仏教と脳科学―うつ病治療・セロトニンから呼吸法・坐禅、瞑想・解脱まで (サンガ新書) (サンガ新書 56)
- サンガ (2012年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905425199
感想・レビュー・書評
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科学で説明できない部分を宗教や哲学で補っている、と云うスタンスで読み出した一冊なので、若干話の噛みあわない部分が気になりもしましたが、まあ、そう云う物なのかな(笑)
対談形式で進むので非常に読みやすく、解りやすく書かれています。瞑想大事だね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宗教家と科学者の対談。互いに互いの分野にとても造詣が深いと思われるお二人だが議論が白熱するにつれて互いの立場の違いがくっきりと浮かび上がってくるのがとってもスリリング。読者からするとどちらの立場も一方だけでは不完全で説明し尽くせていない様に感じるが、両者を統合する考え方と言うのはどういうものか全く想像もつかない。ロジカルだけど身体感覚に根差した禅問答の様な一見矛盾する考え。これも自己言及のパラドクスに陥っているということなのか。
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この本やダライ・ラマの最近の神経学会などでの講演・対談を聞見していると、仏教と科学というのは割と親和性がありお互い相補し合って、人の心のありよう、心的ストレスの癒しや治療法の改善に向かって協力し合えるんじゃないかと、本書を読んで思った。仏教者でもなく特定の宗教を信仰している訳ではないので、宗教というものに何か猜疑的な印象を常々持っていたが、少なくとも心をどうやって平常に保ち、日常の生活を心穏やかに過ごすかということを、科学的な検証例(研究者側)と実践例(仏教者)を折まぜで対談されており、なかなか納得のいく内容であった。
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仏教と脳科学というタイトルに惹かれて買ったものの、お二方の対話が噛み合っていない部分が多々あったように見受けられたため、期待には応えてくれなかった印象。