深夜の赤信号は渡ってもいいか? いま使える哲学スキル

著者 :
  • さくら舎
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906732067

作品紹介・あらすじ

哲学は何にでも使えるツール。日常レベルの疑問や悩みもこれでOK。

感想・レビュー・書評

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  • 身近な事柄を導入に、哲学の話へと入っていくので比較的に読みやすかった。挿絵もあるので哲学という抽象的な内容もわりと分かりやすくなっている。

  • 哲学の基礎を一通り読み終えた様な気分です。 観念的には全てを理解出来ている訳ではないが、ここの哲学は優しく書かれているので非常に分かり易い。

  • 哲学を分かりやすく教えてくれる楽しい本である。
    ・深夜の赤信号は渡るべきか待つべきか?
    ・どんなときもウソをついてはいけないか?
    ・ゴミの分別はきっちり守るべきか、適当でいいか?
    など、ぜひ答えを知りたい!と思う命題が並んでいる。

    図書館で借りて全部読み切っていないが、本日返却しなければならないので、心に残ったことばを一つ。
    「善い態度とは感情に流されないこと、過度に強くも弱くも反応しないでその中間をとることです。」

  • 歴史的な哲学の流れをテーマを挙げていき説明しています。
    ごくごく簡単に書かれているので少しでも興味を持ったところは他の本を読んだほうがよいでしょう。

  • 哲学の専門用語が多く、あまり内容が分からなかった。

  • 哲学を学問でなく、技術(スキル)ととらえて描かれている。つまり哲学は「何についても考えることができる技術」なのだそうだ。

  •  深夜の赤信号は渡るべきか、待つべきか
     たばこを吸うべきか、やめるべきか
     運命は決まっているのか、自由はなのか
     人は生まれつきか、育ちで変わるのか
     どんな時もウソをついてはいけないか
     全体の幸福のため、一部は犠牲になるべきか
     矛盾だらけの人生をどう生きればよいか
     わずらわしい人間関係をどう受け止めれば良いか
     ゴミの分別はきっちり守るべきか、適当でいいか

     論ずる件は皆どうとでも解釈できるそして人は皆同じ考えにはならないよって自分の思うがまま人生を謳歌するのが一番健全?それでよい???

  • タイトル読み。
    分かりやすく書いてあるのだろうけど、結局よく分からんのは自分のアタマが足らんのであろう。しょぼん。
    高校の倫理の教科書を思い出した。よく分からんけど好き。

  • タイトルに興味を持って手に取った本。
    赤信号を渡ることと、哲学と、どう関係するのかと思ったら、そもそも哲学とは私たちが考えるよりもずっと日常的で広範な選択なのだと説明されています。

    普通、哲学というと「生き方」についてあれこれ考えを巡らせる学問かと思いますが、それは道徳哲学とか倫理学という一分野にすぎないのだそう。
    哲学とは「なにに着いても考えることができる技術(スキル)」ととらえるべきだそうです。
    "思考の万能ナイフのような便利さ"と表現されており、(へえ)と真新しい気持ちになりました。

    白熱教室を行うハーバード大学マイケル・サンデル教授の例えがよく引き合いに出されており、物事の考え方としては著者がサンデル教授と同じ姿勢であることがわかります。
    どちらも、結果を決定するよりは、さまざまな意見を提起させて考えていく過程を大切にしているといった印象。

    現代の卑近な例を採り上げながら哲学の歴史を解説していく手法はわかりやすいと思いました。
    ただ、それでも理解する上での難しさは残ったため、もっとかみ砕いた例えを出してくれた方が、頭に入りやすかったように感じます。

    カントの主張を「自分で自分をコントロール(自律)できてこそ自由」とし、「つまりしゃぶしゃぶ食べ放題よりもダイエットができることが自由ということ」と解説している自由さには驚きました。
    納得できます。このように全編を通じて卑近な例を持ち出してもらえればと思いました。

    深く人間の存在意義について頭を悩ませる哲学者だけが携わることができる学問かと思っていましたが、普段の生活のささいな決断がすでに哲学なのだというこの本の主張に、目からウロコが落ちました。
    もっと気楽に取り込むべきジャンルなのだと気付かされます。

    著者は予備校講師。どうりで例えが上手な、わかりやすさを心がけた構成になっているなあと思います。

    タイトルの問題に関する答えは、明確には示されてはいませんが、データ、状況によって事実判断が確立されるようになるにつれ、良い、悪いという価値判断がなされるようになったという流れが説明されていました。
    つまり、良い悪いはあくまで数値がはじき出した結果によるものであり、全ての状況においてその限りではないということです。
    変化する世界の中で、絶対に変わらない真理はあるのか、状況に応じて変わっていくべきものなのかは、今後も考え続けなくてはならないことだとの指摘もありました。
    この本だけでは哲学の全体把握に適していませんが、哲学ってやわらかくて応用がきくものなんだなあ、と親しみを感じられるようになった一冊です。

  • タイトルからはピンとこないが、哲学について分かり易く説明した本。

    ただ、内容的には少し前にブレイクしたサンデル教授の著書シリーズと概ね重なっており、どちらかを読めば十分、という内容。

    どちらを読むかは好みの問題と思うが、先にサンデルシリーズを読んだ自分には、あまり新鮮味がないところが残念だった。(本書でもサンデルシリーズからの引用もあり)

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著者プロフィール

1960年生まれ.難解な歴史や哲学をわかりやすく伝えるために予備校の講義や著述に励んでいる.

「2004年 『トマスの日本史-1000ダケヨ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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