消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命

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制作 : 竹井隆人 
  • 吉田書店 (2015年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905497240

消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命の感想・レビュー・書評

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  • 最低の訳、意味のない横書き、かつてない買って損な本

  • 消費が社会を滅ぼす?! ベンジャミン・R・バーバー著
    デモクラシー蝕む小児的な欲求

    2015/5/24付日本経済新聞 朝刊

     著者は、その『ジハード対マックワールド』で、グローバリズムと民族主義が衝突してデモクラシーが後景へと追いやられることを9.11テロよりも前に予言した人物。彼が今回取り組むのは、消費資本主義による市民社会の腐敗というある種、古典的な命題である。ただ、ここでは「キッザルト(子供大人)」という新しい概念が提唱されている。消費資本主義は、消費を常に刺激し、ニーズを生み出すことを駆動力とする。そこで産み落とされるのが、消費する能力を持つ大人と、欲求にしか突き動かされない小児の混合物たる「キッザルト」だ。







     アメリカの青年層向けに、広告業界は年100億ドル以上を費やし、市場では食料・飲料系産業だけでも500近くの新製品が投入され、その結果人口の1割弱が衝動買いを止(や)められない中毒症状にかかっているとされる。人々のニーズを満たす「プル(需要)型」ではなく、ニーズを創造する「プッシュ(供給)型」の資本主義は、社会的な成熟を回避させ、「簡単」「単純」「早い」ことだけを消費基準とする「キッザルト」を必要とするのである。


     こうした現象を著者は最新の政治理論からカルチャー・シーンまでを動員して、力説していく。その博覧強記についていくのは訳の限界もあって簡単ではないが、彼の関心は、やはりデモクラシーの問題に向けられる。貧者は消費ニーズがあってもそれを埋める糧がなく、富者は糧があってもニーズをもはや持っていない。そうした眩暈(めまい)のするような非対称性こそがデモクラシーを蝕(むしば)んでいくのだ。


     グローバリズムと民営化の論理も私的選択の増進に傾くばかりで、両者をつなぎとめるはずの公共財が提供される余地を狭めている。解決策として提示されるのは、貧者の消費を可能にすること、マイクロ・クレジットを拡大していくこと、所有権の拡大を通じてグローバル化を民主化していく方途である。


     市場における消費者と政治における市民のバランスをいかに回復すべきか――この問題提起は、最近まで消費者主権の確立こそが政治と経済の革新につながるとされてきたここ日本にでも、野心的に響く。


     著者は、消費資本主義のエートスとは「愉悦を欠いた一つの強制」にあるという。男性陣がマイルドヤンキー化し、ご婦人は美魔女となり、子供がプリキュアを演じる光景はぞっとしないでもない。しかも、それが幸せを生んでいないのであれば、彼の警鐘に耳を傾けるべきだろう。




    原題=Consumed


    (竹井隆人訳、吉田書店・3900円)


    ▼著者は米国の政治学者。39年生まれ。ラトガース大名誉教授。著書に『ストロング・デモクラシー』など。




    《評》北海道大学准教授


    吉田 徹

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消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命の作品紹介

デモクラシーに未来はあるのか…9.11を予言した『ジハード対マックワールド』の著者が警鐘を鳴らす。

消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命はこんな本です

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