マルクスとエコロジー ――資本主義批判としての物質代謝論 (Νύξ叢書2)

  • 堀之内出版
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906708604

作品紹介・あらすじ

マルクスは環境破壊や環境保護についてどのようにとらえていたのであろうか。
若い時には、人間を「自然の一部」としてとらえ、人間的労働は自然からの離反を示すものではなく、自然との一体化の証としてとらえていた。経済学研究、とくにその成果である『資本論』においては、生活を人間と 自然の物質代謝ととらえる視点から、資本の論理による経済活動のなかで、物質代謝が「攪乱」され、「亀裂」をひき起こす事態を環境や人間の健康の破壊として批判した。晩期では、「掠奪」ではない農業のもつ意義の見直しにつながる「抜粋ノート」を残している。本書は、マルクスの思想のうちにあるエコロジー的視点を積極的に展開することを試みたものである。

著者プロフィール

一橋大学名誉教授
1946 年生まれ。マルクス研究会共同代表。専門は社会哲学、環境思想。著書に『生活から問う科学・技術――疎外された工業化からもう一つの工業化へ』(リーダーズノート出版、2015年)、編著に『マルクスとエコロジー――資本主義批判としての物質代謝論』(堀之内出版、2016年)など。

「2019年 『マルクス研究会年誌2018[第2号]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩佐茂の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×