読むための理論: 文学・思想・批評

  • 河出興産
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本棚登録 : 205
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906388011

感想・レビュー・書評

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  • 2021/1/16

    来月から2ヶ月間、文学作品を中心に読んでいこうと思ってるので文学理論に踏み入る。

    一冊目としてはちょっと難しかったかも知れないが、テーマごとにかなり細分化された構成で、それぞれ4p程度で解説されるので、文学について広く浅く知るにはかなり有効だった。テクストへのアプローチ方法がこんなにもあるのか!と。

    月並みだが、文学を読むことは今まで気にもかけなかった「言葉」を考えさせられるきっかけになると確信。

  • テクスト論や記号論のキーワード集というべき内容の本です。

    執筆者の一人である石原千秋が後年の著書のなかで、本書の叙述が時代的な雰囲気を帯びていることを回想しているのを目にしたことがありますが、なるほど文学テクスト論が隆盛を誇っていたころに刊行された本という印象を強く受けました。

    とはいえ、現在でも本書の簡潔にして明快な説明は有益だと思います。すこしざんねんなのは、巻末でかなり詳細な文献の紹介がなされているのですが、いまとなってはやや古いものがめだってしまうことです。この部分だけでもアップデートしてほしいと思う一方、やはりこの当時ならではの企画であるのも事実であるようにも思います。

    ともあれ、テクスト論の概要を知るとともに、よりくわしく学ぶための手引きとなってくれる良書であることはまちがいありません。

  • 1991/6/26

  • 読みます....

  • 読みやすい。

  • 授業でも使用するために読了。完全には読んでいないが概要は捉えた。ジュネットのナラトロジーに強い興味を持っていたため非常に面白かった。文学史や文学作品についての理解をもっと深めねばならないと感じた。講義を通してこの本の内容をおさらいしたい。

  •  『読むための理論』が凄いらしい、と聞いて、本書を読み進めるうちに、「物語」を巡る、学問的な議論に惹かれていった。
     本書は、まず、「テクスト」の定義から始まる。そして、「自我」、「物語」、「文体」、「近代と伝統」、「文学史」と続き、物語の最小構成要素から、文学を巡る歴史、政治までと、本書の扱う内容は、幅広い。
     そして『魔女の宅急便』が、文学理論の強い影響下に有ることを、読み解く楽しさと共に、私に気づかせてくれたのが本書であった。     

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著者プロフィール

1955年生。早稲田大学教授。著書に『漱石入門』(河出文庫)、『『こころ』で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)、『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(責任編集、河出書房新社)など。

「2016年 『漱石における〈文学の力〉とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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