- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905369479
作品紹介・あらすじ
長男誕生、2年間の育休の取得、海外での生活、復職して逆単身赴任、そして退職。
キャリアをめぐる葛藤以前に著者は、当り前のことのように大手企業の技術系研究職を辞め、在宅翻訳家兼子育て主夫を選んだ。
人が生きるうえで何がイチバン大切なのか、が伝わってくる一冊。
「子育て」に限らず、生きることがラクになる本。子育て論、教育論に一石を投じる。
「ママ友」とのつき合い方、もらってうれしい物など、実際に役立つ情報も充実。
感想・レビュー・書評
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東大学部→カナダでワーキングホリデー1年→東大修士
→自動車メーカー4年→育休2年(後半渡米)→復職4ヶ月→退職
本の後半は学生時代の暮らしぶりと価値観等
子育ての体験談と家族の大切さについて
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子育て主夫青春物語。堀込泰三先生の著書。大手企業の研究職・研究者の仕事を辞め、研究者である妻や子供のために子育て主夫になったお話。堀込泰三先生のように男女同権の意識で女性を支えるという先進的で開明的な価値観を持つ日本人男性が増えれば、きっと日本社会は良くなるはず。
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この著者の猪突猛進具合はすごい。
会社を辞めたいと言ったら迷いも少なく辞める。
生涯年収とかは考えなかったんだろうと思う。
これも奥様が研究者という特殊な環境にあるからと、本人の自頭力が強いからなせる技だと思う。
かくいう自分も子供が生まれてすぐに30前で勤めていた会社を辞めた。理由は子育てがしたいからというよりも、違う進路に舵をきりたかったからであるが、子供の育児の一部を担い、成長を間近で見ることができたのは楽しかった。
今思うと、よく辞められたと思う。やはり、先のことあまり考えすぎない、自分に勢いがあったからこそ辞められたのだと思う。
将来のことをまともに真剣に考えたら、子育てのためにメインの収入を得ている人が辞めるなんてことはできないだろう。
辞めるにはほどよくいい加減な感じと丼勘定、そして何が何でもサバイバルするという信念を合わせ持つ必要がある。
そのバランスがうまく取れているかどうか。
この著者は清々しい部分もあり、やや危なっかしいところもあるが、こういう著者のような生き方が許容されていく社会は良い社会ではないだろうか。 -
非常に読みやすかった!
東大院卒から大手自動車メーカーの技術職を経て、
その後すべてのキャリアを捨て主夫になった人。
変わり者だけど決断力と楽観性があり、
どうにかなるのねー、と思わされた。
しかし、主夫になるからには経済力と妻の理解、
卑屈にならない精神力が絶対不可欠であると思う。
なりたいから主夫になるのであって、
無職になったから主夫になるのとは違う。
現実の厳しさは書かれていなかったので、
そこをもう少しシビアな目線で書いておいて欲しかった。
しかし、子育ての内容は納得する点も多く、面白く読めた。 -
子育て主夫もありだな、と考えさせられる本。長期休暇は息子といても苦じゃなかったし。
問題は在宅でできる仕事とカヌーだな…。
それよりも、よくも悪くも定型の家族像がなくなってしまったので、自分(達)個々でつくり上げないといけない時代になったんだな〜、と感じました。
ある意味、大変な時代になったもんだ。 -
こだわりや、先入観をすてニュートラルの気持ちでいること、そうするとモノゴトの本質が見えてくる。日々のなにげない日常にスペシャルを見つけること、そうすればシンプルの中から本当に大切なことを見出す感性がうまれるのかも。By キリン さん
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けっこう似たような境遇になったので読んでみたので、とても勇気をもらった。
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著者の「ニュートラルで臨機応変」という人生のテーマに共感し、またそれを実践する生き方を羨ましくも思った。
子育て主夫になるかもしれない人にとっては、とても勇気づけられる本。(自分がそうというわけではないが…) -
海外子育ては、それだけで大変そう。
家族は、一緒にいないといけないかは何とも言えないけど、個人の選択に自由があればいいね。 -
大手自動車メーカーで男性として初めて育児休業を二年取得。その後一旦は復帰するも育児のため退職して今は翻訳の仕事をする兼業主夫。男メインの子育てはやっぱいろいろ大変だよね。ほりこみくん,東大があまり好きでないようでちょっと残念。
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作者の軸は「家族と暮らすこと」。それがブレないのが気持ちいい。
会社を辞めてフリーの翻訳者になって、とはたから見たらトントンと転換したように見えるけれども、素直に書いておられるのであんまり嫌味がない。男の人でも子育てできる!と力強いエールになる本。