ソニーのふり見て、我がふり直せ。 ブランドで稼ぐ勘と感

  • ソル・メディア
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905349082

感想・レビュー・書評

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  • ソニーの宣伝・ブランドについての本。語るのは「トリニトロンのタコの赤ちゃん」CMや「ウォークマンのサル」CMを手掛け、長年ブランドワークを担ってきた人。「ブランドのメリットは利益率。他社より高く売れること。もうそれだけ。(P90)」といった、普段考えないモノの見方が出ていて面白かった。
    「俺が現役の頃は・・」的な感じが出すぎていたのが残念。失敗した話やそこから学んだ話がもっとあれば良かった。

    盛田さんが語ったという以下の言葉が今の時期に身に沁みる。
    「変えるべきところと、変えてはならないところを、はっきりと認識しておかないと、革新という美名のもとに、せっかく大事な本質が失われることがある。」(P54)

  • 企業のブランド価値の作られ方がわかった。

    どの市場にでていくかで企業価値を自分でつくりあげていく会社として、ヤマハをあげていたけど、確かにヤマハはおもしろい立ち位置にいるよね。

    糸井重里あたりから日本の広告が「つぶやき」になっていって、グローバルで通用しないものになっていく、というのは興味深かった。
    (確かに、あのころMac OSにも「おにぎり」というネーミングをつけたりなんて、文化としての広告がおしだされていたなあ、と。)

    あと、宣伝の対象として、一般消費者だけではなく流通への意識が大きいというのも納得した。

    • Kaoruさん
      企業のブランド価値の作られ方がわかった。

      どの市場にでていくかで企業価値を自分でつくりあげていく会社として、ヤマハをあげていたけど、確かに...
      企業のブランド価値の作られ方がわかった。

      どの市場にでていくかで企業価値を自分でつくりあげていく会社として、ヤマハをあげていたけど、確かにヤマハはおもしろい立ち位置にいるよね。

      糸井重里あたりから日本の広告が「つぶやき」になっていって、グローバルで通用しないものになっていく、というのは興味深かった。
      (確かに、あのころMac OSにも「おにぎり」というネーミングをつけたりなんて、文化としての広告がおしだされていたなあ、と。)

      あと、宣伝の対象として、一般消費者だけではなく流通への意識が大きいというのも納得した。
      2013/04/06
  • ソニー信者の僕にしては、手に取ったのが奇跡とも言える、いかにもソニー批判というタイトル。
    実際に読んでみると、『やっぱりソニー』の内容でした。
    ソニー創業者がブランディングでお手本にしたのはビクターだそうですが、その後はヤマハを意識したそうです。
    お客様への満足の与え方が他とは全然違う、とのこと。
    わずか1ページの記載でしたが、これだけでも買って良かったです。

  • いつだってSONYは特別だった。そうAppleと出会うまでは。
    いわゆるSONY本ではなく少し予想外だったが、ブランドとビジネスの根幹についての言及は非常に面白く、一気に読む事が出来た。

  • 戦後間もない日本の会社が、どうして「高品質・高価格」のブランドを形成し、世界有数の電機メーカーになり得たのかをわかりやすく辿れた。
    最近散々こき下ろされているけれども、これほどまでに、消費者に「らしさ」を求められる企業は、未だ他のメーカーには無いはなぜか。
    商品にSONYの四文字が印字された瞬間、その商品は独創的で、革新的で、格好良く、高品質でなければならない重みを背負う。
    そして、そのブランド力は、宣伝に力を入れるのではなく、新製品投入でもって培ってきた。

    ソニーに限らず、ブランドとは一体何かが分かる本。

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