- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907188023
感想・レビュー・書評
-
福島第一原発事故を風化させてはならないというはっきりとした意図を感じた。私も原発は訪れて見たいと思うし、観光地化されたならば一度は足を運びたい。お客さんという立場からすれば、かなり面白い「パンフレット」だと思った。ただし、計画を全て実現させるのは不可能であろう。また、一人のサッカーファンとしてJヴィレッジはあくまでサッカーをメインとして復旧させたい。個別具体的な計画には反対のものがあるが、理念的には概ね賛成である。(非常に生産性のない意見ではあるが…)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前回のチェルノブイリ本が「チェルノブイリに行って来ました」メインだったのに対して、「福島行って来ました」「福島こうしましょう」と焦点がばらけちゃったかも。井出さんとか一つ一つの記事はおもしろいけどトータルとしてどうだろう?という。まぁ仕方ないっちゃないんだけど。
-
賛否両論、福島第一原発観光地化計画のいわば叩き台。計画に対して懐疑的な人との対談や、現地のレポートも含めた内容。以後、本計画を批判するのであれば、簡単にでも、この本に目を通してほしい。
発起人の東もあとがきの中で認めるように、現実と夢想が混ざり合った状態の計画かもしれないが、まだ見えない状態のもの対して、こうしたい、という形を考えて、調べて、議論して、まとめて、提示しているだけでも充分賞賛に値すると思う。
あとがきの文学、哲学に対する意志は、程度の違いこそあれ、少しでもそれに触れたことのあるつもりの自分としては、よく言ってくれたと思う。