(Boris Cyrulnik)
1937年、フランスのボルドーにてポーランド系ロシア移民の子どもとして生まれる。5歳のときに、ユダヤ人一斉検挙により、両親を失う。本人も6歳のときにフランスの警察に逮捕されるが、強制収容所へ移送される寸前のところで逃走する。戦後、経済的に恵まれない環境にもかかわらず、苦学してパリ大学医学部に進学し、念願の精神科医になる。臨床の傍ら、強制収容所から生還した者たちや、途上国の恵まれない子どもたちの支援活動も行う。学術論文以外にも、一般書を多数執筆している。フランスでは、ベストセラー作家であり、トラウマの権威である。邦訳されているものに『妖精のささやき』(塚原史、後藤美和子訳、彩流社)などがある。
「2014年 『心のレジリエンス 物語としての告白』 で使われていた紹介文から引用しています。」