それでも話し始めよう アサーティブネスに学ぶ対等なコミュニケーション
- クレイン (2006年2月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906681242
感想・レビュー・書評
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今まで、傷つけてしまうかもとか到底理解し合えないと思っていることを素直に言うことを避けていたけど、それは人と深い関係になることから逃げていたんだと知った。
「対話すること」は「一緒に生きていきたい」ということと同義なんだと理解した。
少しづつでも始めていきたい -
会話終了 という概念が衝撃。各ダイアログ例の最後に出てくる。伝えにくいことを伝える対話においては、適切な会話終了のタイミングがあり、両者にとって望ましい終わり方になるような配慮が必要。
ダイアログ例を読みながら、細かく「これは防御」「正当化」「攻撃」と分析していくのが面白かった。普段の会話の中ではこんなことを考えられないけれど、会話を振り返ったとき、このような観点で分析していくと、自分の望む結果につながりやすくなるのだと思う。 -
性別や立場の上下に関わらず、対等なコミュニケーションを目指す「アサーティブ」
実践すると、身の回りの「言いにくい事」が減ってくるはずです。 -
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それでも話し始めよう/Anne Dickson 著
相手を傷つけることなく、自分の気持ちをしっかりと相手に伝えながら、対等な関係を築くアサーティブコミュニケーションを学べます。
最近、自分は自分の考えや感情を押し殺しているなと気づきました。そのため、真に心の通うコミュニケーションができていないと気づき、本書を手に取りました。
感情をただぶつけるだけでは、相手と衝突を生んだり、相手の気持ちを押さえつけたり、負のスパイラルを招く可能性があります。
攻撃的な感情や不安があるとうまく会話を進めることは難しいです。
アサーティブコミュニケーションの基本形は、
①何が起こっているのか?
②それについて自分はどう感じているのか?
③どのような具体的変化を望むか?
この質問をベースに考えてコミュニケーションを進めます。
こういう事実があって、それに対して自分はこう感じていて、だから、あなたにはこうして欲しいというテンプレートです。
ただ、これだけではダメで、大事な話を始める時は自分から話す時間を設定して、伝えたいことを伝えたと考える良いタイミングが来たら、だらだら会話を続けず、切り上げるべきです。
そんな会話の設定方法、伝える順序、切り上げるタイミングをさまざまな事例を通して学べる良書でした。
実践をしていって、自分の心を伝えられるコミュニケーションを磨いていきたいと思いました。 -
アサーティブネスな会話例がたくさん載っていて参考になりました。
タブーの話題を話すや、拒絶するなど、シリアスなシーンもあって、時々読み返したい本です。 -
2018年11月読了。
会社の研修講師の監修本のため通読。
相手を非難せず、自分の欲する所を正確に伝えることを心がけることが肝要。
へりくだったり、我慢したり、出来もしないことを相手に期待したり、意味のないことはしないこと。
縦の力関係で人を動かすのではなく、対等な人間関係で一緒に動く方が健全だと思う。 -
具体的な場面で、こういう時に実際にどういうのかってのがいっぱい書いてあります。
アサーション勉強したけど?言いたいことは分かるよ。
でもそれ理想でしょ?
本音話した所で、うまくいくわけ無いじゃん。
そういうふうに思う人は多いと思います。
アサーションはアサーションで、そういう部分もカバーして色んな方法があるんだそうです。ガッツリそれを載せてます。
アサーション読んだけど、いいと思うけど、実際利用できんし、
結局理想でしょ、
そんな人におすすめです。
でも、アサーションはやっぱり難しくて、僕もなかなか出来ませんf^^;
でも、この本を読むと、やってみようという気になれるというのも確かです。 -
監修者あとがきにあるように、この本におけるアサーティブはビジネススキルではなく人間解放の方向に定義されている。そのため、自分の感情を押し殺すのではなく、それを率直に攻撃的ではなく表現するためにどうすればよいか、ということに焦点が当てられている。日常の、家族・友人・恋人などと話をするときの参考にはなるが、ビジネスにおいては例が乏しく頼りない印象。プライベートでは「不快だからやめてほしい」が通じるけど、ビジネスでは通らない。それでも言い方ひとつで印象・効果がどれほど変わるかを考える点で大いに役に立つと思う。
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じっとがまんして何も言わないでいることもできる。相手の評価をしないで自分の気持ちを率直に伝えることもできる。でも、
もし、相手に伝えても相手も状況も変わらないとしても、
自分は伝えることができた、状況をよくしようと行動を起こしたという、自分の力を感じることができる、ということ。
自分は無力ではないと、話し始めることで、実感することができると。
具体例と具体的会話が、普通の例、陥りやすい例、もっとよくする例と段階的に説明があって、
名前や状況も日本向けにアレンジされてあって、とても身近なものありそうなことで、
自分にあてはめやすくて、参考イメージできた。
アサーション関係の本を読んできた中で、いちばんわかりやすくて、元気がもらえる本でした。
とてもよかった。