大杉栄伝: 永遠のアナキズム

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  • 夜光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906944033

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  • こどもかっ!とツッコミを入れたくなるぐらい自由闊達・天真爛漫な大杉の精神が、ひかりのとどかない時代のまな底をぴしゃりと打つ。その毒牙にかかったひとりの青年(著者)が、今世、目盲となった一群にキッパリ背を向けて、膝を折りながら、その思想を背におぶっていく姿は痛ましくも勇ましい。この本は、心の住処を露に、頭から水をかぶったような著者が、みずからの行く先を告げる宣誓の書なのである。

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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。著書に『大杉栄伝 ―― 永遠のアナキズム』(夜光社)、『はたらかないで、たらふく食べたい ――「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス)、『村に火をつけ、白痴になれ ―― 伊藤野枝伝』(岩波書店)、『現代暴力論 ――「あばれる力」を取り戻す』(角川新書)、『死してなお踊れ ――一遍上人伝』(河出書房新社)、『菊とギロチン ―― やるならいましかねえ、いつだっていましかねえ』(タバブックス)、『何ものにも縛られないための政治学 ―― 権力の脱構成』(KADOKAWA)など。

「2018年 『狂い咲け、フリ-ダム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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