40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073963

感想・レビュー・書評

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  • 略すという考え方。
    すべての手を抜くわけではなく、ここぞ以外は力を抜いて任せる・省く・避けること。
    上下関係などで知らずに縦に見てしまうことも横で見る。
    自分の弱みも含めて客観的に評価する。
    今からできることを、さらに1年後10年後を見据えて今から積み上げる、続ける。余裕が大事。
    256冊目読了。

  • 40歳を過ぎたら、仕事を略すというテーマから働き方について書かれている。
    著者は39歳で東レという大企業の管理職である課長であったから、仕事量を自ら調整することができたのではないか。
    中小企業の係長のようなプレイヤーの場合、部下もいない状況において、自分が仕事をしなかったら周囲からの評価も低くなり、昇進もできず色々な問題が生じる状況においては、限界まで毎日仕事をする必要があるのではないか。

    31
    仕事の能力収入人脈といった実力は年をとればとるほど大きな格差
    40代の今、頑張らなければ五十代、六十代になった時、さらに埋めようのない差になって君の上にのしかかってくる。年を取って気力、体力も衰えてから苦しい思いをするより今のうちに頑張っておいた方が後々ずっと楽。

    出世というのはたまたま特別な才能があったからできるのではない。その場その場でコツコツと何かしらの仕掛けをする努力を怠らなかったからこそ、出世できる。
    43
    人は何を見て仕事のできるできないを見抜くのか
    礼儀正しさに勝る攻撃力はない
    ビジネスにふさわしい服装をする
    きちんと挨拶をする
    相手の目を見て話す
    約束を守る
    過ちを素直に認める
    気遣いを忘れない
    欲張らない
    47
    上司というのは自分の決定に逆らう人間は嫌います
    自分の言うことをはいはい聞いているだけのイエスマンを認めることはない。
    「あいつは俺の指示通りに動くだけそれだけの人間だ」と思ってしまいます

    80
    物事はないものではなく、あるもので考えることが大事
    人間誰しも必ずそれぞれの良いところがある
    様々な人から様々な良いところだけを吸収しようとする

    85
    上司というのは自ら定期的に報告、相談されるのが大好き
    自ら進んで上司の元に出向き、積極的にお伺いを立てる部下を高く評価する

    上司は忙しい
    分かりにくい報告を口頭で聞かされたり長時間居座って時間を取られれば喜ぶどころか機嫌を損ねる
    タイミングを見計らって定期的に手短にわかりやすく

    88
    上司からの指示を常に注文を聞くというスタンスで受け止めるようにしていた
    指示された内容について、①その仕事がどの程度重要なのか、②締め切りはいつか③どの程度の品質で仕上げればよいかということを具体的に確認するようにしていた。
    与えられた注文を具体的に細かく処理

    上司から仕事を任された時に注意したいことを二つ
    上司の性格をつかむ
    上司を驚かせないこと

    明らかに無理だと思う注文もまずは「分かりました。やってみます」と引き受けるべき
    確かに無理だということを確認した後で、翌日か翌々日あたり、「色々検討しましたが、こういう理由で難しいとわかりました」と報告する
    あらかじめ代案を準備して「これならできますが」と提案すればじゃあそれでやってみてくれとよりスムーズに仕事が進む
    明らかに無理と分かるとその場で「できません」と返事をしてしまいがちですが、その場でいきなり No を言われると、「本当にそうかよく考えているのか」「なんだ逆らうのか」と上司も感情的になってしまう
    誰だって突然Noと言われるのは嫌だ

    104
    部下や後輩は男性であっても「君」ではなく「さん」として敬意を持って呼ぶべき

    121 年間目標
    自分自身がすべき仕事、部下にやらせる業務、様々な仕事を実際に書き出し、計画的に進めなければ、結局どれも中途半端なまま終わってしまう
    要点だけを箇条書きで書いてみること。せいぜい7~8項目に絞る。

    一番上に骨太の目標を書き、
    その下にそのためにやること、その他にやることを項目として端的に書き出す
    年末に振り返って、①昨年はここが不十分だったから今年はまずそれをやる
    ③次にこれが大事だから優先的にやる。③部下の問題を解決するなどまとめて翌年の年頭所感として活かします

    129
    長時間労働に慣れてしまうと短時間で結果を出すことができなくなり結果的に効率の悪い仕事しかできない人間になってしまう可能性
    組織が求めているのは夜遅くまで働く人間ではなく仕事で実績を出す人間である

    138
    話す内容を書き出し口頭で話せるようまとめておく
    ポイントは①意見を論理的に②できるだけ短い言葉で③よりわかりやすくするよう具体例を入れる。
    何事も上達するには反復連打、繰り返すことで習慣にするのが大事

    146
    メモ
    なんでも時系列で書くこと
    人の記憶は時系列で記憶されるためテーマごとに一時かき分けるより時系列で書いた方が思い出しやすく便利
    161
    情報管理のコツはしないを決めること
    余計な会議に出ない、余計な人に会わない、余計な書類メールは読まない
    240
    健康維持のコツ
    食事と睡眠
    最低でも7時間は睡眠をとるよう心がけました
    食事は野菜を多めに肉や魚をバランスよく食べる
    毎日体重計に乗って1 kg でも増えれば食事を制限し元の体重に戻すよう調整しました

    244
    手間を惜しみ友情のケアを略すことはお金では手に入らない貴重な宝を捨てるのと同じこと

  • スキルより真摯さを重んじる、自利他利円満、部下はさん付け、仕事の右腕は「真実を語れる人物」、3割を有意義に使え、タテではなくヨコで考える、思いやりこそが成長のカギ、ハートにハマる人、と言った色々な名言を事あるごとに思い出したいと感じさせられた一冊でした。仕事と家族と健康を満足でくる生活を目ざいていきたいと思います。

  • 40代が一番成長する。「自分を幸せにする10年をこれからスタートさせたい」と思った。

    今日の成果より、半年先のリターン。仕事を任せるのを怠らないようにしたい。自分で抱え込んでいた仕事をみんなにシェアして、任せていきたい。

    礼儀、真摯、嘘をつかず謙虚でいる事。

    仕事やる際、「重要」かどうかをいつも自分に問いたい。

    本物の芸術、本物の何かに触れるチャンスを逃さず、生きた教養を身に付けたい。

  • 読書中
    読みやすさはある。
    筆者のモットー中心のため読んでいる最中は覚えていても
    すぐ忘れてしまう。

    ある意味目次読みでも良いかも。

    仕事は一旦引き受ける。

    上司の性格を押さえる、驚かせない。
    当たり前といえば当たり前。

  • 上下関係とか、立場上そんなこと言えないとか、よくある会社でのしがらみの話。そんな場でこそ「よそ者(転職者)」の存在が活きる。ダイバーシティでは、ある一面で弱点がある者を排除して、優れた人材だけでなんとかするのではなく(そもそもそんな人が揃うことはない)、今いる人材でどうやるかが重要になる。これは組織論の基本なのか、オケでも同じことが言えると思う。この著者も良くあるパターンで、家族を顧みず仕事第一で働いていたが、あるとき、それではいけないと気がついて、改めたとのこと。前段階のときの家族の大変さを想像すると、変な例えだけれど、中学校時代に不良だった生徒が大人になった今は立派に更生しています、みたいな感じがして、なんとも言えない気分になる。若者が飲み会に行かない理由は、自分にとってプラスがないからだけじゃなくて、プライベートと仕事は切り離して考えたいということじゃないかと思う。これからの時代、どんな大きな会社でも安泰ではない、っていう記述は、この本に限らずよく見かけるけど、それって今までが安泰に見えていただけなんじゃないのだろうか。

  • ちょっとただがむしゃらに働いているな、そろそろもっとスケールするor持続性のある働き方をしないとな、という風に思って手に取った。40歳にはまだ遠いけど。
    全部の考え方が当てはまるかというと全くそんなことはないし、なんというか根拠があいまいな感じもよくみられる。ただ、著者が経験したことから書いてはいるんだろうなと思うと、1人の先人の方のご意見として目を通すのは悪くない感じ。
    またときが変われば共感することも変わるかもしれない。1つ1つの節は2-3ページと短いので、目次を見ながらつまむように読むといいかもしれない。
    特に目に留まったのは、やっぱり働き方における「略す」こと。ほかには『「餅は餅屋」と心得よ』、部下への接し方のトピック、など。『「管理職なんてしんどいだけ」はウソ』はもう少しわかりたいなぁと思う感じ。

  • 本書では40代を熟練した力が花開く開花期と位置している。毛利元就を例にだし、「略す」というコトバがキーワードとなっている。毛利元就、戦いに勝ち残るには戦は最小限に止め余計な血は流さない。著者、余計なことを略せば6時に帰れる。

  • 働かなければいけない時期と手を休める時期と緩急をつけることができるのが40歳。40代を楽しみたいです。

  • 中年よ元気になろう。
    若手向けの語りであるが、若手は心から理解できるか。
    理解できてしまう若手はつまらない若手であるような気もする。

著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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