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- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906388363
感想・レビュー・書評
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p33
コンテクストの作成とは連続する経験の流れの区切り方、自身の内部または自身と他者とのコミュニケーションの様式を識別する仕方を示すフレイム(心理的枠組み)に他ならない。すなわち、私たちが通常、「あの人はプライドが高い人だ」とか「彼は内気だ」と言ったときの、自己・習慣・性格とは無意識のうちに沈み込んだコンテクストの作成の仕方を意味する。
さらに、この自己・習慣・性格の集合体は自己システムと呼ばれ、人間の相互作用の枠づけられ方、経験の解釈の仕方を構成する。
p42
ソクラテスの対話の特徴として、パラドックス、アイロニー、ユーモア、メタファーがあることもよく知られている。これらの特徴は、すべてコミュニケーションの論理階型の混乱と秩序化に関係しており、このような対話の在り方にこそ、関係を変容させ、覚醒をもたらすソクラテス的対話の秘密があると考えられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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