夜の神社の森のなか ようかいろく(妖会録)

著者 :
  • ロクリン社
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本棚登録 : 110
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (46ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907542214

作品紹介・あらすじ

黒鉛筆で描かれた、見る者の心を引き込む
幻想的かつユーモラスなモノクロームの世界。

神社の敷地で遊ぶ子どもたち。
一人の少年が、不思議な物を見つけ鞄にしまった。
その夜、少年が再び神社の前を通りかかった時、
落とし物を返してほしいと妖怪が現れた!

逢魔が時の境内は、妖怪たちが闊歩する場所。
少年は、見たこともない不思議な世界を体験する。
妖怪に出会ってしまった、記録の書。

感想・レビュー・書評

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  •  神社で天狗の羽団扇を拾った少年。夜に遊びに出たところ、妖怪たちに出くわし、羽団扇を知らないかと聞かれる。つい、団扇を大天狗に返しに行くところだと口走ってしまい、神社の奥の森へ踏み込むはめに……。

     図書館本。
     モノトーンの暗い画面で、夜の森の不気味さが良く出ている。最初に出てくる犬の妖怪(狗賓?)が結構不気味な感じで味がある。
     しかし、漢字多めの小学校中学年以上向けっぽい文章の割に、内容は小さい子向けの薄さ。
     また、妖怪の解説が巻末にあるのは良いが、絵が無いのでストーリー中に登場した妖怪がどれなのか非常にわかりにくい。
     なんとなく、妖怪出しとけばウケるっしょ的なものを感じた。(私がひねているだけだが)

     最後の最後に『よい子のみなさんへ』と題して、神社やお寺でボール遊びをするなだの、夜にむやみに神社等へ行くなとか注意事項があって興ざめ。
     せっかくプチ冒険終えて生還したところなのに、わざわざ言わんでもいいでしょ……。

  • NHKの『怖い絵本』で紹介されていました

  • 神社で不思議なものを見つけても持って帰ってはいけない! 暗くて雰囲気あるけどもっとくっきり妖怪を見てみたい気がしました。

  • 「神社の敷地で遊ぶ子どもたち。
    一人の少年が、不思議な物を見つけ鞄にしまった。
    その夜、少年が再び神社の前を通りかかった時、
    落とし物を返してほしいと妖怪が現れた!

    逢魔が時の境内は、妖怪たちが闊歩する場所。
    少年は、見たこともない不思議な世界を体験する。
    妖怪に出会ってしまった、記録の書」

  • いい妖怪と悪い妖怪がいるようだ。夜の神社などへは行かないことだ。

  • 読了

  • モノクロの絵が恐怖をそそる。決して止まってはいけないよ……

  • 「雪ふる夜の奇妙な話」に続いて読んだ。
    「雪ふる」が「なんのこっちゃ?」という感じだったのだけど、こちらは天狗のうちわを拾った少年が体験するちょっと怖いけど素敵なファンタジー。
    良い妖怪と悪い妖怪がいるのが子供にはわかりにくいけど、新鮮みたい。
    最後についてる妖怪の説明も興味津々。

    字が小さくて、フリガナがさらに小さくて読みにくい。

  • のっぺりとしたモノクロの画面が怖さを誘う。
    闇の中をじっくりみると、たくさんの妖怪の姿が浮かび上がってくる。
    物語としては別段どうということもないのだけれど、なんだか見ていたいと思う不思議。

  • 10代に入り、自分たちだけで行動しはじめた少年の雰囲気がよく出ている。黒が基調のモノクロの絵本で不気味な雰囲気があり、高学年男子も興味をもって読み聞かせを聞いていた。ただ光沢のある紙を使っているため角度によっては見にくく、遠目もききにくい。面展示すれば手に取ってもらえそう。

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著者プロフィール

1970年、東京都生まれ。グラフィックデザイナー。装丁家の辻村益朗氏に師事し、デザインを学ぶ。デザイン会社ファクトリー701を設立し、絵本や書籍のブックデザインをはじめ、パッケージなどさまざな分野のデザインを手がけている。主な絵本作品に『夜の神社の森のなか』、『雪ふる夜の奇妙な話』(ともにロクリン社)、『エレベーター』(有田奈央 文/新日本出版社)がある。

「2022年 『月夜の晩のとおり雨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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