クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業

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制作 : 木内敏之(木内酒造合資会社 取締役)  小野英作  和田侑子 
  • DU BOOKS (2015年7月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907583545

クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業の感想・レビュー・書評

  • 著者は東海岸のクラフトビールの雄ともいうべきブルックリン・ブルーワリー共同創業者。
    当社の創業からの生い立ちだけでなく、ビール業界、クラフトビール業界全体の動向、業界の規制、ロビー活動、大手資本とのせめぎ合い、各地域のクラフトビール会社の隆盛等、広範囲且つ詳細に亘る記載があり、業界に身を投じている人、投じようとしている人にとってはバイブル的な一冊なのかもしれない。(規制が強い日本では余り参考にならない?)
    ここで書かれているのは多くの起業家のストーリーであり、ビール造りにかける情熱がひしと伝わってくる。
    また、注目に値することは、特にブルックリンのように地域でのモノつくり、地域活性化、起業家を吸い寄せる風土等がクラフトビールを発火点として創り上げられていること。飲食文化が地域を活性化させ、その製品ブランドが地域の誇りを生み出す。

    クラフトビールは文字通り手作りのビール。
    素材を活かして時間をかけることで深みのある味が生まれる。そもそも大手ビール業界の大量生産ビジネスモデルとは対極にあるものなので、それ故に簡単に大手が参入できない。
    「我が社のビールは、モルト、ホップ、水、酵母しか使っていない。大手が、マッシングと熟成のプロセスをスピードアップしたり貯蔵期間を延ばす目的で使っている酵素も使用していない。モルトよりも安い澱粉の素材としてよく使用される、ひき割りコーン、フレーク状のコーン、コーンシロップなどの副原料も使わない。それに、ビールをグラスに注いだとき人工的な泡立てさせるヘディング剤や泡安定剤を添加することもない。ビールの実際の泡のもとはタンパク質だが、ビールを濁らせてしまう。だから、ほとんどの商業的なビールでは見栄えを良くするためにタンパク質をろ過してしまうんだ。それから、うちのビールは炭酸ガスも添加しない。瓶内で自然発泡させているんだ」

    自分自身はビール通はないのだが、本著を通じて、ビールに関して多くの知識を得ることができた。これからのクラフトビールの飲み歩きが更に楽しくなりそう。

    クラフトブルワーの定義
    小規模~ビールの年間生産量が200万バレル未満。ビールの生産量は、オルタネーティング・プロプライアターシップのルール(ブルワリーが別のブルワリーの設備を借りて製造を行う場合の取り決め)にもとづく。フレーバーつきモルト飲料はビールとはみなされない。
    独立性~クラフトブルワーに該当しないアルコール飲料会社が当該ブルワリーを所有または管理している場合、その比率が25%未満であること。
    伝統~当該ブルワリーのフラッグシップがオールモルトビールであること。もしくは出荷量の50%以上が、オールモルトビールもしくはビールの風味を(薄めるのではなく)引き立てるための副原料を使用したビールであること。

  • 日本に先んじること30年、アメリカで起きた「クラフトビール革命」。本書は3世代にわたるその革命を丁寧に解説してくれる。なにしろ著者はその革命の真っ直中で活躍し、現在も進化を続けるブルックリン・ブルワリーの創業者なのだから、リアリティが違う。元ジャーナリストだけあって、綿密な取材と豊富な資料から、クラフトビールの正確な歴史が伝わってくる。ブルワーのあらたなバイブルとなるだろう。

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クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業の作品紹介

ぼくらが地ビールづくりをはじめたわけ。

キーワードは、ローカル、小規模、コミュニティ!
ビールが売れなくなったアメリカでおこった、生産、流通、広告の革命とは?
もっとも成功したNYブルックリン・ブルワリーの創業者が、
製造業の進化型モデルの最新事例をレポート。

クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業はこんな本です

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