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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907108083
感想・レビュー・書評
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5年生の“お花はん”こと草野花
入院した祖母を見舞ったときにふしぎな夢の世界に入りこむ
それは70年前の昭和18年、祖母が子ども時代をすごした京都の田舎だった
花の好きな家族とふりかかる戦争の影
父に届いた召集令状と家族をしばる「花禁止令」
苦しい時代を生き抜いた人々と、オーバーラップする現在の花の悩み
花に託した願いが時代をこえてつながっていく
ユウガオをモチーフにした家族の物詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
児童書で戦争もので、わりと明るそうなお話だなと思って読んだ本。お花を育ててはいけないという決まりがあったことを初めて知りました。
作中の「花は誰に見られるわけでもないのに咲く。隣で別の花が咲いているのに、それを羨ましがることもなく、自分の花を咲かせてえらいね」という台詞が心に残りました。
お花は食べれるわけでもないし生きていく上で絶対に必要なものではないけど、それを省いていくような人間にはなりたくないなって思いました。読書も同じだなあと。読まなくても生きてはいけるけど、あれば人生が豊かになる。無駄な時間かもしれないけど、こういう無駄な時間を楽しめるような人でありたいです。