証言で綴る日本のジャズ

著者 :
  • 駒草出版
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本棚登録 : 19
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905447535

作品紹介・あらすじ

InterFM『Jazz Conversation』でのインタビューを中心にまとめた、日本のジャズ史についての27名の貴重な証言集。単なるジャズ史としてだけでなく、戦後文化史としても重要な資料です。
貴重な資料写真を掲載した口絵16頁つき。

アメリカを中心に書かれたジャズの歴史書は内外を問わずいろいろありますが、日本のジャズの歴史について書かれた本はあまりありません。本書はミュージシャンを中心に、27名のかたがたに別々にインタビューしたものですが、点と点が線となり面となって、結果的に日本のジャズ史におけるミュージシャンたちの交流や、日本ジャズ文化の総体を浮かび上がらせることが出来ました。戦後の日本文化を知る上でも、貴重な資料となることは間違いありません。

2016年 ミュージックペンクラブ音楽賞受賞!

感想・レビュー・書評

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  • チャーリー・パーカーなどのビーバップの巨人たちに実際に会って,演奏を聞いている人たちのお話しが満載! でも戦後米軍が駐屯したことで日本のジャズが育ったといえよう.ラジオもFENから最新の曲が聞けた.ただ,貧しかった戦後の東京で,ジャズをやっていた人はやはりかなりお金持ちの子供だったと思う.ナイトクラブ「ニューラテンクォーター」のオーナー山本信太郎さんの話には驚いた.1959年にオープンの由だが,当時破格の値段のショーを見ることができる裕福な人たちが大勢いたのは驚きだ.

  • Inter FMで番組を聴いていたので、ある程度覚えていましたが、インタビュー編も含めると500ページを越す長尺な書籍になっています。日本の創世記のジャズがインタビューを通して生々しく響いてくる

  • 日本のジャズ界の最長老たちが生きた終戦直後にもがいていた様子が語られている。日本のジャズを引っ張ってきた人たちがいろんなところで繋がりがあり、ある意味小さな世界で切磋琢磨していたのがわかる。大変な時代だったろうけど、今の日本にはない自由で生き生きとしたものが感じられみんなが前を向いて進んでいるのがわかる。モカンボセッションとか銀巴里セッションの場にタイムスリップしてみたい。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ
自称“世界一のブルーノート・コレクター”
ジャズ・ジャーナリズムにデビュー
ニューヨーク通
著書『激白ジャズ・トーキン』(スイングジャーナル社)

「1994年 『ブルーノート再入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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