都会からはじまる新しい生き方のデザイン

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  • エムエム・ブックス (2015年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906817504

都会からはじまる新しい生き方のデザインの感想・レビュー・書評

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  • この本はファッショナブルにまとめられ、とっつきやすいものとなっていますが、ベースとなる思想は折り重なりながら新しい生き方を示唆するという骨太な内容です。
    都会でパーマカルチャーすることに意義があるというのは慧眼。
    ここでは、本でも紹介されている「聖なる経済学」を抜粋メモで記録しておきます。書籍化されていませんが、とても重要な考えだと思います。
    ------------以下抜粋メモ------------------
    ●すべては贈られたものであるというギフトの精神を、経済システムに具現化することが「聖なる経済学」。地球や親などから一方的に世話を受けて育った人の人生は「与えられた」のであり、感謝こそがすべての基本にある。
    ●マネーの本質は「贈り物の仲介者」という意味で聖なるもの。しかし、現在のマネーでは、強欲、環境の略奪の力となっている。なぜか?その答えは「貪欲」だ。
    ●現在の利息に基づくマネーは分離の物語であり、「私の分が増えればあなたの分は減る」のである。自己欠乏感が組み込まれた現在のマネーの意味を変容させるには、人間のアイデンティティ変容を探求しなければならない。「あなたの分が増えれば、わたしの分も増える」という物語へ。
    ●利息に基づくマネーに内包されている永続する成長という至上命令が、マネーへの変換を促している。それは、かつては無料だったものに値段をつけて売りはじめる、ということだ。
    ●時間とともに自然に減少していくマイナス金利を導入すれば、だれもマネーを貯めることができない。銀行家は預金者に「あなたのマネーを有効に使ってくれる人を探しましょう」ということになるのだ。これは、マネーの蓄積から、信頼やコミュニティ醸成への蓄積に変わることを意味する。狩猟民族が大型獣を倒したときに、必要に応じて肉を他の人に分け与えるのと同じで、隣人の幸運は、あなたにとっても幸運となる。
    ●世界経済がどのように働くかを見ることで、多くの理想主義者は、その様な経済の仕組にかかわりたくないと決心するが、自らの理想を破壊することでようやく報酬が与えられるこの世の中で、どのように切り抜け生きていくのか?罪悪感を持ちながら、正しい生活をすることはできない。その焦りが新しい勇気を生み出す。そして「適切な生計」とはギフトで生きることであることに気づく。あなたのエネルギーを自分が好きな何かに対して与えることであり、自分が解放された感じを得ることなのだ。
    ●私たちは何度か慣れ親しんできた状態を見直し、古巣に戻ろうと試みるかもしれない。しかし、特異点は近づいており、もはや戻れないことを悟るだろう。
    ●では個人としては、どのように「ギフト」を現在の貨幣経済の中で分け合い、且つ生計を立てていけるようになるのか?
    「聖なる経済」において、人は仕事を通じて、生命エネルギーを「ギフト」として表現することに注ぎ込む。そうしてできた聖なる創造物には価格はつけられず、贈呈するしかないのだ。「ギフト」の精神は受け手の必要性に応えるものだし、自我は確実な報酬を見つけようとするのだが、「ギフト」の考え方を実践する過程は、お返しが来るかどうか未確定だ。これに応える最初のガイドラインとしては、直接経費のみをコストとして請求するということである。材料代、ガソリン代、主要な道具の減価償却に対する金額は請求し、顧客に対して費やした時間、労力、そして専門技術は「ギフト」とするのである。これにより顧客は、仕事に対する満足度で請求額を調整することができる。受け取り側が有難く思わなかった場合、「ギフト」が十分に受け取られなかったという事で認識できるであろう。
    ●仕事に謙虚に奉仕することで優れた創造物ができたとしても、自分の手柄ではない。創造物は与えられたのであるから、創造物には畏敬の念を持って、必要な人に提供するのである。そうすることにより、多様な形で他の人から聖なる「ギフト」を引き続き受領する経路を保持できることになる。逆に言えば仕事に対するモチベーションが経済的サバイバルや保身を目的としたものであるなら、それはギフトではないと言える。
    ●それでも、マネー化された世界で満たされなくなったニーズは残っている。それは何か?数量化できない(マネー化に影響されない)ものとは・・・聖なるものへのニーズである。経済性を超えて心をこめられた仕事。それを受け取ったときに人は贈り物を受け取ったことを知る。
    ●本書のどの提案も、それが完全に開花する条件はまだ整っていないが、これから来る危機によって私たちは必要な仕事をするように強いられる。
    ●「聖なる経済学」著者チャールズ・アイゼンシュタイン:1989年エール大学数学科、哲学科卒業後。ペンシルバニア州ハリスバーグ在住、ゴダード大学教員。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784906817504

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