灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)

著者 :
  • オーバーラップ
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本棚登録 : 463
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906866229

作品紹介・あらすじ

おれたち、なんでこんなことやってるんだ…?ハルヒロは気がつくと暗闇の中にいた。何故こんなところにいるのか、ここがどこなのか、わからないまま。周囲には同じように名前くらいしか覚えていない男女、そして地下から出た先に待ち受けていた「まるでゲームのような」世界。生きるため、ハルヒロは同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、スキルを習い、義勇兵見習いとしてこの世界「グリムガル」への一歩を踏み出していく。その先に、何が待つのかも知らないまま…これは、灰の中から生まれる冒険譚。

感想・レビュー・書評

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  • ライトノベルで、唯一全巻揃えているシリーズ。
    俺TUEEEE!なスカッとする展開も読んでいて楽しいですが、グリムガルのような暗めで地味ながらも、もがきながら必死に生きようとする登場人物たちの泥臭さがとても好きです。

    ブクログでも全巻登録してみたら、白井先生のイラストが巻を追うごとに徐々に洗練されていくのが一目瞭然で感動…!!

    アニメ版だと、より日常がクローズアップされ、異世界の空気感が感じられるので、初見の方は先にアニメを見てみるのもおすすめです。

  • 気が付くと暗闇にいた。
    ここがどこかわからないという人間が周囲には何人もいた。
    暗闇から出た先に待ち受けていたのは、パーティを組み、スキルを習い、義勇兵見習いとして生きるしかない現実だった。
    何が待つのかわからない新たな冒険が始まる。

    こういう異世界飛ばされた系は増えたけど、どこへ向かうのかわからないという展開はなんか斬新だったな。
    マナトに起こったことなんてまったく想定外だったからなぁ。
    どんな展開になるのか楽しみですね!

    ただ、それと同時にラノベらしい軽さがないのが難点かな。
    なにより軽さをだそうとしたランタの発言にイライラが募る(苦笑)
    好きなキャラが出てくれば盛り上がりそうだな!

  • 昔アニメで見て好きだった印象。
    主に主人公だけど、登場人物の心情だらけの内容が自分は好きです。

    いろいろ死んでしまったりと、全体的に暗めな雰囲気だけど、これからどうなるのかが楽しみになる話だと思う。

    たぶん2巻までがアニメの内容かな?
    次も読もう。

  • 異世界召喚ものは多いけれど、本人達の記憶が殆ど無いというのがポイント。アニメの出来が良かったので手に取ったのですが長く積んでいる間にかなりの巻数を重ねているようですね。エピローグからすると、これからかなり壮大な話になりそうなので、次からはもう少し早めに読んでいきたいなぁ。
    マナトは好きなキャラだったので、もう少し掘り下げて欲しかった。ちょっと退場早すぎないか?と思いましたが、この出来事によってこの世界(異世界)の厳しさを刻み込んだということなんだろうなぁ。

  • 凸凹な個人の集まりが、パーティーになるまでの物語。

    ウィザードリィの世界観と、ファイアーエムブレムの死生観を合体させたら、ものすごくシビアなファンタジーになりました。

  • アニメが素晴らしくて、原作もそこそこ楽しめた。強くない主人公のあり方は、TRPGを思い出し懐かしい。

  • 司令塔役は大変ね…。
    ゲームのようにはいきません、相手も必死、こっちも必死。なんせ命がかかってる。
    コブリン達も流石にそんなに狩られたら警戒しないのかな、あの場所は危ないって、徒党を組んだり、策略を練ったりしないのかしら。
    そんな知恵を持ったら、多産なゴブリンは最強になってしまいますけどね。

  • だって怖かった。

    アニメは背景美術がきれいで、本当に上手に丁寧につくられていたんだなと思いました。

  •  繊細かつ優しげな文体が織りなす6人のパーティの成長劇。未知の世界における不安を解消しようと新たな仲間達が膝を突き合わせるように歩みだしたその時……。○○○の××××××に吃驚した。
     が、これが物語とキャラの心の裡の変化にドライブをかけて行く。

     シーンにも台詞にも派手さはないが、それゆえ等身大の少年少女が、おずおずと関係を紡ぎ始めていく様は自然なそれ。直面する○○○の△に対する皆の心の動きも同様で、共感度は高い。

  • アニメが楽しかったので、原作本のほうを借りてみました。
     中盤から後半が楽しくなる感じ。やっとこの作品の個性が出てくるというか。

     前半は、ゲームの導入からチュートリアルまでを、Aボタン連打で進めているような感覚でした。間違ってもTRPGじゃないな。導入一本道的な意味での、コンピューターゲーム系。PCもNPCも、ゲームデザイナーが設定した線路からの逸脱ができない。

     何も知らない冒険者がそこに突っ立ってたら(しかもお金持って)、格好のカモとばかりにお金を巻き上げにいくと思うのです。お金を預けるところが、本当にお金を預かってくれるところで、心底拍子抜けしました……。それと同時に、ああ、この本はこういう、順法精神とあふれる人達の世界なんだなぁとも。

     主要キャラがぽこんぽこん死んでいく感じは楽しいし、そこからキャラクター達が何を感じるかを丹念におっかける描写は、とても好きです。
     ラストまで出て、オチが興味深かったら詠みでみたいとは思いました。
     群像劇が延々と続くだけだったらさみしいですが、『傷だらけの灰と青春』が元ネタだというなら、どんな形であれストーリーはまとめてもらえるって、そういう点では期待しています。願わくば、あんまり巻数が多くなりすぎないといいな。

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著者プロフィール

作家。北海道大学文学部卒。
『純潔ブルースプリング』で第7回角川学園小説大賞・特別賞を受賞。
主著に『薔薇のマリア』シリーズ、「第九高校」シリーズなどがある。

「2013年 『マイワールド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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