなた」が中心。その後に謝意。
    常に「謝られる人ファースト」!
    (例)◎あなたが大切にしていた花瓶を割ってしまいました。ごめんなさい。


    ☆作者
    飯野謙次
    ・失敗学会所属
    ・失敗のデータベースを構築

    1章 なぜあの人は、仕事が速いのにミスをしないのか?
    ・失敗には、全く新しい原因はない
    →過去に必ずヒントがある。
    →過去の失敗の原因、回避のコツから学べば失敗は防げる
    ・注意力では、失敗もミスも防げない
    →以後気をつけます、は効果なし
    ・作業そのものに設計ミスがないか?
    →注意力を向けなくてもミスが起こりにくいシステム&方法に修正していくことこそ重要!!!

    2章 仕事の質とスピードを同時に上げる方法
    ・共有するデータは1箇所で保存
    →データ共有にメール添付を行わない
    ・初心に帰ってチェックリストを作る
    ・自分の仕事をマニュアル化する

    3章 うっかりを防ぐ「最小・最短・効率」仕事術
    ・手荷物を最低限に減らしてみる
    →管理の注意力を使わなくて良くなる
    ・HTMLを活用する
    →自分だけのトップページを作る
    →インターネットの基本を知る

    4章 メールを制する者が、ビジネスを制す
    ・リマインダーメールを設定する
    ・表記の件ですが、は使わない
    →見る人に件名、本文を見る手間を与える
    ・伝えたいことは3行目までで伝える
    →見る人がすぐに要点を掴めるように
    ・相手の文面を引用する
    →「承知しました」のみで終わらない
    →何について承知したかわからない
    →「〇〇について承知しました」など

    5章 自分のパフォーマンスを最大まで高める仕事術
    ・知らないことにどう対処するか
    →わからないことをその都度調べる
    ・仕事量の管理法(抱えすぎない!)
    →割り振られた仕事にかける時間を概算する
    ・マルチタスキング
    →生み出す仕事+こなす仕事を1つずつマルチで進める
    →それ以上を同時進行しない

    6章 「ずば抜けた仕事」の決め手となる人間関係とコミュニケーションのコツ
    ・仕事を分解してタスク化する思考展開図
    →企画を立てる、コストをスリム化する、、
    →など、仕事を細かく分ける→分担
    →頭の中でやっていた思考を書き出す
    →認識の違いを防ぐために、曖昧な指示を1段階噛み砕いて復唱する。
    例:はい。〇〇を△△までに提出ですね。
    ・その道の達人に相談する
    ・ブレインストーミング
    =脳を掻き回して、新たなアイデアを得る
    →専門外の人に聞いて、柔軟に取り入れる。
    ・相手を理解しようとする態度を服装と態度で示す
    →郷に入っては郷に従え
    →服装は相手を理解するきっかけ
    ・自分の話は短く
    ・話し始める前に相手の聞きたいことが何か考える
    →結論ファーストで話す
    →言い訳しない。そのあとどうするか、という相手に有益なことのみ話す

    7章 仕事の質とスピードが同時に上がる逆転の発想法
    8章 「自己流・万能仕事術」の作り方
    9章 自己実現を最短でかなえる仕事の取り組み方
    ・謝るときのポイント
    →謝られる人ファースト
    △ごめんなさい。あなたが大切にしていた花瓶を割ってしまいました。
    →謝る人中心。謝意を伝えることが中心
    ◎あなたが大切にしていた花瓶を割ってしまいました。ごめんなさい。
    →あなた、が中心。その後に謝意。

  • 普段からミスが多く、怒られたり問題を起きたりで自己嫌悪になっていた。
    ミスをした後も立ち直りが遅く、引きずったあげく「次こそはしっかりしよう!」と、思うだけで結局同じミスを繰り返していました。
    もはや自分はダメな人間だから仕方ないと、開き直っていたりもしました。

    私の人生は少しばかりのミスをしてもなんとなく謝ればなんとかなってきました。
    この本では始めにミスがなぜいけないのか。を説明し、ミスが人の命を脅かす存在になり得る事を説明しています。

    もちろんミスってダメだなぁってみんなが思う事なんですけど、いろんな視点からなぜ起こるのか、なぜミスをしてはいけないのか、どう回避するかなどが細かく書いてありとても為になりました。

    なんで同じミスを何回もやっちゃうの。本当自分無理とか毎回思ってるだけだったので、私と同じような人やミスをめっちゃする人は本当に読んでほしい。

  • 最近忘れ物がひどく、約3万円するイヤホンをホテルのどこかに忘れたり、昨日もバスにスマホを置き忘れたりした。
    こういったミスをして落ち込んだりしたが、これは忘れ物をした自分が悪いのではなく、忘れ物をするような仕組みや行動をしていないからだというのがこの本の主張である。
    あと、チェックする項目は具体的で判断が入らないこと、ダブルチェックは2人が同じ方法でチェックしても効果が薄いなど色々とビジネスでも使えそうなことが書かれていた。

  • まず根本に通常行う仕事はマニュアルが重要になってくることがわかった。
    ほとんどのマニュアルは正しいことのみ書かれているが本当に大切なことは見れば誰でも行動できるものを作成し、それを機械化のような状態でできることである。
    そのためにも仕事は本質が重要である
    何のために、この仕事が何の役に立つのかがわかれば自然と何を注意して行わなければならないのか、伝えなければならないのかがわかり、ミスが減る

    そして、
    本質が理解できる最小単位での仕事をし、
    それに合わせた時間の見積もりと見積もりから出る計画を組み合わせることができればミスの激減と時間の有効活用ができると知った。
    やることリストの作成はかなり重要らしい。

    それらを完璧にやっても人はミスをする
    それは仕方のないことだからミスしたあとのフォロー(他人を含む)と謝罪が必要である。
    これができるだけで人との連携がうまくいき最終的に部署全体のミス減少につながる。
    人との連携がうまくいっていない気がするので自分はもちろんのこと他の人のミスをカバーできるような仕事ができるかもしれない本であった。

  • ミスをしない為の注意点ばかりで無く、『人生最大の失敗は失敗をしないこと』と言っているように、失敗を如何に次に繋げていくかと言う点にも注目している。メールの有効性を大々的に書いているが、実際私の職場ではメールよりもチャット(我が職場ではmicrosoft のTeamsが使われている)の方が遥かに使い勝手がいい。その点に触れてない事が残念だった。但し、本の内容は素晴らしくいい事が書かれているので是非お勧めしたい一冊だ。

  • 読んだ目的)
    仕事が回っていないという意識があり、それを改善するため


    学んだこと)
    ・人間がミスを起こすのは作業そのものに設計ミスがある。ミスが起こらない仕組みに変えていく
    ・共有するデータは一箇所に保存する
    ・チェックリストは細かく分け、1作業1チェックにする。
    ・マルチタスキングは、今すぐやめること。
     組み合わせるなら「生み出す仕事」と「単純作業の仕事」を一つずつ。
    ・どんな大きな目標も「小さな目標に分解」すれば達成できる
    ・計画は「いつまでに、自分の持てる力のどのくらいをかけて実行するか」を考えること。

  • 無意識にやっていることもあったけど、言語化されることで自分の仕事の仕方を見直せた。
    特に、仕事の分解、クラスタリングの話はタメになった!

    ・過去にヒントがある
    自分の仕事に傾向と対策を練る

    ・煩雑な作業をしなくて良い方法を見つける
    データ共有に添付を使わない
    持ち物は少なく
    視覚を活用し伝達の行き違いを防ぐ

    ・仕事の分解
    時間の見積を立てる
    十分な時間がなくても途中まですれば前進する
    大きな仕事や目標も分割、小分け

     

  • 自分の仕事に当てはめて考えられる内容で
    読みやすかった。

    ミス=失敗であるけれどもくよくよせずに
    進むことが必要、失敗しないための方法を考えること、
    創造性が重要であることを理解できた。

    失敗するためにはどうしたら良いか考える、
    というのは衝撃的。早速実践してみようと思います。

  • ミス(失敗)ってなんとなく「ケアレスミス」のようなものだと思っていましたが、
    ・注意不足
    ・学習不足
    ・計画不良
    ・伝達不良
    という4つに分けられるんですね

    いずれにしても人間はミスを起こすいきものと認識し、起こった時の対策を立てたり組織でしれっと対応していくのが出来る組織。「次から気をつけよう」と念じるのではなく、注意力がなくても済む方法を考える。

    「仕事における最悪」は、何より目的を果たせないこと
    忘れ物をしても、本当に替えの効かないもの以外はなんとかなる

    ミスをなくすコツやトレーニング方法も書かれていましたが、こういったマインドセットは身につけたいです。

    失敗知識データベースというものがあると知りました。
    ミスを防ぐためにミスの引き出しがあると、この本にも書かれていた「フォルト・ツリー・アナリシス」を作るのにも役立ちそう
    http://www.shippai.org/fkd/index.php

  • 過去の失敗から学ぶ、失敗から想定する、システム不備がないか考える、ダブルチェックのやり方を見直すなど心に残る言葉がたくさんあっ失敗の原因=注意不足、伝達不良、計画不良、学習不足というフレーズは肝に命じておきたい。

著者プロフィール

飯野謙次
スタンフォード大学工学博士。1959年大阪生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、General Electric原子力発電部門へ入社。その後、スタンフォード大で機械工学・情報工学博士号を取得し、Ricoh Corp.へ入社。2000年、SYDROSE LPを設立、ゼネラルパートナーに就任 (現職)。2002年、特定非営利活動法人 失敗学会副会長となる。 本書では、工学・失敗学で得た知識・経験をもとに、誰もが自分の仕事を効率化し、ミスを撲滅する具体的な方法を提案。誰でもすぐに実行できる簡単なワザで、確実に結果が出せる。

「2021年 『ミスしない大百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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