二番目の悪者

  • 小さい書房
4.09
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907474010

感想・レビュー・書評

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  •  絵本の体裁をとっているが、幼い子供よりは小学校高学年以上という感じ。
     始まりは中世(地の文には書いてないが、絵の城や服装の様子からヨーロッパ)を舞台にした動物寓話なのだが、なぜか途中にメールが出てくるという奇妙さ。まあ初めから寓話だとわかっているので子どもはそう気にはならないのかもしれない。
     大変わかりやすいのだが、ガセネタの発信元が一か所では、嘘がすぐにばれるではないか。おまけに銀のライオンはどこに消えたのだ。
    寓話としていい出来とは言い難い。
    『きつねのライネケ』や『動物農場』のような優れた寓話を一度でも読んでいれば、この物語の出来の悪さはわかるはず。
     道徳の授業に使うには、長さもわかりやすさもぴったりだから、そういう使い方がおすすめ。
     赤い表紙に登場人物(ライオンだけど)のアップというのはインパクトある。『赤の他人だったら、どんなによかったか。』も内容はともかく、目を引く表紙だったものね。でもたまにこういう表紙だからいいのであって、本屋や図書館にこういう表紙の本がたくさんあったらうんざりすると思う。

  • 無責任なRTを批判した絵本。
    あまりにもストレートすぎる寓話でなんとも・・・。
    こういう説教に絵本という形を取るのは好きじゃない。

  • 題名で勝手にイメージしてた話と全然違った
    小学校の道徳の授業でみんなで読めばいいのに

    聞いたことを我が物顔でコソコソ話す
    噂を広める
    最初の人だけが悪いわけじゃない、

  • もっと、難しさを期待してたけど、道徳ストーリーであった。

  • 学校の読み聞かせで読んだものなので、そこまで琴線には触れなかった。作者の名前が樹木希林さんに似ているなあと思った。

  • 鼠の絵がでてきてまいった

    絵でもイヤだ

  • 生成AIやフェイクニュースに席捲されつつある現代の選挙戦を前に、いま一度リテラシーに不安のある方向けの、昔話風・寓話風を装った情報リテラシーの話。子どもが読むには寓話感が足りていない印象もあるが、そこに目をつむれるならアリかもしれない。

著者プロフィール

詩人、絵本作家、作詞家、翻訳家。言葉遊びの分野でも活躍中。
詩集に『植星鉢』(土曜美術社)、絵本に『おおきなけやき』(鈴木出版)、
『ひだまり』(光村教育図書/産経児童出版文化賞産経新聞社賞)、
『みどりのほし』(童心社/児童ペン賞絵本賞)、
翻訳絵本に『でんごんでーす』(講談社)などがある。

「2022年 『まるがいいっ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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