死後の世界: 東アジア宗教の回廊をゆく

著者 :
  • ぷねうま舎
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906791705

作品紹介・あらすじ

死んだ後、私はどこへいくのか。輪廻、浄土、涅槃……東アジアの宗教は「死」と向き合い、さまざまな「いのちの延長戦」を考えてきた。そこで人々はいかに生き、どのように救われるのか。比較宗教学の視点から、説き明かしてゆく。ヒンドゥー教、テーラワーダ仏教、チベット仏教、東アジアの死をめぐる図像イメージと象徴の回廊をめぐる。
構成、1死と尊厳の巻、2輪廻と成仏の巻、3いのちと浄土の巻、4涅槃とよみがえりの巻、5ふたたび死の巻。

感想・レビュー・書評

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  •  雑誌「ひらく」の中の広井良典さんの「無の人類史・序説」を読んでいて出会った「立川武蔵」さんで、ちょうど永和図書館ですぐ借れる本がこの本でした。
     で、冒頭に仏教では「尊厳死」については、扱ってこなかったという記述で、この本はどういうことが書かれているのだろうと思いながら読んでいきました。
    内容は
    1 死と尊厳の巻
    2 輪廻と成仏の巻
    3 いのちと浄土の巻
    4 涅槃とよもがえりの巻
    5 ふたたび死の巻
    でした。
    仏教のはじまり、それ以前にあったこと、インドより西方との関連、チベット、ネパール、東アジア、中国、そして日本の仏教が歩んできた歴史などを解りやすく記述してありました。
    勉強不足で理解できない部分のありましたが、人がだれでもいずれ死んでいくわけですが、死後永遠の時間にいかにわが身をおくことができるのか、自分で答えを出すことができればいいのかなぁと最後にかんじることが出来る本でした。 

  • 仏教、主に念仏に主眼を置いて人生や死後を捉える。読みやすくていろいろ哲学的に考えさせられたが、般若心経のような「全ては空だ!」と言うような歯切れの良さがなく、迷宮に迷い込んだように混迷さが増した。

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著者プロフィール

国立民族学博物館名誉教授。比較宗教学、インド宗教思想史、仏教学。
1966年名古屋大学文学部大学院修士課程修了、1970 年ハーバード大学大学院Ph.D、1985年名大文学博士。1973年名古屋大学文学部助教授、1982年国立民族学博物館助教授併任、1989年名大および民博教授、1992 年総合研究大学院大学教授併任、愛知学院大学文学部国際学科教授を経て現職。
主著に『空の実践―ブッディスト・セオロジーⅣ』『ヨーガと浄土―ブッディスト・セオロジーⅤ』(講談社選書メチエ)、『ヒンドゥー神話の神々』(せりか書房) 、『ブッダから、ほとけへ 原点から読み解く日本の仏教思想』『聖なるものの「かたち」―ユーラシア文明を旅する』(岩波書店)、『弥勒の来た道』(NHK ブックス)、『仏教史 第1巻 仏教の源泉』『仏教史 第2巻 仏教の展開』(西日本出版社)など多数。

「2024年 『仏教学者、キリスト教徒の問いに答える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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