- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905706984
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【書誌情報+内容紹介】
〈悪〉とは何か――。
人々を脅かす避けるべき〈悪〉、その一方で人々を魅了する〈悪〉。我々が甘受すべき、「よりマシな〈悪〉」とは何か。教育、社会、宗教、政治などを主題に、〈悪〉について考察する。
価格(税込) 2,160円
体裁 四六判 並製 429頁
ISBN 978-4-905706-98-4
出版日 2016/01/27
監修:宮台 真司
編集:現代位相研究所
執筆:
堀内 進之介(ほりうち しんのすけ)
神代 健彦(くましろ たけひこ)
山本 宏樹(やまもと ひろき)
髙宮 正貴(たかみや まさき)
鈴木 弘輝(すずき ひろき)
保田 幸子(やすだ さちこ)
濱沖 敢太郎(はまおき かんたろう)
石山 将仁(いしやま まさひと)
<http://www.kyohyo.co.jp/publication/publication_084.htm>
【もう少し詳しい目次】
<http://d.hatena.ne.jp/Mandarine/20170921>
【目次】
目次 [003-006]
序論 悪の擁護、あるいは民主主義についてのノート〔神代健彦〕 007
1 悪の魅力――自由、力、可能性 007
2 悪とともに在ることの希望と困難 028
3 本書の構成 046
第I部 抗いと甘受の閾 055
第一章 悪とは何か――デューイの倫理学から考える〔高宮正貴〕 057
はじめに 057
1 善とは何か 058
2 義務とは何か 063
3 徳と標準とは何か 072
おわりに 077
第二章 災害の分配的正義論――リスクと責任〔保田幸子〕 081
1 問題の所在 081
2 運の平等主義 084
3 選択と状況の区別 090
4 批判 093
5 優先すべき原理 097
6 結論 100
第三章 ジョセフ・ラズにおける二つの正統性〔石山将仁〕 105
はじめに 105
1 ラズにとって「権威」とは何(であるべき)か 109
2 ラズにとって「正統な」権威とは何(であるべき)か 123
3 「正統性」の二つの構想 138
4 二つの正統性の構想から明らかになる政治(哲学)的問題 148
おわりに 153
第四章 道具的理性批判の現在――啓蒙のプロジェクトの今日的課題について〔堀内進之介〕 161
はじめに 161
1 道具的理性批判 165
2 政治的共同体の基礎としての感情的連帯 177
3 「である」と「させる」の落差 199
4 よりましな悪の選択――啓蒙のプロジェクトの根本に立ち返る 213
第II部 共生の身悶え 235
第五章 政治科学の進化論的展開――保守闘争の遺伝子文化共進化について〔山本宏樹〕 237
1 政治闘争のアポリア 237
2 政治闘争の脳器質的基底 239
3 政治闘争の遺伝的基底 246
4 進化生物学的成果をめぐる政治闘争 255
5 政治闘争の遺伝子文化共進化 260
6 おわりに 266
第六章 宗教という「排除できない悪」〔鈴木弘輝〕 283
はじめに 283
1 「ひきこもり」経験者の自己意識 285
2 スティグマ化とキョウヨウ主義 288
3 トラウマ化と社会人基礎力 293
4 現代社会における「人間性」という宗教 297
5 現代社会における「人間性」のあり方(その1) 298
6 現代社会における「人間性」のあり方(その2) 300
7 「公共的に生きていくための術」を支える「他者」の存在 306
第七章 教育と責任〔濱中敢太郎〕 313
はじめに 313
1 法外な教育 316
2 平等の欺瞞 322
3 教育的挑発 327
おわりに 333
第八章 悪を歓待する――民主主義的な集団の(不)可能性について〔神代健彦〕 343
はじめに 343
1 二度目の歓待、あるいは悪を歓待する 348
2 共和国の主人の〈ちから〉 361
3 親密圏公共圏という(不)可能性 375
おわりに 392
解題――「感情の劣化」への抗いを全体主義のリスクを回避して進める手だてはあるか?〔宮台真司〕 401
あとがきに代えて――遠近法主義、あるいは力への意志としての〈悪〉(二〇一五年 十一月 著者を代表して 堀内進之介) [415-426]
執筆者紹介 [428-429]詳細をみるコメント0件をすべて表示