- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905447696
作品紹介・あらすじ
横丁、路地裏、色街跡-昭和の怪しさを訪ね歩く。数奇な歴史と高低差に富む地形。人はなぜこの街に引き寄せられるのか。
感想・レビュー・書評
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全然知らない上野の歴史がここにある。
いつもはもっぱら美術館とヨドバシあたりまでしか行かないのだが、今度はキムチ横丁とかも行ってみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベタだけど足で稼いだ一次情報をお金を払うことでサクッと知識として入手出来るのが本の良いところだけど、この上野アンダーグラウンドはこの本でしか得られない情報が盛りだくさん。人生において必要かは別だけどね。
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上野の街に異色の切り口から光を当てた興味深い本。タイトル通り、上野の闇の部分の驚きの話が語られる。ただ完全にダークサイドだけではなく、日常の上野で見られる光景もあるまだら模様な感じが上野らしさを引き立てる。
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Kindleの無料サンプルのみ読んで、御飯は気がすみました。
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野暮ったさと地方色に彩られた庶民の街・上野。人はなぜこの街に引き寄せられるのか。横丁、路地裏、色街跡…。「東京最後の異界鶯谷」の著者が、昭和の怪しさが色濃く残る上野を訪ね歩き、その裏側と不思議な魅力を描く。
著者の「東京の異界シリーズ」3作目らしいが、最初の鶯谷篇がやや期待外れだったのに対し、本作は結構読み応えがあった。相変わらず風俗ネタが多いけれど、上野の歴史、そこから派生した混沌さ、猥雑さがよく伝わってくる。
(B) -
上野の街はカオスだ。
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読んどいてあれだけど、やっぱりこの人の本は好きになれぬ
私も本はよくわからぬが、
長文の構成力がないと言うのか
話をパターンで済ましていると言うか
全体として眺めると矛盾してるようなきがする
あと語り手の(恐らく)キャラがなじめぬ -
上野とその周辺の異界ぶりを、その歴史とそこで暮らしている人たちへのインタビューで浮き彫りにした本。
特に不忍池周辺にうごめく人たちの生態は驚き。
著者の地域ルポ本は、本書以外にも鶯谷、渋谷円山町、そして新橋があり、円山町は未読だが、鶯谷、新橋も本書と同様、かなりディープなところまで掘り起こしていて、本書を含め、それらを読んだ後はその町の見方が一変する。 -
おっさんの懐古エッセイ
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<目次>
プロローグ
第1章 高低差が生んだ混沌
第2章 上野”九龍城ビル”に潜入する
第3章 男色の街上野
第4章 秘密を宿す女たち
第5章 宝石とスラム街
第6章 アメ横の光と影
第7章 不忍池の蓮の葉に溜まる者たち
第8章 パチンコ村とキムチ横丁
第9章 事件とドラマは上野で起きる
エピローグ
<内容>
上野という地域は、世界でも稀だそうだ。上野公園の奥には、西洋近代美術館、科学博物館、国立博物館、都立美術館、藝術大学、と文教と教養の地域がある一方、駅の東京側にアメ横や宝石街などが、駅の北側の鶯谷方面はラブホ街となっていること。この「混沌」が世界でも稀であり、一方で面白さとなっている。
著者は、個人的にも上野は思い入れのある地域のようで、編集者たちと歩き回る。上野の過去の歴史をひも解きながら、裏の顔を解いていく。ただ、思っていたよりも軽い感じだった。それは、著者のせいというよりも、21世紀に入り、時間が為したもののような気がする。戦後の”裏”の顔が薄れてきたのではないか。各章ごとにそれだけで別の作品は作れそうな気配もあるが、濃さには欠ける。そんな読後感だ。