僕は天使ぢゃないよ (ジュネコミックス)

著者 : 小野塚カホリ

• マガジン・マガジン (1998年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[つなさんの感想 · 2010年10月22日]

絶賛小野塚集め中。話は全て読んだことあるけれどやっぱり手元に置いておきたくなった。
この人の本の凄いところは、十年前のものなのに全く古さを感じさせないところ。多分今新刊として出版されてもセンセーショナルで衝撃作。この頃のBL業界が今よりもずっと小さいものだったことが悔やまれる。
相変わらず、重くてグサリとナイフで刺される感じ。変わらない。大して悲しい話でもないのに凄く泣きたくなる。小野塚センセ、今どこで何をしてらっしゃるんでしょうか。

[zoezoez75さんの感想 · 2015年6月9日]

共通するのはカラダも心も傷付けてヒリヒリする登場人物たち。
繊細な気持ちのヒダを丁寧にすくい取ってストーリーに繋げていく小野塚カホリワールドがいっぱいつまったBL短編集。

[くがつさんの感想 · 2012年6月10日]

リバきました

[ざじさんの感想 · 2012年2月3日]

『僕は天使ぢゃないよ。』ぽちが関を呼ぶ二人称の「あなた」が心に沁み入る。初読みの時とは印象ががらりと変わった。ドラマCDを聴いたせいだろう。小野塚作品、実はそんなに好きではなかった。自己陶酔程ではないが、JUNEを読んでた時に感じていたのと類似している「これは耽美である」と言うあの「陶酔していいんだよ」感が先に来てしまって、冷静に読めなかった。小野塚作品はそのJUNEよりもリアルさで先に行ってるよ、って感じが凄くして、どうしても吸い取り紙に水が沁み入るのとは逆で、弾く感じがしていた。JUNEを読んでた時も、「美しいものに陶酔して何が悪い。これは選ばれたものの楽しみである」と言いたげな作品が苦手で、JUNEを読んでいたが、この部分だけはどうしても受け入れがたかった。順序としては逆なのだが、ドラマCDを聴いて世界観がすんなり受け入れられるようになった。
『万事快調』友達を好きになるのは切ない、切ないながらも「ピアスを入れさせる」と言う行為で徐々に懐柔していっている想いの深さがまら凄い。
『セルロイド・パラダイス』ベタだが、映画「バタフライキス」や「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドアー」が思い出されて切なくて悶える。失って初めて「恋を知る」アツが切ない。でも、彼は若いの、これから誰かと絶対に出会うと思えて、悲しみの先の希望が見える。

[nicoleblueさんの感想 · 2012年1月29日]

ハードBLの原点みたいなインパクトを感じた。

[chumiさんの感想 · 2011年2月19日]

マイ・ベスト・BL

[あやかさんの感想 · 2010年9月12日]

暴力的で気高くて美しく、文学的でもある。誇り高い孤独。すばらしいです。

[greentea12さんの感想 · 2008年9月17日]

ずしんときて
記憶に残る名作…
何回でも読み返したい！

[Ａ太(えーた)さんの感想 · 2008年3月19日]

切ないっていうかもうだめ。

[朝鳥さんの感想 · 2007年7月30日]

ただのBLじゃない。
とても切なくて、この表紙だけでキュンてなる。