創世記〈2〉 (コミック旧約聖書)

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著者 : 藤原カムイ
  • コア出版 (1989年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906175604

創世記〈2〉 (コミック旧約聖書)の感想・レビュー・書評

  • 創世記ノアからアブラハムへの伝承記
    ノアの箱舟に記される大洪水の後、ノアの末裔たちがこの世に繁栄したと言われている。
    ノアの3人の子息の名前は、セム、ハム、ヤフェト。葡萄酒に酔いつぶれたノアの醜態をからかったハムは、ノアに呪われて訣別し、ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3 、エジプトに向かいそこに定着をする。また、セムの子孫はメソポタミア全域へと広がり、ヤフェトの子孫はパレスチナの北と南へ向かったという。そして、それぞれの土地で、その言語、氏族、民族に従って住むようになったという。Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
    この創世記第2巻では、大洪水の後のノアの子孫の趨勢、ニムロドによるバベルの塔の崩壊、そしてアブラハムと神との契約へと伝わる伝承が繊細な描写でよく描かれている。(*^◯^*)
    この書は描画が充実しているだけでなく、アダムの子孫の系図や、世界地図も多用されていることが誠に好ましい。そのおかげで、神話としての聖書より伝承としてのユダヤ民族の歴史がよく理解できるように構成されている。。・°°・(>_<)・°°・。

    ニムロドが築いた都市バビロンの伝説
    バベルの塔の崩壊後ニムロドは恐怖した。「いったいなんダ、このえも言われぬ思いは、誰か、私を許してくれ、怖いのダ、己の罪が、激しい恐怖が私を苛むのダ。」そして奴隷達に懺悔したという「どうか許して欲しい。私は、奴隷であった頃の屈辱を知りながら、同じ屈辱をお前たちに対しても強いてきた。私は、私の犯した間違いに気づかずにはおれんのダ。私も奴隷の身であったのダ」彼は自覚を深めたのだ「俺は、力だけでここまでのし上がってきた、だが、これが人間なせることの限界ってやつかもしれん。」( ;´Д`)
    地上で最初の勇士であると聖書に記される二ムロドはこう宣言していた「我々は神から、神の罪から逃れるのダ。」「我々は、今こそ放浪に終止符を打ち、居をこの地に定めるのダ。レンガを積み上げ、天まで届く塔のある街を立て、人々のより会う場所としよう、そしてすべての民をこの地に集め、巨大な帝国を築くのダ!」「そこで我々は自由を得る。いつしかその塔が天に届くとき、私は神をこの手で射殺すだろう。そして、すべての民が、神の罰を恐れることなく暮らせることだろう。」彼の周りには、そうした葛藤の混在する中で、宇宙の構造を紐とかんとする知恵が集まりつつあったことを、この書は実に簡潔に描写している。
    さて、ニムロドはアダムの末裔であるだけでなく、ノアと決別した前述のハムの子孫として描かれている。この本を通しして私はそのことに初めて気が付いた。罪の意識と、罪意識への「挑戦と対決と屈服」が聖書の底流に流れていたことがよく浮き彫りにされている。。・°°・(>_<)・°°・。

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