「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!

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  • さくら舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906732135

作品紹介・あらすじ

「立ち続けても疲れない方法」から「緊張しないですむ視線の合わせ方」「話し上手になる声の出し方」「ストレスや不安を感じたときにおすすめのストロー呼吸」まで、すぐにできるシンプルなボディワークを紹介。藤本式「疲れゼロ」のボディワークの方法。

感想・レビュー・書評

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  • P23
     たとえば、身体の前側と後ろ側どちらにたくさん意識がありますか?
     ほとんどの人は前側に意識があっても、後ろ側は意識が希薄です。つまりセンサーの働きが悪いということです。
     センサーの働きが悪いと、そこが身体の一部であるという認識が薄くなり、動きが悪くなり固まります。

    P31
     資格条に注意を向けると、身体は前重心になり、聴覚情報に注意を向けていると、後ろ重心になり身体がリラックスする傾向があることが経験的に知られています。

    (耳の四方向)

    (耳をひっぱって呼吸をすると)みぞおちを含む肋骨下部が呼吸と共に広がって自由になるのが感じられると思います。

     お尻と脚の3点をつかって座る。

    P105
     身体にとってなにか必要があるから、痛みという感覚を起こしているのです。
     これをあえて無視しようとすることはないのです。
     問題は、その事で、身体の他の部分から痛みのある部分を切り離してしまうことであり、全体のつながりがあれば、身体は居心地よくいられるように自己調整してくれます。

    P124
     <目を楽に使う方法>
     本を見つつも回りも見る
     視野を広くしてパソコンが面を見る
     特にも時を見る場合は速読効果もあり、姿勢も楽になり、情報を受けとるパフォーマンスも向上するので一石二鳥です。
     視覚野を意識した「トンボの目」、姿勢もよくなり、作業効率も上がる

     キーボードと指の間に柔らかいシートのようなものが挟まっている
     「薄皮一枚」間隔で皮膚感覚が活性化している

    「音を受けとるように耳を使う」

     発声時に鼻に息が通り、蝶ケイこつの動きのバランスがよくなると、脳の活性度が適切になり頭が起きた状態になるので、きちんと話ができるのです。

     人と向き合うときに安心していられる身体になるには「おへそセンサー」を使います。具体的にいうと、「自分のおへそと相手のおへそが繋がっているような感覚を持つ」ことです。

    P170
     大事なのは、「心技体」を揃えるのに必要なのは、生まれ持った才能や長い時間をかけた日々の鍛練ではないということです。その3つの部分に「意識を持つ」意図があるかどうかの問題なのです。

     多くの仕事を同時にか変えると、あれもこれもしなければと圧倒されて頭が混乱して、ただでさえ忙しいのに仕事の効率が落ちて困ることがあります。この状態から脱するには、、すべての仕事にたいして距離感を持つことです。
     たとえば、5つの仕事があるとすれば、それらを全部並べてみてそれぞれに距離感の棒を意識します。
     距離感の棒が増えるほど、自分の中心が定まって余計な思考などはいる余地がない状態になるので、冷静に5つの仕事を見ることができます。

  • ・耳を引っ張るだけで体が変わる。頭の芯にある蝶形骨の緊張が取れて、体全体のバランスがよくなる。
    ・背中や腰がこることはあっても、胸や腹がこる人はいない。みんな体の前はセンサーが働いている。体の裏側にセンサーが働いていないためにこりが発生する。
    ・マッサージしても、外からのストレスですぐ元に戻る。センサーを変えることが必要。
    ・目、耳、口、舌、鼻など顔の器官を緩めることで、身体全体の芯が緩む。
    ・現代人は匂いをかがないようにしているので、鼻呼吸の力が弱い。
    ・座るときはお尻で座らない。両足とお尻の3点にセンサーを持って、3点で座っているイメージを持つと、身体の重さが分散する。
    ・何故人は体の痛みに敏感なのか? 幸福は感知しなくても生存大丈夫。痛みや危険はすぐに感知しないと、生存が脅かされる。故に痛みには敏感である。
    ・どこかに痛みを感じている時、痛みの発生個所以外にも体があることを忘れてしまう。故に体の普段感じていない部分を感じるワークをすると、痛みが和らぐ。

    <パソコンで疲れている時の対処法>
    ・物を見ようとするのでなく、物を受け取るように見る。それだけで前傾姿勢がおさまり、首や背中の緊張が削減される。
    ・頭の後ろのあたりに視覚野がある。眼球ではなく後頭部の視覚野で世界を見ているイメージを持つ。トンボの目で世界を見るイメージ。
    ・キーボードを押す時、キーボードの上に薄皮一枚あるイメージを持つと、体が楽になる。指先の神経が活性化して、キーボードを強くたたくことがなくなる。キーボードから情報を受け取るような体の働きに変わる。

    <人付き合いが苦手を克服>
    ・人付き合いが苦手なのは、性格とか経験の問題ではなく、体のセンサーの使い方の問題。相手の情報を受け取るセンサーの使い方を工夫する。
    ・相手の目が見れないというのは、人間嫌いや恥ずかしがりやというわけではなく、そのような目の使い方を知らないだけ。
    ・目や耳のセンサーの使い方を少し変えるだけで、人と関わるのがすごい楽になる。
    ・目は見ることに慣れているが、見られることには慣れていない。
    ・人の目線を迎え撃つのではなく、受け取るようにするとよい。目でなく後頭部にある視覚野で目線を受け取るイメージを持つ。
    ・人の話も耳で受け取る。耳ではなく耳の奥にある聴覚野で人の話し声を受け取るイメージを持つ。
    ・人と会うと疲れる時はおへそセンサーを使うとよい。相手とへその緒でつながっているイメージを持つ。自分だけそんなイメージ持ってもどうだろうと思うかもしれないが、こちらの神経の緊張は、相手にも伝わっている。こちらがリラックスしていれば、相手の神経もリラックスする。

    <自分の軸を作って守る>
    ・ストロー呼吸をする。鼻で吸い、口からストローで息を吐くイメージ。
    ・自分の中に頭、胸、腹の3人の司令官を持つ。
    ・頭の司令官は頭脳、知識で命令。
    ・胸の司令官は心で命令。男性は胸の司令官が弱っている場合が多く自分で納得していないことを無理やりやっていることが多い。
    ・腹の司令官は、体で命令。体だけで動いていると頭を使わなくなる。頭だけで動いていると体を使わなくなる。
    ・頭の中心に空白があるイメージを持つと、頭の疲れがすっきりする。
    ・腹で胸、頭を支えてもらうイメージを持つ。3つが揃うと自分の軸ができる。特に胸の司令官が動いていることをイメージすることが重要。
    ・自分と外界との距離感を保つ。胸から下界の物まで、矢印が出ているイメージを持つ。矢印の距離が、自分と下界の物との距離感である。
    ・騒音は自分を害さない。騒音の発生源と自分との間に距離があることを理解すると、騒音に悩まされなくなる。

  • 身体の使い方で疲れない身体になるという本。
    呼吸だけでなく、目、耳、鼻、口の使い方…この本のワークを実践したら、ふだんから緊張していたのだなということが実感できた。
    ようするにリラックスした状態が疲れないということなのだろうが、外に出る(人に会う)とどうしても緊張しがちなので、自然にこれができるようになりたいと思った。

  • 図書館で借りた後、購入。

  • ロルフィング(アメリカ生まれのボディワーク)のセラピストによる本。身体が疲れるのはセンサー(目や耳などの感覚器官)の使い方が悪いからという主張に基づき、正しい身体の使い方や疲れを取るワークを解説している。
    別に間違ったことは書いてないと思うのだが、いくつか試してみても大して効果を実感できなかったのと、読む意欲・時間が足りなかったため挫折。

  • 要は、身体はつながっているから痛み・疲れのない所に意識を向けるとよい。
    ただ日頃意識しないような部位は難易度が高い。

    しかし「椅子に座る際の3点意識」はハッとした。

  • 耳や目鼻を引っ張ったり温めたりして身体を弛め、疲れにくくする。長時間立っていたりなどする時の緊張を取るやり方などがいくつか書かれている。

  • 耳引っ張り
    体を緩める
    受け身の視覚

  • 素晴らしい本です。本の中でも武道との関連についてなんどか言及していますが、実際武道をされている方からすれば内容はどれもある意味基本的なことなので目新しさはありません。ただその基本的なことをここまでわかりやすく言語化しエクササイズできるように組み立てた能力はずば抜けていると思います。ぜひこのシリーズで続編を出してもらいたいですね。

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著者プロフィール

環境神経学研究所株式会社代表取締役。上智大学、筑波大学大学院非常勤講師(神経生理学、ボディワーク)。東京大学経済学部卒業。東京モード学園ファッションスタイリスト学科卒業。東京大学大学院身体教育学研究科修了。「神経系の自己調整力」に基づく「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。簡単で、効果が高い疲労回復のためのワークが注目され、Google米国本社の研修プログラムでとりあげられる。教育機関・医療機関・民間企業などで講演、研修、ワークショップなどを行う。心身の健康の専門家としてTV・雑誌など出演。 ベストセラー「『疲れない身体』をいっきに手に入れる本」(講談社+α文庫)など著書多数。

「2019年 『人間関係が楽になる神経の仕組み 脳幹リセットワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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